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目標はデスティネーションの再構築

 新スキームによる認定制度の第一号、青森・富山両市の中心市街地活性化基本計画が認定されたのが一昨年の2月、以来、早くも2年が経過しました。
ご承知のとおり、認定を受けた基本計画は一年計画する毎に進捗状況を中間総括し、報告することになっています。

 これから逐次一年間の取り組みとその結果について総括を行うわけですが、これはホンキで、つまり中心市街地活性化をなんとしても実現するのだ、という立場で取り組むと大変な難題に直面することになります。

 総括はもちろん数値目標の達成情況を中心に行われるわけですが、さっそくの問題は、目標数値が丹念毎に掲げられていない、ということ。それもそのはず、基本計画に掲げられている事業群に取り組むことで「通行量の増加」を年度ごとに予測できるはずがない。
報告を書く巡り合わせとなった担当者さんは、のたうち回らなければならない。

 総括が本来の機能、すなわち、取り組みの現状と課題を分析し今後の取り組みについて示唆するものであれば、のたうち回るのは大いに結構ですが、数値目標の設定が誤っていると総括は意味をなしません。

 特に、
①活性化している商店街は通行量が多い
②商店街を活性化するには通行量を増やすことだ
という、何の根拠も論理性もない発想で
③商店街活性化の数値目標は「通行量」だ
と短絡してしまったりしていると大変です。

 目標数値の達成具合に関係なく、商店街の「買い物の場」としての機能はドンドン劣化していきます。
恐ろしいことに、目標が「通行量」に設定されている場合、この劣化が問題として意識されることはありません。
話はひたすら「通行量はどうなったか、増えていない場合、その理由はなんとこじつけようか」というあたりに終始するわけです。

 各認定基本計画、これから逐次中間総括作業に入っていくわけですが、数多ある基本計画の中には「このままでは中心市街地は活性化できない」と気づき、場合によっては取り組みの方向を修正しなければならない、と気づいている関係者もあるかも知れません。
気づいていない人もいるかも知れません。

 いずれにせよ、計画期間五年のうち、早くも二年が無為無策のうちに経過したわけですが、残り三年間の取り組み、はたして成算があるものかどうか。
まぁ、なんですかそんなことさえ脳裏に浮かぶはずのない皆さんが主導する取り組みですから、取り組みがどうなろうとも空店舗が増えることだけは間違いありませんですよね。

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