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資本主義を発明した夫婦

 資本主義創成期の原動力としては、
1.勤労精神・・・ヴェーバー
2.貨幣愛・・・ゾンバルト
が定番ですが、いつか【理論創発】で取り上げたことがある「百貨店を発明した夫婦」・プシコー夫妻こそがシステムとしての資本主義を創発した、というのが同書を訳した鹿島さんの卓見です。
鹿島茂『デパートを発明した夫婦』講談社現代新書

同書へのtakeoの感想

 資本主義が機能するためには、会社組織が不可欠ですが、これは勤労精神や貨幣愛では機能しません。
それぞれの動機・目的を達成する手段として企業と関わりを持つ人々の動機・目的に応える仕組みがあり、ちゃんと機能することが必要です。

 鹿島さんによれば、百貨店ボンマルシェでは、社員持ち株制度、自己評価制度、退職金制度などなど、「資本主義、かくあるべし」ともいうべき制度が発明されています。
会社制度草創期、会社の創発ときびすを接して「関係者の期待に応える」制度が作られていたわけで、組織は組織に先行し組織の外に存在する目的を達成するために作られる」というドラッカーさんの組織論をもじれば、「人は、みずからの目的を達成する手段として組織に参加する」わけで、参加してくる個々人の目的達成編期待に応えることは企業にとって不可欠の目標の一つだということになる。

 「会社は株主のもの」という会社法のお約束があたかも真理でもあるかのように幅を利かすのはけして資本主義の原理原則ではないのでありまして、とくに小売業の場合、その組織原理はあらためてプシコー夫妻に学ぶことが必要です。
このところ断続的に百貨店について考えていますが、なかなか先に進みません。
百貨店といえば、このところ企業合併と店舗の撤退話ばかりですが、そもそも百貨店とは何であったか、存続するためには何をしなければならないか、といった論議はほとんど無いようです。
論議がない、というところに百貨店の本当の危機が象徴されています。

 当サイト、百貨店からのアクセスも結構多いようです。
百貨店の業容転換など【理論創発】あたりで議論するというのはいかがでしょうか。

 上掲『百貨店を発明した夫婦』、昨日行きましたら甲府市春光堂書店に平積みされていました。
アクセス出来る方は是非同店でどうぞ。
同店は「まちなかの本屋さん」小規模な書店の業容転換に取り組まれており、その転換ぶりは文字通り日進月歩、この時期業績は右肩上がりだそうです。
店づくりの現状も確認してください。

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