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コミュニティビジネスと商店街活性化

 商店街活性化の手法としてコミュニティビジネスを立ち上げる、という事例が各地にあります。
新たに制定された「地域商店街活性化法」にも下敷きとして一部コミュニティビジネスが想定されているのかも知れません。

①商店街でコミュニティビジネスを立ち上げる
②商店街への来訪者が増える
③商業者の事業機会が拡大する
という筋書きは、まさしく「法」の狙いどおりです。

 これまでも商店街ではいわゆる「コミュニティビジネス」がたくさん立ち上げられています。
○託児所・託老所
○道の駅
○空き缶・生ゴミ収集
○街の駅
○農産物の販売
などなど。
すべて「商店街活性化」を目的に掲げた取り組みと銘打たれていますが、

?託児所・託老所を作れば街が活性化する?
 何故そう言えますか?

?空き缶や生ゴミを回収すると街が活性化する?
 なぜそう言えますか?

?街の駅を設置すると街が活性化する?
 何故そう言えますか?

?商店街で農産物を売ると街が活性化する?
 なぜそう言えますか?

ということで、
いわゆる「コミュニティビジネス」とやらに取り組み、それが成功したら、その結果として商店街が「ショッピングの場」として活性化する、ということは金輪際起こりません。
出来ると思っている人はとんでもない勘違いです。
〔そもそも「コミュニティ」って何のことでしょうかね? 定義抜き、相互持たれ合いの「阿吽語」でしょ?)

 やりたい人はおやりになればよろしい。
しかし、それが空洞化に悩んでいる商店街が最優先で取り組まなければならない・すなわち、コミュニティ事業は商店街活性化にとって戦略的な事業だ、というのは真っ赤なウソです。

 そもそも商店街の基本的なコミュニティ機能・都市機能は「ショッピング機能」ですからね。
基本機能の劣化を「プラスα機能」の添加でなんとかしようというのは、あまりにもお客・地域居住者を舐めた話、もの余り・店あまりの今日、舐められながらそれでも買い物に出掛けてくるとういうお客は極めて限られていますから、コミュニティ事業とやらに精を出している商店街が「賑わうようになった」という例はありません。
コミュニティ事業の成功は伝えられてもその結果「買い物の場」がどうなったかということは報じられないのは、他の「人増やし施策」と同じです。

 商店街空洞化の根本原因は“買い物行き先として魅力のある店が激減している”ということ、個店が売れなくなる原因は“買い物行き先としての魅力に乏しい”“他に行きたい買い物先がある”ということですからね。

 根本原因について“見ない振り、気づかない振り”をして取り組んできたのがこれまでの商店街活性化ですが、もはや「振り」を続ける余裕は無いはず、

 「振り」を止めますか、それとも繁盛を諦めますか?

というように問題を立てるべきです。

参照:「問題の核心を避けて回りをウロウロする」

2002年の記事です。
未だに古くなっていない、というところに「恐ろしさ」がありますね。

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