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商店街の合意形成とは

 ありがちな話としては「合意形成の方法」が大事だ、ということで、「合意形成の進め方」といった講習会が開かれたりします。
「民主的なまちづくり」が大好きな都市計画系の専門家さんの得意分野です。

 この人たちの常識は、
①様々な意見はすべて「等価」として取り扱う
②話し合いのなかで「合意」を作っていく
ということですが、一見なにやら「王道」のようにも見受けられますが、これはトンデモですから、商店街活性化にかかわる皆さんはくれぐれもこういうキレイごとに引っかからないように。

 商店街活性化を実現する「方向と方法」は、“関係者が一堂に会して忌憚なく意見を述べ合い、上手にまとめれば」出てくるものではありません。
この時期、「商店街活性化」を実現したかったら、クリアしなければならない課題が色々ありまして、その多くは「関係者の協議」が行われれば万事解決されるというような代物ではありません。
この点、くれぐれも誤解の無いように。

古い記事ですが:
「技術と民主主義」をチェックいただきたい。

「民主的なまちづくり派」の専門家さんたちは、合意形成の内容を決めるのは皆さんの仕事、ということにして自分はもっぱら書記役に徹するわけですが、おい、おい、そんなことで委託料を頂戴出来るんですかということでありまして、この時期、中心商店街という商業集積の機能を活性化する、という問題について「解」を出すことと、その「解」を共有する、関係者の課題としての取り組みを合意する、ということは本来レベルの違う話です。

中心商店街を活性化する・したい、といったとたん、
①消費購買行動の現状をどう理解するか
②郊外型商業特にRSCとの関係をどう想定するか
③既存商業者にどのような役割を振り向けるか、それをどう実現していくか
などなど、ゼッタイ避けては通れない問題がありまして、もちろん、こういう問題は「みんなで話し合ってまとめていく」ことで適切な「解」にたどり着けるものではありません。

 「合意形成の作り方」などを提案している人は、おそらく、中心市街地活性化にはこういう難問が山積しているのだ、ということに思いが及んでいないわけです。
上記の問題をちょっとでも考えたことがあるなら、「解」は話し合えば出て来る、などと言った小学校のホームルームのような発想はあり得ないはずです。

 ということで、当サイトが提案する「中心市街地活性化への道」の採用を目指す場合、あるべき合意形成とは“「中心市街地活性化への道」を活性化の方向と方法として採用する”ということの合意でありまして、したがって、合意とは「採用に向けての提案・説得」ですね。

 もちろん、他にも「活性化への道」を提案する人がいることも十分予想されますから、その時はそれぞれの「言説」の間で論議が交わされ、“どちらの「道」を選択すべきか”が検討されます。
この検討ではそれぞれの「言説」を導き出した「理論」の優劣を競うことになります。
「商人塾的活性化への道」が理論をバックに提案されていることの意味はここにもあるわけです。

 合意形成とは、時に提案及び説得であり、時に議論であり、ということで、“仲良く話し合った結果は正しい”わけではない以上、合意形成=土俵づくりは、真剣勝負として闘われなければならない。
何しろ、お互い、自分の商売の将来を賭けるわけですから。

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