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商店街活性化の真贋を分かつもの

 基本計画の認定から一年を経過すると、目標達成状況について中間総括をすることになります。
設定している数値目標の達成度合いはどうなっているのか?
目標のクリアに向けて順調に滑り出しているか否か?
都市によっては、より根本的な“そもそも『基本計画』の全体はこれでよかったのか?”という問題に直面することもあるかも知れません。

 認定から一年を経過した都市の場合、目標達成状況は当然ながらケースバイケースですが、達成状況の如何に関わらず、共通している浮上してきた課題がありまして、
①中心市街地既存個店群の業績は好転していない、
②むしろ劣化のスパイラルはさらに進展している、
ということです。

 一年経過した時点での統括に当たっては、数値目標の達成状況もさることながら、この劣化スパイラルを直視し、対応の戦略を講じることが最大の課題になるはずです。
というか、このことに気づき、解決すべき課題として直視することが出来ない、という状況だとすると、2年目・3年目の総括はどうなるのか?
想像しますと、言葉がありません。

 課題はハッキリしておりまして、「中小小売業の競争力の根幹」といわれる「業種揃え・店揃え(以下、「テナントミックス」)の最適化」をどう計画し、取り組んでいくか、ということに尽きます。
既存個店群の自助努力の組織化及び空地空き店舗の活用を車の両輪として実現を目指すテナントミックスの最適化へのチャレンジという、すべての中心市街地に共通する「活性化のための戦略課題」への取り組み、とりわけ、これまで直接の取り組みを避けてきた前者にどう取り組んでいくか、いよいよ切実な問題です。

 この戦略的な取り組み(現状からスタートして取り組みが軌道に乗るまでのシナリオを具備した)を構築ないし再構築することなく、一年目の総括と二年度以降の展望が得られるはずはありませんが、課題を念頭にあらためて一年間を振り返ってみると、「テナントミックスの最適化」にチャレンジ・実現していくために必要な人的条件作りはほとんど進展していません。

 人的・組織的条件の常として、進展していないということは劣化しているわけで、「マイナス」状態、すなわち関係各方面の信頼関係の再構築から再スタートしなければならない。
この難儀な取り組み、何を軸に進めるかと言えば、これはもう、「商業者の自助努力の組織化」に着手すること以外には考えられません。もちろん、この時期、あらためてこれを組織するには相当の努力、それも周到なシナリオに基づく取り組みが求められ、まあ、従来的・見よう見まね的取り組みの延長上で何とかなる話ではありませんが、何とかカタチをつけないことには、二年目のスタートが切れません。一年目の総括が総括にならないわけです。

 先週は機会があって、TMOの社長さんをはじめ、三者体制の実務を担当するみなさんとこのあたりについて率直な意見交換をする機会がありました。
当社のことですから、もちろんご明察のとおり、再スタートは「商人(あきんど)塾の組織化」の着手とするべきだと提案させていただきました。基本的に実施の方向で、問題はいつ・どのような方法でスタートするか、ということ。
状況及び事業内容から、着手の合意が難しそうですが、三者の決心が固ければ、実現は意外なくらいスムースに行くはずです。
劣化スパイラルからの脱出は、商業者共通の切実な課題であり、そのシナリオの提示は何よりも優先します。
問題は、切実な状況にある商業者の汽船に触れる企画であるかどうか、ということですが、
①投資を伴わず
②出来ること、やれることから着手して
③確実に業績の好転を実現する
④意欲的な個店の取り組みを突破口に「テナントミックスの最適化」を追求する体制を構築していく
という商人塾の取り組みへの潜在的期待は疑いの余地はありません。

 ということで、まずは当社から「提案」を出すことになりますが、どのくらいの頻度でキャッチボールが出来るか、ということがカギになります。計画ができあがり参加者が確定したらコンサルタントを呼ぶ、というパターンの取り組みは、うまく機能しないと思います。「商業者への打診」というプロセスは信頼関係の再構築というプロセスでもあるわけですから。

 認定された基本計画、これから逐次一年間の総括~二年度以降の展望について知恵を出して行くことになりますが、計画所期の成果を確保していくためには、この時期を利用してあらためて「商業者の自助努力の組織化」に着手することが不可欠、総括の時期を逃すとまた一年間棒に振ることになります。そうすると計画期間は余すところ3年、待ったなしですね。

 基本計画の総括、その適否を分かつのは商業者の適切な自助努力の方向と方法を提示し、組織化することを目指すか否かという一点にあるといって間違いありません。
問題意識を共有し、組織化への着手が出来るかどうか?

 基本計画の作成時点でスルーしてきた「事業主体としての商業者の合意形成」の必要性にあらためて直面しているwさけですが、商人塾事業の採用は状況を一挙に打開するとっておきの一案です。
もちろん、事業は「商人塾」と命名さえすればOKというわけではありません。現時点では当社提案の商人塾事業だけが唯一・問題状況への解決策となり得る内容を持っています。
ご承知のとおりですが、“商人塾か、よし分かった”と独自に計画して失敗したケースがありますから、念のため。

 中心市街地活性化の根本問題は、商店街の活性化であり、その取り組みはもちろん、広域的に展開している多様な商業集積群に伍して、地域の生活を充実させるために不可欠の商業集積としてのあり方を再構築することです。
再構築の取り組みの真贋を分かつのはもちろん「劣化スパイラルからの脱出を目指す商業者の自助努力の組織化を実現する取り組み」が適切な方向と方法によって計画されているか否か、ということですが、都市によっては問題の的確な設定さえ出来ないところもあることでしょう。

 この時期、中心市街地活性化」の
①根幹的な問題は「商業者の自助努力の組織化」にあること
②有望な取り組みを提案しているのはクオールエイドだけ
ということをあらためて確認していただきたいと思います。
商店街の活性化、ホントに実現したかったら当社との協働を検討すべき、というのが当社的・我田引水ですが、間違っているでしょうか?

 折しも、某県のTMO研究会組織から、上記の問題状況への対応についての提案を要請されています。
きわめて時宜に適した企画が示されており、気合いが入ってします。
状況に対する当社の提案はもちろん「商人塾への取り組みの勧め」です。

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有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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