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市場原理主義

 このところ、批判の火の手が強くなっていますが、名指しされている市場原理主義とは何か?ということについては、必ずしも明確ではないようです。
あらためて当サイトが考える「市場原理主義」について、明らかにしておきます。

 まず市場原理とは?

 一部の経済学者が唱える「均衡」のこと。
“需要と供給は、中・長期的には均衡する”ということでその時の価格が均衡価格ですね。
“市場は外部からの干渉がなければ均衡する”というのが市場原理主義者が信奉している「市場原理」です。
自由放任主義とも言われるこの「原理」には根拠はありません。
信じるか信じないか、は個々の主幹に任されていますが、少なくとも否定的な見方をする陣営には、状況証拠が山ほどあります。
他方、信奉者には「言い逃れ」があるばかり。
市場経済は振り子のようなもの、アニマルスピリットの如何に関わらず、時間が経てば落ち着くべきところに落ち着く、というのが「市場原理」ですね。
主流に位置する経済学者の多くがこの「市場原理」を経済の原理であると信じているわけですが、もちろん、実際の経済とは似ても似つかぬ「原理」であることはこれまでも論じていきましたし、この際あらためて再論したいとも思っています。(理論創発)

 市場原理主義とは何か?
これは、上述の「市場原理」を経済活動の原理であると妄信するばかりではなく、さらに、この市場原理を市場(伝統的に営利事業に担われている社会活動)以外の領域にまで拡大・応用し、いわば「市場原理」を「社会原理」として活用しようというのが「市場原理主義」です。
市場原理主義は、社会活動を市場原理によって解釈し、再構築することを目指します。構造改革ですね。
その際、翻訳不能な部分は“無意味、無価値なこと”とみなされ、問題から除外されます。
その根拠となるのが、“長期的に見れば市場は均衡する”という市場理論の戯言です。

 根拠無く自由放任という市場原理を信奉していた経済学者の中には金融バブル崩壊を目の当たりにして「改悛」している人もいるようですが、これらの人たちの「改悛」はおのれが信奉していた「均衡」の誤りにまで改悛が及んでおらず、“自分は根拠もなく間違ったテーゼを信奉していた”という反省もなく、したがって、“人間は間違うことがある”“間違いがもたらす災厄を最少にするには何を心掛けるべきか”といった重要な問題にはけして考えが及びません。市場原理に代わる新しい(古い?)「原理」が持ち出され、担がれるわけです。

 ということで、“人間は間違いやすい、間違いの被害を最少にするためには”という問題意識の無い言説、対処法を示していない言説にはくれぐれも注意しなければならない。
多くの場合、こういう言説がもたらす結果は、“間違いが分かったときは既に遅い”ことが多いですからね。

 商店街活性化をめぐる界隈においても、“通行量がすべてを癒す”という「通行量原理」を信奉する「通行量原理主義者」が跳梁跋扈していることはご承知のとおり、彼らがもたらしている災厄を振り返れば、その言説が有害無益であることはだれの眼にも秋からだと思われますが、キャップライトが間違っている人には事態は異なって見えているかも知れません。

 市場原理主義者が期待はずれの情況に直面して“規制緩和が足りなかったから”と「強弁」するのとおなじく、住む人・来る人を増やしても活性化にはほど遠い情況への通行量原理主義者の弁解も“通行量がまだ足りない”と信じています。
この迷妄を打破するには、「理論」だけではとうてい無理、実際に「人通りが増えなくても繁盛する」ことを実証しなくてはならないかも、ですね。 

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