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「水道理論」から「時間堪能」へ 

■ 「水道理論」から「時間堪能」へ

♪何でもナショナル・松下電器の創設者、松下幸之助さんが提唱した「水道理論」 というビジョンがあります。
「水道の蛇口をひねると衛生的で美味しい水が必要なだけ使えるように、品質の良い便利な商品をより安くより多く提供する」というような趣旨でした。

 当時としては画期的なビジョンですね。これは、まさしく時代のスローガン、生産側、消費側いずれにも強い共感を持って支持されたことと思います。私はリアルタイムで聞いたわけではありませんが、受けたろうな、と思いますね。
 「もっと豊かに・もっと便利に」という社会全体のニーズに対応する当時の全産業に共通する事業コンセプトをこの一語に凝縮している、といって過言ではありません。

 さて、高度成長が終焉を迎えバブルを経験し、時代は変わった、という声は諸処から聞こえますが、「水道理論」を超えるビジョンはどこからも提唱されておりません。
 産業界は相も変わらず水道管に入ったきり、絶対出てきませんからね。グローバリゼーション、構造改革などとといったスローガンは、あんなのは全部、「水道理論」の焼き直しですからね。バカみたい。

 これははっきり時代錯誤です。
この時代に、「もっと安く、もっとたくさん」は、もっとリストラ、もっと環境破壊・資源浪費ということですからね。
 バブルスパイラルに陥るのも宜なるかな、ということです。

 というわけで、ポスト水道理論は時間堪能ですね、間違いなく。
 時代のビジョンとして「水道理論」が当時の人々の顕在・潜在の生活上の欲求を象徴しており、その後の経済社会の発展は、まさしく水道理論が提唱するところを具現して進みました。高度成長期、そこまでは良かったのでしょうが、それから後がいけなかった。というか、高度成長期には水道理論に取って代わるビジョン,「ポスト水道哲学」が打ち出されるべきでした。 

 これからは、「自分の好みで生活を演出し、時間を堪能する」というニーズを育み・助長することが全産業の共通した課題です。長きにわたって「水道理論」が占めていた座を襲位する新しい産業のコンセプトが求められているのではないでしょ
うか。
 まさに時代はこういう曲がり角にあることを認識し、スローガンを提示する産業人というのはいないものでしょうかしらね。
 今度は仕事の内容からしてやはり小売業、中心商店街あたりが提唱すべき立場かとも考えるわけですが・・。

 ちなみに水道理論、提唱されて当時は、夢物語だったでしょうね。「そうなれば良いけどいつのことかしら」とたいていの人が思ったことでしょう。それでも実現したのは時代が良かったから?

 スローライフもこういう方向への兆しでしょうね。
NPO、地域通貨など、脱資本主義的な試みも成否は別として果敢な試みが諸処で展開されています。

 ちなみに、水道哲学ですが、とどのつまりはミネラルウオーターに代替されたり、世界的な不足が予測されたりと、水道自体も言われるほど無尽蔵ではなかったことがはっきりしました。
 ましてや、ハイテク各種のツール、もっと便利に・もっと豊に、はよかったのですが、世界万民あまねく、というわけには行かないです。資源の有限性とのバッティング、地球のキャパとの衝突も目睫に迫っている。

 というわけで、水道理論から時間堪能へ、というのはあながち荒唐無稽なスローガンということでも無いようです。

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