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横の百貨店、縦の商店街 (2)

商店街を「横の百貨店」に見立てる時、課題になっているのは何か?
それは百貨店の売場編制を参考にする、ということ。百貨店の各売場は百貨店が想定する「客相」に対応した業容を持っています。
(業容=品揃え・提供方法・売場環境の三点セット。三点セットの〈質〉を客層に合わせてバランスよく編集するのが売場づくり。)
標的客相の来店客にとって、百貨店の売場は「買い回り」の対象になる売場が多い。その分、来店頻度が高く、滞留(買い回り)時間が長くなる。それだけ顧客のショッピング満足度が高くなる。
横の百貨店とは、百貨店の売場揃えの方法を店揃えの参考にするということ。
個々の店舗の自由意志で構成されている業容を商店街が想定する顧客像(客相)に合わせてバランスよく作り直すことで、集積性を高め、標的顧客の来店頻度の向上、滞留時間の延長、買上点数の増加、ショッピング満足度の向上を目指します。
他方、「縦の商店街」を目指す百貨店のネライは何か?
商店街各個店の持ち前である問題解決に於ける意志決定の早さ、親身の接客、接遇。個々の顧客の問題状況に適した問題解決のより密接な支援。
現在これを追求しているのが郊外がショッピングモールですが、いろいろと制約があり、現在のレベル以上への昇華は厳しい。そこに中心市街地・商業街区の事業機会があるのですが、そのことは別の機会に。
国は中心市街地活性化法のスキームで、中心市街地(都市中心部の商業街区)の商店街、百貨店等商業集積群を一個のショッピングモールに見立てて再構築する、という方向を提案しています。“中小小売商業の競争力の根幹は業種揃え・店揃えの最適化(中活法・基本方針)” というわけです。このとき「業種揃え・店揃え」とは、新に想定する商業集積としてのコンセプトを分担する「売場揃え・品揃え」のことであり、①既存売場の“売れる売場”への転換、②空地空店舗を利用したテナント誘致、で漸進的に構築します。
これを実現していくことがタウンマネジメントである、素音中核を担うのがタウンマネージャーです。
横の百貨店と縦の商店街が一致協力、一体となって実現を目指すのが〈ショッピングモール見立ての商業集積としての再構築、ということですね。
ちなみに、立川市の「エール百貨店」は商店街有志が形成する横の百貨店ですが、適切なコンセプトを設定し、参加個店群がその分担を追求すれば、そのままショッピングモールの専門店が軒を連ねるモール部分になります。
既存の百貨店がそのまま核店舗、エール百貨店がモール部分
を形成する、まさにショッピングモールが実現します。
〈中心市街地活性化法〉が提示しているショッピングモール見立てとはこのことです。
客相の設定、各売場の業容の質で郊外型のショッピングモールとは〈棲み分け〉を目指します。
百貨店も相当の改革が必要なことは、業態の現状からいうまでもありません。

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