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「商人(あきんど)」のオキテ

 商人は、商品を他から仕入れ、消費者に販売することを事業機会とします。
①自分のお金で仕入れを起こす
②顧客に販売する
この結果生じる差額が諸経費の源泉、もちろん経費の中には事業目的(各事業体ごとに異なる)を達成するためのコストも含まれます。

 あきんどたるもの、これがチャンス、と思ったらリスクを取るというのが古今東西のオキテです。もちろん、ピンチと思ったらこれまたリスクをとって回避する。

 ところが。
何時の頃からか、特に商店街立地のあきんどさんたちは、「リスクを取らない」という習性に染まってしまいました。
あきんどという生業に不可欠の「リスクを取る」、商売に必要なことには身銭を切る、ということがどんどん薄らいでいるのではないか。仕入れ以外にはお金を使わない。

 どうしてこ~なったのか、あらためて考えてみましょう。

 どうしてこうなったのか、これには諸説あると思いますが、いずれにしましても、一つ言えることは、誤った「補助金」の使い方をしたことが、この傾向に拍車を掛けたことは確かです。
これまで補助制度はどのような利用されてきたか。
それは制度の趣旨に添ったものであったのか。
検討してみましょう。

 国の補助制度の基本は、企業規模に劣る中小企業者が自力では対応できない経営課題に協同で対応する、そのために必要な投資等についてしかるべき支援を行う、ということです。

もう少し詳しく書くと、
①企業単独でやれること、やらなければいけないことについては、それぞれしっかり取り組むことを前提として、
②企業規模的に対応できない、あるいは協同での取り組みが必要な課題については支援する
と言うカタチです。
つまり、補助事業の前提は自助努力で実行されていること。

 ところが実際はどうか?
これはほんとうは補助制度の時代的な流れを踏まえて書かなければいけないのですが、とりあえず端折っていいますと。

 各般にわたって多種多様・かつ・潤沢な補助制度が提供されたため、いつの間にか、商店街の事業には補助金がつくもの、という「常識」が生まれ、やがて「補助金がつくのが商店街の事業」となり、最後には「補助金がつかない事業はやらない」ということになってしまいました。

 この結果、何が起こったか?
上に書いたとおり、
①補助金がつくなら不要不急の事業でも取り組む
②補助金がつかないのならどんな大切な事業でも取り組まない
ということになったのではないか。
かくして、本来なら自らリスクをとって取り組まなければならない課題については置いてけぼりという現に見ての通りの情況が出現したわけですが、もちろん、いくら補助制度が完備されても「自助努力」分野にまでは及びません。
このことが理解されていれば、自助努力分野をサボって補助事業に期待する、という姿勢は無かったはず、と考えれば。
根本的なところで忘れられていることがあるのではないか?
その「忘れ」があったからこその「補助金」に振り回される取り組みが現前しているのではないか?
忘れられたのはいったい何だったのか?
 hyほうっとしたらそれはあきんどのオキテに関わる重大事項かも知れません。重大事項が忘れられており、このことが原因で商売がうまくいかないのかも・・・。
 ということで、忘れられている「あきんどのオキテ」は、言わずと知れた「私利私欲」を貫徹する、ということ。
どういう訳か、このことがきれ~いに忘れられてる。

 今や補助金の無いところに事業無し。取り組むべき事業の優先順位は、事業の必要性・内容ではなく、補助金の有無・補助率の高さで決まったりして。
かくして、商店街の事業といえば補助事業のメニュー、これまでの流れ、他都市の事例などなど、でピックアップされることになり、その結果、
①継続性無し
②波及性無し
③事後評価無し
という全くもって「使いっぱなし」が多くなった・・・。
と見てきたようなことを言っておりますが、皆さんのお話をそ~ご~すればこ~ゆ~ことになる(笑

 こんなことでいいのだろうか、とマジメにお考えの皆さん、ご安心ください。
補助金の有無で取り組む事業を決めるという、まか不思議な話は、もうちょっとでおしまいです

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