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「交流人口の増大」という迷妄

 地方小都市にとって、「交流人口の増大」は何かにつけて「カンムリ」にされる蒙昧語ですね。
で、「交流人口」を増大するためには「知名度アップ」が大事だ、ということで、「知名度を上げるには」・・マスコミに取り上げられる話題づくり、という方向に話が進んでいくと、一挙に2,30年タイムスリップしてしまうことになります。

 「交流人口」問題を「店づくり」のレトリックで考えてみましょう。「交流人口の増大」とは「期待しているほどお客が来ない」ということですね。

お客が来ない理由は三つしかありません。
①お客がいない
②お客が知らない
③もっと魅力的な行き先がある
こうしてみると、買い物客も観光客も同じです。

観光地の場合。
①お客がいない とは何を意味するか?
 当該観光客が提供している「観光の内容」を自分の目的にピッタリと評価して、頻度高く利用してくれるお客がいない、」ということです。
課題は、いまどきの観光客が何を求めているかを察知して、観光行き先にふさわしく「観光資源」を整備すること、ですね。
「店づくりの転換」に通じます。

②お客が知らない とは?
 もし、自分たちが提供している観光の内容をお客が知ってさえくれたら間違いなく来てくれるし、愛顧客になってもらえるのに、知られていないからお客が来ない。
という状況です。
つまり、「観光来訪目的」にピッタリの状況は創り出しているが、お客に告知する仕事が遅れている、と言うわけです。
「知名度が低いのでお客が少ない」という問題は、こういう状況にある都市の課題です。
知名度を上げる工夫をすれば、お客がやって来て、やみつきになり、口コミで宣伝してくれる、マスコミを尻馬に乗る、ということで大繁盛間違いなし。

③もっといい行き先がある・・?
 お客から見て、同じ来訪目的ならもっとずうっと堪能できる行き先がありますよ、ということ。
この場合は、当然、こういうお客とは違うお客を選択して「観光行き先」としてのあり方に磨きをかけることになる。

と言うように、「時間堪能」を売り物にしている都市が、いとも軽々と、真理ででもあるかのように口にする「交流人口の増大」は、お店でいえば「新規お客獲得策」と全く一緒、いくら取り組んでもお金と時間と人材の浪費に終わります。

 来訪をアピールする前に、現在来ているお客の満足度を「お客がビックリする」くらいアップさせることに取り組まなければならない。当サイトの常連さんにはもはや常識となっている「店づくり論」ですが、「観光」とちょっと問題領域が変わると「応用」がきかないかも知れません。

 「知名度アップ」がすべてを癒す。
2~30年前に「あの手この手」が繰り出されましたが、結局、実ったところはありませんでした。
知名度抜群の観光地で今や閑古鳥が鳴いているというところは掃いて捨てるほどあるわけで、そういうことにちょこっと思いを馳せれば、「知名度が高くなったからといって商売が繁盛するものではない」ことは今さら確かめる必要のない「やってはいけないこと」ですが、担当者が変わるとまた「はじめからやり直し」だったりするわけです。
「知名度」を挙げるためなら何でもやる。甚だしくなりますと「知名度が上がらないことはしない」という短絡が生じたりします。
そうしますといよいよもって大変です。
ショボイ・地道な取り組みは見向きもされないことになる。

 あるべき「活性化への道」とは。

 縁があって今おつきあいいたいているお客を大切にする、この人たちに「ビックリものの満足」を提供する、このことに全力投球することが、繁盛するお店・地域づくりの王道だ、という話は、まだ【理論創発】でも公表していませんが、当社・最新商業理論の結論でありまして、その理路についてはこれから書いていきます。

 「交流人口の増大」は「新規顧客つくり」と同じ、一見正論のようですが、取り組んでも成果が出ない、時間とお金の無駄遣いに終わる「向かってはいけない道」ですからね。

「みんなで渡れば怖くない」、万一、同道を誘われてもおことわりすること。

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