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商店街は公然の秘密を切開せよ

 公然の秘密とは、
①みんなに関係する問題情況において、
②誰もがよく知っている核心的な問題があるが、
②事情があって誰もそれを口に出来ない
類の情報のことです。

 こういうことがあると大変です。
何しろ、問題を解決するためにはこの「公然の秘密」を日の当たる場所に引きずり出して隅々まで究明したうえで対応を考えなければならないわけですが、何しろ「公然の秘密」ですから、議論の場で取り上げることが出来ません。
結局、対応策は「公然の秘密」事項を直視しない、いわゆる‘核心を避けて周囲を徘徊する’ことになりかねません。

 ということで、既にお分かりの通り、商店街には「公然の秘密」がありまして。
“商店街は劣化スパイラルに陥っている”というのは、皆さん異口同音におっしゃいますが。
その原因は何か?
そもそも劣化スパイラルに陥っている商店街に立地している店舗群の業容はどうなっているか?
というあたりに分け入って行くと、だんだん口が重くなり、いつしか人もまばらとなり、究明作業も程々に当たり障りのない「活性化事業」を採択してしまう。

“商業者は自分の店を反応させる方法を知らないし、知ろうとする努力をしていない”
したがって、諸々の「活性化事業」は効果不問でやってみるだけ、その結果自店がどうなるのか、あるいは事業を自店の繁盛に利用するためには、自店内部の取り組みが必要か、といったことについては一切考えられておりません。

 どうしてこう言うことになるのか?
「公然の秘密」があるからですね。

 活性化の実を得るためには、この「公然の秘密」を暴露し、取り組むべき問題として共有することがイロハのイですが、何しろ「公然の秘密・タブー」ですから、タタリを恐れて誰も口にしません。
まあ、商店街の皆さんに、自分を含む仲間の暴露をする、というのはなかなか大変でしょうから、外部から指導支援に来ている専門家が率先切開すべきところですが。

 公然の秘密に対処することなく、商店街の活性化をめざすというのは、これまで挫折してきた全国の取り組みが等しく迷い込んだ行き止まりです。
如何に口火を切るか、ということが専門家の役割だと思いますが、Web経由でチェックした限りでは、「秘密の暴露」に取り組んでいる人は無いようです。
中には「公然の秘密」の存在に気づいていない専門家もあったりして、そういう人が「住む人を増やす」とか、「非・物販の集客施設を誘致する」とか、「所有と利用の分離」とか、“公然の秘密にさわらないで実現できる活性化への道”を提唱すると、「公然の秘密」など“無いことになっている”商店街のリーダーさん、TMOの担当者さんあどが、眼からウロコが落ちた、今度こそはなんとかなる”と飛びつくわけですね。
もちろん、なんともなりません。

 「公然の秘密」の暴露は、活性化の成否を左右する喫緊の戦略的課題ですが、いきなりというのも効果のほどが案ぜられます。
一国一城の主を自負する皆さんに“自分の商売、どうしたら繁盛できるか分かってませんよね、分かろうともしてませんよね”とはいえません。言えるくらいなら「公然の秘密」にはならないのです。
間違っても、何だそんなことか、オレが暴露してやる」などとトライしないこと。

 公然の秘密、これを暴露、破砕しない限り、商店街の明日はない、と思われるのですが、如何でしょうか。
どう手を打って行けばタブーがタブーではなくなり、解決すべき問題として共有することが出来るでしょうか?

 当サイトの常連であるあなたはとっくにその縫策を案出、実行しておられると期待したいところですが、思っていても口に出せないのが「公然の秘密」たる由縁ですから、開こうとしても」口が開きませんW

 今思い出しましたが、商店街おなじみの消費者アンケートでは「商店街のお店に希望すること」として、
①品揃えを魅力的に
②接客を心地よく
③店の整理整頓、美化
といったことが毎回挙げられますが、こういう要望に真っ正面から取り組む商店街はほとんどありません。
①~③という要望は裏から見れば、これらについて不満がある、ということです。いうまでもありません。
①~③に不満があるから商店街のお店には買い物に行かない、改善するなら言っても良い、ということでしょう。
商店街のお客はなぜ減ったか、答えも対策もはっきりしています。
取り組めないのは、「公然の秘密」を直視出来ないから。

アンケートでは他にも、
①駐車場、駐輪場 とか
②アーケードや歩道
なども挙げられますが、これらについては「タブー無し・補助金あり」ですから、衆議一決、取り組んできた結果が現状。

 あらためて、かって実施した「消費者アンケート」ヲ引っ張り出して再検討してみるというのは、如何でしょうか。
この検討を手がかりに「公然の秘密」に迫る、というのは有力な一案だと思いますが、問題は“暴露した後の対応」でありまして、秘密が秘密になってしまった原因の一つは、“暴露し問題として取り上げても対応策がない”ということです。
逆に言えば、対応策さえあれば秘密は暴露することが出来ます。
というか、わざわざ暴露しなくてもいつの間にか公然の秘密が秘密ではなくなります。

 というもってこいの取り組みがこれ:
『「クオールエイド的商人塾」のおすすめ』

 今年度は、補正予算関連の各種施策を活用した取り組み、既存制度の革新的活用で取り組まれる例があります。
必要に応じて取り組み先を紹介します。

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  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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