FC2ブログ

掲示板の議論から

 クオールエイド社サイトには各地の商人塾ごとに塾生限定の掲示板を設置、ノウハウのシェアとはじめ情報交換・議論の場としています。
そこでの議論の一端を紹介します。甲府市商人塾の掲示板にtakeoが参加して書いたものです。

引用スタート***********************************

大変貴重な情報をいただきました。

> 私は文具という実用品に携わるものですが、売るプロなら、日々扱う商品の「本質性能」を見抜く鍛錬をする必要が欠かせないと思います。

○文具は確かに筆記具という実用品(instrument)ですがそのことと、当用/ラグジュアリィの区別とは違います。
当用:とりあえず用が足せればよい
ラグジュアリィ:使い方、使う状況、使う目的にこだわる
「本質性能」が問われるのはラグジュアリィニーズの場合ですね。

> たびたびボールペンの例でいえば、ボールペンは書くものですから、 「濃く、はっきりと、ムラなく、ボテず、ダマにならず、すぐ乾き、液漏れしない、・・・」などが「本質性能」はずです。
> 指サックで言えば、「よく紙をとらえ、ムレず、耐久性がある・・・」など。

○ラグジュアリィ・ニーズは、仕事の時間・場面にも登場する。

> 最近、一部のメーカーや販売店が勘違いしているなあと思うのは、ボールペンに「オシャレ、珍しさ、面白さ」などを求め、製品を出していることです。雑誌もそれにのって、おしゃれステーショナリーをバンバン誌面に載せています。いわばブームです。それもそれでいいです。認めます。

○文具に限らず、「本質性能」での勝負を忘れた「差別化」ですね。

> 文具も雑貨的要素がありますからそれはそれでいいですが、ブームは必ず去ります。気をつけなくていけないのは実用品としての本質ではないということです。

○実用品=筆記具
 本質機能=道具性=本来備えておくべき道具としての有用性(instrumentality)

> で、私なりに「ラグジュアリー」を解釈すると、景気が悪くてボールペンが売れなくなった場合に、まず、取るべき行動とは、
> ×安いボールペンを仕入れを安く売る
> ×定価で売りやすいキャラクター付きのボールペンを並べるようにする
> ×ダイヤの粒が埋め込まれたかのような高級ブランドボールペンをおく
> ではなく、
> ○売り手のボールペンの「本質性能」を見抜く能力を高める
> ○雑誌、メーカーの宣伝文句に惑わされず、自分で「本質性能」が高い
> と判断した商品を並べる
> ○そのような商品を仕入れやすくなるよう、取引先との信頼関係、物流、情報のネットワークを整える
> ○お客様の見る目を肥やして、いわばボールペン使いのプロの消費者になってもらうようこちらから情報発信する

○ちょうど、小売業のinstruct機能について考えていたところでした。
instruct:教える(特に組織的な方法で)知らせる 伝える
instruction:教授すること 指導すること 指図すること
instrutor:教える人 特に相手のニーズ・問題情況に合わせて。
ついでに。
instrument:器具、機械、手段、tool、編曲(arangement)
arrange:配置する 調整する
arrangement:配列 配置 調整 編集(edit) 
edit:材料を集めて本や雑誌を作ること 「本や雑誌」を「ある生活シーン」に置き換えると“生活の編集”です。

 ということで、小売業とは、
①ある生活局面を編集するために必要な材料を
②顧客のニーズに合わせて
③見繕い、所要の手ほどき・説明を加えつつ
④販売し、その結果についてもフォローする
という仕事と考えられます。
小売業=instructorですね。

> 特に筆記具の場合、価格が高いことが「本質性能」の高さをあらわす指標には全くなっていません。どっかのメーカーの3,000円くらいのボールペンより当店で置いてある80円のボールペンの方が私にはよっぽど使いやすいことが多いです。

○クオールエイド的ラグジュアリィの本質ですね。

> 「値段は関係なくていいから、もっと、ここのバランスがよくて、このインクを使って、こう作れば絶対売れるボールペンになるはずだよ。」といっていたら、そのメーカーの営業は月に一回の集金の時しかこなくなりました。だらしない。

○文具業界に限らず川上の問題意識があまりにも小売レベルの実需と違いすぎています。これは大変な問題。仕様不問なら安いに越したことはない=100均に負けるのは当然。川上に対するinstructも必要ですね。聞く耳がある人とつながることが大事です。
その点、パイロットは愚直に頑張っているという印象ですが如何でしょうか。

> 以上、100円、200円の世界の話でした。(笑)

○有り難いです。生の情報を書き込んでいただくと読む側も気合いが入りますね。
ROMの皆さんは如何でしょうか。
“情報には情報で報いる”ということで、ふるって情報発信をお願いします。

引用エンド*************************************

 こういう議論のなかから新しい技術や知識が生まれ、情報として共有され、それぞれの経営に役立っていくわけです。その「現場」の一端を紹介してみました。

 ちなみに、「業容三点セッ」トのうち、接客・サービス=assistance は、instructivと前に付くことが多いと思います。特にお得意さん向けに限ったことではありません。ラグジュアリィを志向すれば当然の流れです。

コメントの投稿

非公開コメント

-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ