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百貨店はどこへ行く

小売大手再編 お客にどんな利点あるの
2008年10月26日 西日本新聞 社説

************* 引用スタート ***************

 『小売業界の再編が止まらない。』

 「ミレニアムリテイリング」「J・フロントリテイリング」「三越伊勢丹ホールディングス」「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」と聞いて、すぐにピーンとくる人は百貨店通である。

 分かりやすいのは三越と伊勢丹が経営統合した「三越伊勢丹」で今春、誕生した。「J・フロント」は大丸と松坂屋で昨年9月、「エイチ・ツー・オー」は阪急、阪神両百貨店で同10月、それぞれ発足した。「ミレニアム」は西武百貨店とそごうで2003年に統合している。

 そして、ここにきて「エイチ・ツー・オー」と高島屋との資本・業務提携が発表された。3年以内の経営統合が前提というから、そうなると、大手百貨店で単独で存続するところはなくなる。

 ちょっと前の大手銀行再編劇を思い起こさせる。不良債権処理を加速させ、国際競争力の回復を図る。そんな掛け声の中で「三菱東京UFJ」まで、あれよあれよと言う間に集約されてしまった。

 大手百貨店に再編を迫っているのは縮んでいく一方の消費だ。景気悪化という一時的な要因だけでない。少子高齢化、人口減少によって縮小するばかりだ。そんな弱気な見方が業界を覆っている。

(中略)

 時代の変化に合わせて企業も変わっていかなければならない。みんなで分け合っていたパイが小さくなるなら、あきらめるか、競争相手を次々に追い落としていくか、誰かと手を組んで踏みとどまるか、進む道を選んでいくしかない。

 小売再編は、変化に即応して自ら仕掛け、新たな需要を掘り起こすような「攻め」の姿勢ではなく、組織防衛に重きを置いた「守り」の雰囲気が強い。

 だから、百貨店再編によって消費者にどんな利点があるか分かりにくい。魅力的な商品やサービスがいろいろ出てくるのではないか。そんな期待感を高めるような競争が本来必要なのではないか。

 福岡市はその格好の舞台になる。新博多駅ビルの核店舗となるのは「エイチ・ツー・オー」+高島屋だ。天神地区には「三越伊勢丹」「J・フロント」の店舗がある。ここで新たな魅力を提案する百貨店の華やかな戦いを期待したい。

************* 引用終わり ***************

 社説氏も言うとおり、この動きは「守り」であって積極的に市場の活性化を目指すものではありません。
国内小売業の合併は、新しい需要を喚起するという期待がまったく持てない、先行きにまったく自信が持てないなかでの「大きい方が安全かも」という退嬰的な選択ではないか。

 福岡で新しく発生するグループ間「競争」が「華やかな闘い」を期待する、というのが社説の結語ですが、それまでの文脈からは期待できないことがハッキリしています。

 百貨店再生の方向は「ラグジュアリィ・モール」の核店舗を目指す以外にはありませんが、ラグジュアリィ=スーパーブランド程度の理解ではいつまで経ってもせっかくの機会をモノにすることはできません。

 商人塾参加者の店舗に百貨店からテナントに迎えたいというオファーがあった、断ったところ、「買い取り仕入れ」で取り組むことになった、といおう事例がありまして、百貨店さん、そこからどういう教訓を得たか、がポイントです。
商人塾では“そのあたりは百貨店がやっているから任せたら」といった話が出ます。
こちらはその分、自店の「業容」を専心追求出来るわけです。

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