FC2ブログ

「地殻変動」をどう見るか

 「キャップライト理論」(*)によれば、何をどう見るかということについては、先験的な資質に依拠するところもありますが、さらに重要なことはわれわれが生きてきた過程で意識的・無意識的に素帯してきた「ものの見方・考え方」ですね。
地殻安定期に装備したキャップライトの仕様・スペックで地殻変動期を把握しようとすれば、「不況」くらいしか見えません。
 (*)キャップライト理論

 キャップライト用品、どのようなものが市販されているでしょうか。
当社本棚で「大転換」をキーワードに探してみたら、次のような本がありました。
(タイトルはいずれも『大転換』)
K・ポランニー(東洋経済新報社 1981)
藤原直哉(総合法令 1995)
佐伯啓思(NTT出版)

引用スタート*************
自己調整的市場という考えは全くのユートピアであった、というのがわれわれの命題である。そのような制度は、社会の人間的・自然的な実態をむにしてしまうこと無しには、一時たりとも存在し得ないであろう。それは人間の肉体を破滅せしめたであろうし、人間の環境を広漠たるものに変えてしまったことであろう。社会は否応なく、自分自身を防衛する措置を取ったのであるが、しかし、その措置がどのようなものであろうとも、それは社会の自己調整作用を損ない、経済性生活を混乱させ、社会をさらにもう一つの危険に陥れた。まさにこのジレンマが市場システムの発展を一定の鋳型にはめ込んでしまい、ついには市場システムを基礎にした社会組織を崩壊させたのであった。
引用エンド********************
ポランニー、第一章の冒頭です。なんだかこれから先についての予言のようですね。

藤原さんは、このところ「スローライフ」方面です。
佐伯さんは、‘脱経済成長’を唱えていますが未だ方向と方法は提示されていませんが、情況認識は当サイトと相似です。
他の本も是非どうぞ。

 「地殻変動」の学問的レベルでの警告は1990年代に多く提起されています。ちなみに変動が集中的に露見したのは1989年でした。
興味のある人は、どこかに書いていますので検索してください。

 さて、新自由主義の失敗を受けてこのところ“ケインズ、シュンペーターに帰れ”という主張が見受けられますが、何のことやら。
ご両人には“もの余り・金余り時代の政治経済”という問題意識は当然ながら無かったのでありまして、何を今さら、といわなければならない。
経済学方面の専門家がこういうレベルだから、当社のような臨床部門が慣れない専門書をひっくりかえさなければならない(笑

 上記お三方の本を読むにあたっては、「時間堪能型社会」という補助ライトを装備しておかれると、スラスラ読めると思います。
既に読んだ人、【理論創発】で所感などご披露いただくと嬉しい限りです。

コメントの投稿

非公開コメント

-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ