「通行量原理主義」

 “通行量はすべてを癒す。”

 “商店街はまちの花、きれいに咲かせたかったら根や茎にあたる居住者・来街者を増やしなさい”とは、ご存じ、藻谷さんを理論的指導者とする商店街活性化への取り組みにおいて主流を占めている人たちが信奉しているテーゼです。

 その根拠とされているのが佐世保市四ケ町・“日本一元気な商店街”の人出であることも関係者には周知のところです。
“日本一元気な”四ヶ町の人出が即“日本一繁昌している商店街”という「経済活力の向上」を伴うものではないこと、したがって、商店街を活性化するには「人出を増やす」だけでは不十分、というか、「買い物行き先」としての劣化が目立つ商店街の場合、個店の売場の劣化からの脱却無くして「繁盛」を実現することは出来ない、というのは“自分の頭で考える”習慣を持っている人なら誰でも気づくこと、否、そういう習慣を持っていない人でも“通行量が増えた”まちでは、レジの中味をチェックすればイヤでも気づかされるところですが、それでも“未だ人通りが足りない”とシャッターの内側から眼を逸らさせてしまうのが「通行量原理」の恐ろしいところです。

 先週は福岡市で開催された中小企業庁主催による新法の説明会に参加しました。

 ご承知のとおり、新法では「商店街活性化事業」を
以下、ブログquolaid.comから引用
法案は第二条(定義)2において、「商店街活性化事業」を次のように定義しています。
“商店街活性化事業とは”
①商店街振興組合等が
②当該振興組合等に係る商店街の区域及びその周辺の地域の住民の需要に応じて行う
③商品の販売または役務の提供、行事の実施等の事業であって
④これらの事業を行うことにより当該商店街への来訪者の増加を通じて
⑤主として当該商店街振興組合等の会員または所属員である中小小売業者又は中小サービス業者の事業機会の増大を図る
ものをいう”

 この法律に基づいて提供される支援メニューを「繁盛する商店街作り」に活用し所期の成果を挙げるには関係各方面が相当の「理論武装」をしておくことが不可欠です。
その前に当然のことながら、行政・商工団体・商店街の三者による協働体制の確立は絶対条件。

 思い起こせば、新旧の基本計画の作成にあたっては、当然実現しておかなければならなかった「三者体制」の構築が果たされないまま、見よう見まねの計画づくり」に終始した結果、“これだけ取り組んだのに何も残らなかった”。
結局残ったのは三者間の相互不信だけ、という都市も少なくないのではないか。

 新法を活用しようとする場合、イの一番に取り組むべきはあらためて「三者体制」を構築し直すことですが、
①なぜ必要か?
②どうすれば構築できるか?
という問題がありますから、蛇の道は蛇、専門家の指導助言を受けることが不可欠だと思います。

 宿痾の原因は「通行量原理主義」。
新法の利用にあたっては、この“百害あって一利もない”主義を真っ向否定、新しく「繁盛への道」を構想することが不可欠です。

 仏の顔も二度三度、商店街活性化の取り組みも今度こそ結実に至る取り組みにしないと、環境与件の激変もさることながらそろそろ我が身が保たなくなります。

※四ヶ町については、地元シンクタンクが実施してWeb上に公開していた調査をもとに取り組んだ検討作業をあらためて近日再掲します。

コメントの投稿

非公開コメント

有限会社クオールエイド
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ