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商店街空洞化の推移

 多くの商店街の現状、特にそこに軒を連ねる個店の「業容」は、その全盛期に比較したとき、著しく見劣りがすることは否めません。
商店街、個店を取り巻く環境が厳しくなるのと併行するかのように進展してきたこの状況は何を物語るのか?
当社は、「再生のカギは個店のシャッターの内側の取り組みにある」、と主張していますが、果たして現状を率直に見たとき、本当にその可能性が残っているのか、と懐疑的にならざるを得ない人もあろうかと思います。

 しかし、心配ご無用です。
個店の業容が劣化した原因は、それぞれの経営者が「環境変化への対応」として業容を変えてきた「努力」にあります。
業容をなんとか環境変化に対応させようと「仮説~試行」を繰り返すなかで、今日の状態へと変貌してしまいました。

 商店街の多くのお店は、環境変化に手を拱いていたのではなく、対応しようと試みたがうまく行かなかった、その結果として現状があるのだ、ということですね。
これは、これまでほとんど指摘されていませんが、あらためて言われてみると、その通りだと思われることと思います。

 なぜうまく行かなかったのか?
詳しくは本論で述べていますが、環境変化に対応するために用いた「仮説~試行」が誤っていた、ところにその原因があります。
商店街空洞化の根本要因は、環境変化が進むにも関わらず、なんの手も打たなかった、ことにあるのではなく、「手を打ったが間違っていた」ことにあるのです。

 このことが分かればどうなるか?
話は、簡単でありまして。
間違った取り組みを即刻中止、現下進んでいる環境変化に対応する方向・方法として適切な仮説~試行に取り組めば良い、ということです。

 如何ですか、皆さん。
我々の目の前にある商店街の空洞化、手を拱いていたから進んだのではなく、間違った仮説ー試行に取り組んできたから発生した、適切な仮説ー試行の方向と方法を選択し直すことによって、新しい繁盛への道を歩み始めることが出来る。
ということです。
 
 WINGさんの提起を受けてスタートしたこのスレッドの主題は、こういうところまで変化してきました。
 クオールエイドはこれまで、客観的な可能性の所在=ショッピングモールへの転換については繰り返し述べてきましたが、転換を実現していく主人公である個店経営者の皆さんの現状は、果たしてこの取り組みの主体になる可能性を持っているのか、ということについてはこれまで正面から検討したことはありませんでした。

 もちろん、私としては個々の経営者にはその能力が備わっている、ということを疑ったことはありません。実際に取り組み、業容を変えていく人たちをたくさん見ていますし、第一、疑っていたら「転換」という主張ははじめから出てきませんからね。
しかし、個店の現在の業容は、店主以下の環境対応努力の結果である、ということにはこれまで気が付きませんでした。
このことが意味することは、個店の現状こそが個店の業容転換への可能性を示している、というまことに逆説的な事実です。
 
 この事実に気が付けば、個店の取り組みと商店街組織の取り組みとのミスマッチもまた明らかになります。
組合が取り組んでいる諸活動は、「個店の環境対応努力」が成功していてはじめて効果を上げることが出来る、というのが基本的なあり方。これは目下取り組んでいる商人塾系の販促イベントでもまったく同様です。商人塾系イベント、内容は従来商店街で取り組まれてきた企画と変わったことはありません。もっと素朴・もっと低コストです。これで効果があるのは業容との一致を目指しているから。

 比べて、既存の商店街のイベントが効果を挙げられないのは、イベントが悪いからではないかも知れません。
肝心の個店レベルの取り組みが間違っているわけですから、組合の事業が効果を上げられるはずがありません。


 考えてみてください。
組合が取り組んでいる各種の事業、まったく効果がないと悪評しきりですが、もし、組合員たる各個店の業容が顧客ニーズとマッチする状況を作り得ていたとしたらどうでしょうか?

 あらためてこのように考えてみれば、個店の経営努力の方向と方法を一日も早く転換すること、これこそが今日取り組むべき唯一の仕事だ、ということが疑問の余地無く了解されることと思います。
「商店街活性化」実現への取り組みは、なにはさておき、この一点に集中すべき時である、という当社の主張、ご納得ですよね?

**************

 と言うように概括してみました。
引き続き、これまで環境対応策として取り組まれてきた「方向と方法」を具体的に列挙し、それらの選択・取り組みが誤っていたことを論証し、あらためて「ショッピングモールとしての再構築」への取り組みをアピールしていきたいと思います。
商店街に残されている時間は多くは無いと思います。

 中心市街地全体の動きも気になるところですが、今後、全体の取り組みがどうなっていこうとも、商店街活性化という課題については、商店街の皆さんが自分のこと、自分たちのこととして自らの手で取り組んでいる以外にかいけつされることはありません。
「買い物の場」という商店街本来の機能は、個々のお店のシャッターの内側にしか無いのですから。

 このような認識を共有し、個店・街の取り組みを再編することが必要であり、その取り組みは今すぐ取りかからなければならないと思います。
誰が口火を切るのか? それはもちろんあなたです。


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