FC2ブログ

「まちづくり」か「店(売場)づくり」か


「まちづくり」と聞けば、印象として個店の売場づくり、販促事業、施設整備、街区整備など商店街活性化の全体的、総合的な取組のことだと思う人が大半だと思います。
ところが。
「まちづくり」とは何のことか、きちんと定義している人はいません。商店街研究の第一人者と言われる石原武政さん(以下敬称略)に至っては“定義を共有しない人を排除してしまう”と称して定義することを否定する始末。
“つかみどころが無く、曖昧なキーワードであるからこそ、多くの分野の人々を糾合できている”とさえ言っています。
第一印象としての“総合的な取組”らしさは、いつまで経っても「らしさ」止まり、本物の“これがまちづくりだ”というものは出てこない。
それでも「まちづくり」が事業として機能しているのは、“まちづくり”に先立って商店街活性化が取り組まれてきているから。
その「活性化」も定義されないまま、大店法時代そのままの「不足しているものを付け足す」「隣接商店街と差別化する」という趣旨の取組でしたから、「まちづくり」はその取組をハード面に拡大したというわけです。
画像で紹介しているのは石原の著書。
中で「まちづくり」、「まちづくりの定義」についてどんなことが書かれているか、紹介したいところですが、ここまで書くのに二回クラッシュして精魂尽き果てようとしていますので又の機会に。
石原は、専門分野の論文でも専門用語を定義しないという学風で、紹介している二冊の図書にもそれが如実に表れています。
ちなみに大学商学部には商学研究の基礎となる「商学原論」レベルの構築が遅れに遅れており「商学の危機、商学部の存在意義の危機」が叫ばれているのですが、専門用語を定義しない学風が幅を利かしている間は先行き不透明。ポストコロナで商店街活性化が頓挫すれば商学部はお役御免、マーケティング学部かなんかに吸収されてしまうのではないか。
売買接点から始まったコロナ不況、復興は小売部門の売れる売場づくりが大きな役割を担っていますが、肝心のリテイルサポートの頭脳部分が「定義無きまちづくり」なんぞにうつつをぬかしているようでは将来像はいつまで経ってもえがけません。
いずれにせよ「まちづくり」的迷妄に慣れ親しんでいると、まちづくりは愚か、自分の店の命運さえ危うくなる、ということは間違いなし。
商店街ぐるみ、一日も早く「まちづくり」を捨て去っていただきたい。

コメントの投稿

非公開コメント

-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ