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自力思考は批判的態度から

中心市街地・商店街活性化関係の学識経験者・指導者の中には、年間都市を何箇所訪れたか、何回講演を行ったか、ということを自慢している人がいたりします。
自慢したかったら、自分が後援をした結果、聞いたひとたちの取り組みがどう変わり、その結果中心市街地・商店街がどう変わったか、ということを報告からにしてほしいものです。
何十、何百回講演をしても、その結果、聞いた人たちの取り組みが変わり、「活性化の実現」という成果への接近が現れない限り、講演活動の効果があったとはいえないのではないか?
はじめの一、二年は別として、三年、五年と同じような活動を継続していたら、成果が現れないとおかしいのではないか?

 仮にも実践的な提案をする以上、提案を受け入れ実践したところから成功するところが輩出しないとおかしいのではないか?
仮にも指導者を自認するなら、講演活動にとどまらず提案内容の実践を組織し、実践を指導し、提案の実効性を実証するべきではないかと思われるのですが、いかがでしょうか。

 何箇所回ったとか、話したとかいうのは、手柄でも何でもありません。その結果、聞いた人たちの行動・実践はどうなったか、その結果街は活性化したかどうか、ということが問われなければない。ごく当たり前の話です。

 というように考えれば、講演に際して「回数」を自慢するのは百害あって一利なし。
聴いている人の中には、「回数」に感激してしまい、話の内容を批判的に吟味するという作業を放棄してしまう人が少なくない。
たぶらかそうとする場合は別として、「活性化への道」「方向と方法」を提案する場合は「成功事例」を自慢してはならない、というのは指導者のイロハです。
「成功事例」を紹介することは、理論の批判的吟味という大切な作業の妨げになります。
「失敗事例」の紹介はかまいませんが。

 さて、ここからが本題です。

 商店街活性化は自力思考から、というのが当社のモットーですが、では自力思考を我が物にするためには何が必要か?
何を勉強したら自力思考を身につけることができるのか?

 これは簡単でありまして、特に何かを勉強する必要はありません。ただ、人の話(言説)を批判的に聞く態度を習得すればOKです。
言説を批判的に聞くとは:
?なぜそういえるのか?
としっかり吟味することです。

なぜそう言えるのか?
それが正しい根拠と主張される根拠は何か?
もし、言説が正しいならけして起こるはずのないことが起こっているケースはないか?
等々は、勉強しなくても自分で考えれば分かります。

例:
①まちが空洞化したのは人通りが減ったから
②活性化するには人通りを増やせばよい
という主張を検討したかったら
①の根拠を聞いてみる
という作業をすればよろしい。
相手と「水掛け論」になってしまったら、
○人通りが多くても繁盛していない商店街
という事例を探してみるとよろしい。
結構ありますからね。
こういう商店街が見つかると、“人通りが多くなっても活性化するとは限らない”わけですから、「言説・活性化するには人通りを増やす」は商店街活性化策としては不適切だということになります。

そうすると、活性化実現の数値目標=通行量の増加の妥当性が揺らぐことになる。

数値目標としての通行量は、増加するための施策として「業種揃え・店揃えの充実」に取り組む場合にのみ妥当です。ただし、店揃えを充実させた結果通行量が目に見えて増えるのは相当先の話であり、計画一、二年目に実現できることではありません。
短期間に実現される通行量の増加は非・商業活性化施策の結果によるもの、その通行量で商業の活性化が実現できることはありません。

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