日本橋、銀座地区の百貨店

 先日の渋谷新宿に引き続き、集中的に百貨店を見ました。

日本橋 三越本店
銀 座 三越 松屋 松坂屋 

■ どうにかならんのか

 総論としてはこの一言に尽きるわけでありまして、ともかくどの店舗をとっても“これで売れるはずがない”“売れなくて当然”という情景、コスト削減とか合併とかに経営努力を向ける暇があったら「売れる売場」づくりに取り組むべき、というのが業界共通の課題です。「売れない売場」を放置したまま、売場の外で何をやっても売り上げが戻ってくることはあり得ない。

 いったい百貨店という商売は何なのか、といっても分からないのかも知れませんが、コスト削減や合併といった流行りの手法で売場が売れるようになるのか、もし、売場作りとは関係のない努力だったらやるだけ無駄、その間も売場の劣化はどんどん進む。

 共通する欠点は、もの余り・店あまりというお客に対して、売場狭しと配置された什器の森、商品の山。
“何でもありそうだが私の気に入るものがあるかしら”という情景、これではもの余り・店あまり状態のお客をとらえることはできません。
来ているお客は、当社が名付ける慣習顧客、ショッピングといえば省思考状態で百貨店に足が向いてしまう人たち。
新しい「買い場」を発見する意欲に乏しい高齢者が多い。
特に三越本店は群を抜いてその傾向が大です。
いつか、業容をリニューアルしたという触れ込みでロスアンジェルル近郊のモールに見に行ったシアーズを思い出しました。ショーウインドには鮮やかな水着が展開されているのに、店に入っていくのは高齢者ばかり、というコントラストにびっく利しましたが、同じことを百貨店で見ることになろうとは。

 売場に対して売場が多すぎ、売場の中は什器多すぎ、什器には商品多すぎ、という三大過多状態。
各階、面白くも何ともない売場が続きます。
通路と売場を区分するために引かれた線上に一直線に什器が配置され売場の「顔」不明。
売場の中は什器がぎっしり、すれ違うこともままならない状態。

 こういう店づくりしか出来ない百貨店が「構造不況」とは片腹痛い。毎度のことながらトップから順に『百貨店を発明した夫婦』を熟読玩味、“業容革新に成功した百貨店”となってもらいたいものです。

■ 課 題

 売れない店が為すべきことは「売れるようにする」ことでありまして、経費節減や同業他社との合併などではありません。自分の頭で考えてみればたちまち分かることでありまして、
①経費を節減すれば売れていない店が売れるようになるか?②売れない店舗しか持っていない企業同士が合併すれば売れるようになるのか?
ということですね。

 経費節減とか規模拡大とかは売れてる店の課題でありまして、売れていない店が取り組むと劣化スパイラルが加速します。“不況だ、デフレだ”と納得しているようでは話になりませんが、話にならない状態が続きそうです。


■銀座のチープシック三人組

 銀座では、ついでに軒を連ねるH&M、ZARA、UNICLOを一巡してみました。
セール真っ最中でしたが、賑わいは、H&MーUNICLOーZARAの順。
H&Mでは商品をたくさん抱えてスタッフかと見まがう人が実はお客でごっそり商品を抱えてそのままレジに並ぶ、「入店客数・買上客数・買い上げ点数」の三つともトップですね。

国内アパレルメーカーさんたち、どうにかしないと錯覚のラグジュアリィニーズが獲得できません。
“ビジネスチャンスに後ろ髪はない”(笑

百貨店とアパレルメーカー、頑張ってもらわないとせっかくの中心商店街活性化への道が細くなってしまいます。
集荷先・供給あっての小売業です。

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