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都市再生は中心市街地活性化から

 都市経営上の厄介者視されている観のある中心市街地、もちろん、従来的な常識から見ればそう見えるのも無理からぬところですが、一皮むいてみれば中心市街地の今日は都市全体の明日かも知れません。いやそうである可能性はきわめて高い、というのが「百年に一度の暴風雨」のお陰でだんだん周知されてきたのではないか。

 先日書いたように、中心市街地の活性化が出来ないのは、
①中心市街地活性化の「必要性」 についての従来的な「作文」と
②「具体的な事業」の従来的な常識によるメニュー を羅列して
「合意形成」が出来た順に取り組めばなんとかなる、という「思考様式」「ものの見方・考え方」のせいです。
認定を受けた基本計画、どれを見ても
○中心市街地が空洞化している
ことは述べていても、
○活性化が何故必要か
について、説得力のある論理は展開されておりません。まして、
○「活性化」の可能性を見いだすために不可欠である「時代・環境変化の趨勢」などを把握する作業は皆無状態。

 したがって、takeoが指摘している
○活性化を実現するための取り組みが選択する「方向と方法」
などについての検討はまったくおこなわないまま、
○「具体的な事業」を羅列、
時間とお金を無駄に使っているわけです。

 これはひょっとしたら、まんまで「都市経営」の全体に該当するのではないか?
ということでありまして、そういう疑問が起こるのは、全体としての都市経営が当面する情況において適切に展開されているとするならば(その能力を都市内部の関係各方面が装備していることが前提ですが)、当然、中心市街地活性化という課題への取り組みも適切に計画され推進されているはずでありまして、ところが実際の取り組みがそうはなっていないということは、とりもなおさず、都市経営全般が「中心市街地活性化」の取り組みのレベルに陥っている、中心市街地活性化がうまく行かないのはけして例外的なことではないことを実証しているという推測が成り立ちます。
あたっていれば由々しいことですね。

 さて、これまで「勝ち組」と目されてきた海外貿易関連の拠点となっていた都市がにわかに直面することになった「百年一度の暴風雨」による窮状(これらの都市においても中心市街地の活性化はずうっと解決できない課題であり続けていた)は、中心市街地活性化という問題が、ポスト工業社会に突入しているわが国全体が直面している重大な政治・経済問題の象徴である、ということを如実に示しているのでありまして、まあ、分かる人には分かるが、分からない人には分からない話です(笑

 参照:
「ラグジュアリィが日本を救う」
「時間堪能型社会」
都市再生の方向と方法はこちらだということが、心のそこから分からないと「都市再生戦略としての中心市街地活性化」は理解できないかも知れません。

おまけ
「百年に一度」が昨日今日始まったことではないことが納得出来るはず。

 中心市街地活性化は「早いもの勝ち」でありまして、一日も早く着手しないと、推進のにない手である中小小売商業者の取り組み意欲が消滅し、経営資源が枯渇すればそれでお終いですからね。
中心市街地が活性化できない都市は、これからの都市経営上不可欠である「都市経営能力」の活性化という課題について、その存在すらも自覚できないまま、劣化スパイラルを真っ逆さまに落ちていきます。

 取り組みの戦略的な重大性を自覚し、所要の取り組みを計画しうる都市だけが、不覚をとった都市を傘下におきつつ、活性化への道を歩むことが出来る。
つまり、都市再生は中心市街地活性化から、ということでありまして、もちろんこれは都市マネージャーとしての首長さんが自覚すべきことであり、コネクションのある人は首長にこの旨、レクチュアしなければならない。

 縁故社会ニッポンは、ツークッション置けば皇族以外なら誰とでも面談可能といわれます。まして、都市のマネージャーさんとの面談を実現することは都市住民なら朝飯前のはず。問題は首長が聞く耳を持っているかいないか、ですね。

 まあ、ものはためし、一度トライしてみては如何でしょうか。
中心市街地所在の中小小売商業者が首長に対して意見を述べる機会が得られないようでは、都市の命運既に定まれり、かも知れません。

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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