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三種の神器 その二、一店逸品

☆三種の神器 その二、一店逸品☆

事業の趣旨は:
1.来店客、特に新規客が来ない
2.各個店が〈自慢の逸品〉を決めて磨きを掛け、アピールする
3.アピールに応じて来店者が増える
4.来店者が得意客に変わる
5.増収増益
というシナリオですが、これまで経験した人はご承知の通り、なかなか成功事例がありません。

この取組は、一村一品にヒントを得たものですが、小売業としては根本的に間違った発想の取組です。
実行するには
1.一店逸品即ち、他の店には無いレベルのアイテムをピックアップする
という時点で既に黄信号がともる。
「他店には無くて、アピールしたら一見客が買いに来る」
という商品が各個店にあるかどうか。

さらに、逸品に釣られて来店してみたら他にもいろいろ欲しくなる商品が揃えられていて、すっかりファンになってしまった、
という人を輩出しなければならない。
逸品だけの売上では知れています。

そこで質問、
逸品を買いに来た人が店の品揃えを見て他の商品の欲しくなって衝動買いをしてくれる、次の日も来てくれる、店のお得意さんになってくれる、ということを実現するには何が必要か?
考えてみて下さい。

一店逸品を成功させるには逸品だけでは絶対に不十分だと言うことが分かると思います。これは逸品に限らず、他の神器にも言えることです。

商店街の販促事業は、
1,商店街にお客が来ないのは個店群の売場を見たことが無いから
2,一度見せれば得意客になってもらえる
という前提に立って取り組まれている。
これは一店逸品にかぎらず、まちゼミ、100円商店街も同じ。

ともかく、なんとかしてお客を売場まで連れてきたい、連れてきさえすればこっちのもの、なぜかといえば〈売場〉はきっちり作られているから。
すなわち、売場は魅力に溢れている、ということがこれらの事業の大前提です。意識されているかどうか知りませんが。

ところが実際は、商店街の実態調査では
「商店街に魅力ある個店が少ない〉
ことが問題として挙げられることが多い。
妙ですね。

魅力的な個店が少なくて困っている商店街が、魅力的な個店出ないと取り組めない事業に取り組んでいる・・・。
成果が出るわけがない。

新規客を集める力を持った逸品を提案するのは難しい。
逸品があれば品揃えが売れる、ということにはならない
逸品イベントで集めた一見客を愛顧客に転換するのは難しい。何しろ、他の逸品以外の商品は別の店に買いに行っている人たちですから。

商店街活性化・三種の神器は、ちょっと考えるとたちまちボロが出るしょぼい〈論理〉のもとに組み立てられています。
今どきの消費購買行動がこの程度のイベントで左右できると思ったら大間違い。

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