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中心市街地のヒステリシス効果

 「法」改正から3年目を迎えておりますが、そろそろ新法のスキーム、新・認定基本計画の効果が現れなければならない時期だと思いますが(認定第一号以下の都市は計画期間の中盤に差し掛かっているす)、まだ「活性化の方向と方法」は実現されておりません。
良し悪しは別として担当各方面には「焦りの色」も見られず、まあ、明日は昨日の続き、ということでのんびりとしたものです。
 「百年に一度の大暴風雨」も文字通り“どこ吹く風”となんの痛痒も感じません。

 さて、当社が提唱する「中心市街地活性化への道」、何とか軌道修正を図りたいということで、各地から様々な取り組みが寄せられているのですが、このところ、とみに多いのが関係団体・機関の足並みが揃わないという悩みです。

 どうも関係各方面には、このまま進もうとしても進む余地は残っておらず、行き詰まりは明らかなのに、乗りかかった舟には沈没するまで乗っていたい、というビヘイビアがあるらしい。というか、せっかくこれまで続けてきた路線をほんとに失敗かどうか、まだ決まったわけでもないのに変更などしたくない、他都市を見ても同じようなことに取り組んでおり、われわれがやっていることが間違っているとは思えない、ということで、まあ、本心は「誤りを指摘されたくない・認めたくない」ということかも知れませんが、ともかく、陰に陽に「従来の路線を続けさせてくれ」というわけです。

 中心市街地活性化、うまく行かなかったそもそもの原因は、取り組みが依拠した理論が至らなかった、間違っていた、というたったそれだけのことでしたが、10年近く継続しておりますといわゆる「ヒステリシス効果」が発生、理論の交換、路線の変更に頑強に抵抗する勢力が生まれていたりするわけですね。

 もはや、ところによっては「中心市街地活性化が出来ないのは、訳も分からないまま、活性化に取り組んでいるから」という悲喜劇が演じられているのでありまして、こういう事態が長引きますと「所得機会」が掛かっている中心市街地所在の独立自営業者は堪りません。
もちろんことはブーメランのようなもの、的に当たらなかったら、関係各方面に必ず戻ってくるのですが、そのころは異動していますか、そうですか。

 「中心市街地活性化」というマシーンが、当初期待されていた効能効果とは無関係に走り回っており、手がつけられない、という都市もあるようで、傍目には「効果もあまりないのにいつもよく頑張っている」などと評価されたりします。

 ということで、10年も失敗を繰り返しているのに路線の修正が出来ないということは、もはや都市経営の関わる全体の組織に自己修正機能が装備されていない、装備されていてもさび付いている、ということかも知れません。
起死回生・商人塾も着手以前・試行段階・定着プロセスとそれぞれ異なる課題に直面します。その多くはヒステリシス効果、つまり、間違ったことを長い間続けて来た結果としての弊害、です。
商人塾を成功させること、以外に外部からの邪魔に対処する、という課題があるのが「ヒステリシス効果」という効果です。

 中心市街地活性化、これから路線を変更しようとされているところは、「ヒステリシス効果」という見えない障碍にご留意あれ。
10年にわたる「成功出来なかった」取り組みの澱があちこちに沈殿しているかも知れません。

ヒステリシス効果:

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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