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「中心市街地活性化普及啓発事業」

■北海道経済産業局「中心市街地活性化普及啓発事業」

 昨年11月に実施された標記事業の報告書が送られてきました。
takeoはこの事業にパネリスト及び勉強会の講師として参加しました。

事業のあらまし。
1.北海道中心市街地活性化フォーラム
(1)基調講演 2時間
  宮城大学大学院教授 横森豊雄氏
(2)パネルディスカッション 2時間
  ○コーディネーター 北海道工業大学教授 濱谷雅弘氏
  ○パネリスト
  神戸市ながた TMOマネージャー 東朋治氏
  まちづくりとやま 副社長 水上雄二氏
  滝川市長 田村弘氏
  ㈲クオールエイド takeo  
(3)アンケート調査結果

2.勉強会
(1)中心市街地活性化協議会の運営・活動のあり方
  ①新スキームと中心市街地活性化
  ②新しい取り組みをどう実現するか
  ③商業の活性化  以上6時間
  ○講師 takeo
(2)地域が一体となった実効性のあるまちづくり
  ①商店街の現状を如何にとらえるか
  ②商店街をショッピングセンター的に運営できるか
  ③商店街は投資対象となりうるか 以上6時間
  ○講師 NTTデータ経営研究所 村橋保春氏

3.改正中心市街地活性化法PRパンフレットの作成

 全体として、これまでの取り組みを踏まえ、商業の活性化にどう取り組んでいくのか、という問題意識を基調に実施された取り組みでした。
あらためて報告書を読んで、この事業の成果が各地に根付いていくことを心から期待した次第です。
パンフレットともども入手できる人は一読をお奨めします。

■勉強会を受けて

 今後、少なくとも北海道ではこの事業の到達水準を下回る取り組みは無いものと期待しています。是非、全国の範となるような取り組みを立ち上げてください。「商業の活性化」への取り組みについては当社も可能な限りお手伝いします。

 このところ、目下認定申請中の基本計画をいくつか読んでみましたが、webにアップされている「案」段階を見る限り、基本的なスタンスは法改正以前とほとんど変わっていないのではないかと思われます。
8年に及び・全国の都市で取り組まれた・計画~実施にも関わらず、所期の成果を挙げるどころか、事業期間を通じて空洞化がいっそう進展してしまった、ということをどう総括したのか、これまでの取り組みを踏まえて作られたのがこの計画か、と思わされるものが多く、何だかな~と脱力気分です。

 特に、中心課題であり、腕の見せ所である「商業の活性化」については、これまでの取り組みについて、これからの取り組みの資となるような反省は見られず、従って活性化実現への期待を抱かせる新機軸も見られません。どうも「人が増えれば街は活性化する」という言説が救いの神、「人が増えなければ活性化できない」のだから人が増えなかったから活性化できなかったのは当たり前、今度は人を増やす工夫をしたから大丈夫」ということでしょうか。

 これまで街が賑わなかったのは、賑わう条件・つまり来街目的=ショッピングの再構築と滞留条件が充実していなかったから。
はっきりしておりまして、この目的及び条件の整備をほっぽらかして、住む人・来る人を増やす、というのでは「賑わい」が生まれる要素に乏しい。

 ほとんどの計画が、客観的にみて、ほとんどが認定第一号と基本的に同じレベルのようです。つまり、従来の理論的な水準で考えられた事業群プラス数値目標、という内容ですが、果たしてこれで認定をクリアできるのか?
takeoは難しいと思っています。
 幸い(?)、検討した中に北海道の都市の計画はありませんでした。

 すでに作成に向けた取り組みはスタートしているところが多いと思いますが、合い言葉は“勉強無くして活性化の実現無し”まずは立ち上げと同時に活性化協議会の理論装備を果たすこと、ですね。

 皆さんには、この事業の成果を活かしつつ、商業の活性化実現に向けた“実効ある計画~取り組み”を実現されるよう、心から期待しています。
  

 ■ 一店逸品・念のため

 ご承知のとおり、【目指せ!繁盛店】コーナーで『一店逸品運動』を取りあげています。
現在、運動の目的及び実践について、取り組んでいる人々の立場で、その趣旨・実践をまとめている段階です。
「なぜ、一店逸品に取り組むのか」ということを「取り組む側の立場」で考えています。ひょっとしたら「なかなかいい取り組みだな」と感じられるかもしれませんが、これは後で批判するために、運動の「趣旨」を把握している段階、「運動」の内容をきちんと把握した後にきちんと批判を行います。

 当サイトはかねてから商店街活性化のメイン施策として「一店逸品」に取り組むことには批判的であり、今回は、当社が理解している限りで「一店逸品運動の内容」をあきらかにしたうえで、「だからこの運動は個店~商店街活性化のメインの取り組みとしては評価できない」という理由をあきらかにするものです。もうしばらくおつきあいください。


■認定作業に入っている『基本計画』について。
 新『基本計画』すでに作り終えて、現在、認定申請中のところがいくつもあるようです。申請中の計画でweb上にアップされているものをいくつか読んでみました。
いずれも「魅力ある個店づくり」を打ち出しています。

 具体的な手法は、決められていないところが多いようですが、これから実施段階に入れば「一店逸品」などが取り組まれるようになるのでしょうか。
「個店の魅力作り」といえば「一店逸品運動」という流れが出来ているような気配もありますね。
『基本計画』段階では、一行書いておけば能事終わりです。

 認定待ちの『基本計画』、読んでみた限りでは「商業の活性化」については、これまで同様、自助努力を高らかに宣言巣する、というのは見あたらず、従って、これまでどおり、「やってあげる」事業の計画がほとんどです。

 ちょうど、ツバメの子育ての季節、雛が口を開けて待っている軒下の巣には、親鳥が入れ替わり餌を運んでおりますが、商店主はツバメの雛よろしく、巣の中でじっと‘人通りが増える’のを待っているのが役目でしょうか。
人どおりが増えなかったらどうするのか?
人通りが増えても商売に効果が得られなかったらどうか?
考えますと、「自助努力を組織する」取り組みは絶対深不可欠のはずですが・・・。

 総務省の総括を踏まえて「法」が改正されたのは何のためだったのか、と考えさせられます。

○人が増えればすべては解決するのか。
○これまでの取り組みについての「反省」が見られないところも共通している。
○商業の活性化に関する計画に宛てられているページが全体の10%程度というのは、基本計画の趣旨からおかしな話。

 危うし、新「法」スキームによる取り組み、ですね。

 これから計画作成に着手するところ、もちろんこれを読んでおられる当サイトの常連さんが取り組むわけですから、「商業の活性化」については“商業者の自助努力とその他の取り組みを一体的に推進し、「ショッピングコンプレックスとして再構築する”ことを高々と宣告する内容で出来上がることを期待しています。

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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