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「A&B」、チャンスにするのは誰か

 改正都市計画法の施行で、大規模集客施設の開設についての「アクセル&ブレーキ」がスタートしました。
商店街では大店法時代を知る人たちが“10年遅かった”といったりしていたりしたりしますが、まあ、チャンスに活かす気力・知力が無ければ同じことです。

 〈継続事業体〉としての企業にとって、外部環境の変化は、それ自体としては中立、チャンスになるかピンチになるかは、こちらの対応次第、さっさと「チャンスにするの法」を考案しなければならない。
 その点、「対応」に組織の存続がかかっているデベロッパー、大手小売業は、必死に対応を考えています。
彼らにとって「改正法」の施行は、三つのチャンスをもたらします。

①郊外におけるSC開発競争の沈静化・・既存SCのリニューアル
②10,000㎡以下の郊外型小売業容の開発
③都心型大型商業コンプレックスの業態(ビジネスモデル)開発

 如何ですか? 各社、担当者は血沸き肉踊っていることでしょう。

 中心市街地既存の独立自営商業者各位はどうでしょうか?
アクセル&ブレーキが発動すると
①郊外開発がストップする
②中心市街地に進出する「核」の力で中心市街地にお客が戻る
③戻ったお客が商店街に回遊してくる
④「繁昌は通行量から、これで繁昌間違いなし」
⑤・・・・・
如何ですか、まさか④とか思っている人は当サイトにははなから円のない人ですが、『基本計画』レベルでは厳然として存在し、かつ、発言力も相対的に大きいわけです。

 誘致する側、される側、それぞれ思惑がありまして、
○進出側:中心市街地の立地特性で成立するビジネスモデル
○都市側:中心市街地全体の商業活性化を牽引するビジネスモデル
都市側がビジネスモデルという問題意識があるかどうかは別として、マジで「核」が欲しいなら、求めているのはビジネスモデル、つまり、既存の業種業態的業容ではない大型商業施設を考案して持ってきて、と言わなければならない。
出店側が乗ってくるとは思えませんが。

 いまどき、中心市街地=商業街区の集客の「核」となりうるビジネスモデルの要件は、
①立地特性を活かして計画収益を達成できること
②中心市街地の「核」機能が果たせること
の二点を兼ね備えておくことが必要です。言うまでもなく、①と②は違う条件です。
誘致側は、この要件を備えた業容を展開している企業を誘致するか、それが無ければみずから開発しなければならない。
既存大鋸店舗跡で開業できれば一石三鳥です。

 昨日、大牟田市に視察に出かけ、あらためて痛感したこと。
全国の商店街、大店法時代からこのかた、ずうっと一貫して大型店、SCから「マイナス」の影響を蒙り続けているわけですが、今日に至るまで「SCとは何か」、「彼を知る」という努力はほとんど行われておりません。
「法改正」の趣旨は、SCの新規開設についての「アクセル&ブレーキ」ですが、そもそも「SCとは何か」ということを理解していない状態で、制度を使いこなせるわけがない。
 アクセル&ブレーキは、誘致する側と出店する側との間に「非対称」がありまして、向こうは「目標売り上げ」の目算だけで行動できますが、こっちは「出店&回遊」で考えなければならないのです。
「誘致に乗ってもらった」と手放しで喜ぶわけにはいきません。

 都市経営的視点からだってしかり。
店あまり時代の新規出店は、都市内の「ゼロサム」に終わる公算が大、中心市街地内部のゼロサム、都市全域でのゼロサムです。
中心市街地を新しい時代のショッピングコンプレックスとして再構築すること、この道を追求する中から「中心市街地のあるべき核」の姿も見終えてくるはずです。
当社には既にいくつか見えています。

 ということで、このところのメイン課題、「中心市街地とショッピングセンター」について、時節柄「A&B」的視点から述べてみました。

“小売業の戦略は「A&B」を中心に動いていく”と思う人は
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