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エキスパート派遣という業務

 先日、勉強会の前後に「経営・技術強化支援支援事業」という制度による臨店指導に従事しました。
ご承知のとおり、この制度は中小企業の経営に関する技術・技能等の「問題点」について、事業者の要請により「エキスパート」を派遣し、指導支援するというものです。
時間的にはおおむね4時間程度でしょうか。

 問題が二つありまして。
第一に、支援の要請にあたっては、事業者が「問題」を定義するわけですが、果たして当事者の「問題」認識は妥当かどうか?
ということです。
 特に商業の場は、問題は売り上げアップという目標に関連する「問題」であることが多いわけですが、「売れない原因は何か?」ということが究明されていないと、派遣されたエキスパートと協働で取り組む問題がミスマッチだたりします。
 「3つの売れない原因」を理解していない場合、売り上げアップという問題は、「販促技術」で解決されようとすることが多かったりするわけです。

第二に。
 そもそも、商店街を取り巻く経営環境において、半日程度の協働でお店が直面している問題が解決され経営が軌道に乗る、ということがあり得るのか?
ということですね。
 もちろん、日頃から「勉強」し、仮説ー試行法などトータルの店づくりを実践している場合は、短時間の指導・支援で隘路を突破することが出来ます。もちろんこの場合、お店側とエキスパートは「理論」を共有していることが前提になります。

 ということでエキスパートさんは大変です。
臨店してから「本当の問題」を究明して、それが“本当の・解決すべき問題”であることを説明・納得してもらい、解決策を提案して取り組み方を指南する・・・。
「効果的な販促チラシのつくリ方」という問題のハズが、行ってみたら「品揃えの問題」だったとしたらどうなります?

 派遣されたのはもちろん、チラシつくりのエキスパートさんですが・・・。

 というわけで、小売業に対するこの時期の「経営・技術強化支援」というのはなかなか難しい問題を孕んでいると思います。

 幸いなことに、私が担当したテーマは、勉強会参加者のお店における具体的な「仮説ー試行法」の取り組み方について、ということであり、かつ、勉強したてのタイミングでしたから、勉強の結果を実践していく、という課題への取り組みとして成果があったと思います。いずれ成果が報告されることでしょう。

 ということで、この制度を運用あるいは利用するにあたっては、申請・派遣に先立って、「解決すべき真の問題」を把握しなければならない。何しろ前代未聞の環境変化があったわけですから、当事者の問題意識が「真の問題」とは限りません。
このあたりの見極め、派遣業務の窓口である商工会議所・商工会の経営指導員さんの仕事ですね。

 

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