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【活性化】とは

 前回も書いたように、私が所属するQUOLAID(クオールエイド)は、中心市街地活性化に特化したコンサルタント、中心市街地(その実際の内容は中心商店街)の活性化への取り組みを支援するのがその事業機会です。

 ご承知のとおり、中心市街地の活性化は、現在全国ほとんどの都市で行政・商工会議所・特設の組織(TMO)・商店街組織などが共同して取り組んでいますが、はかばかしい成果を挙げているところはきわめて少ない、という状況にあります。
 私どもは、その一因は「活性化」という取り組みを表現する言葉の定義に不備がある、というところにあるのではないかと考えています。

 そもそも「活性化」とはどう意味なのか。
実は、ちょっと古い辞書だと載せられていない新しい言葉でありまして、「組織の活性化」、「地域の活性化」などとよく使われており、ニュアンスとしては何となく分かるような気がするのですが、では、「活性化云々」ということで取り組まれていることが実際に組織や地域の「活性化」を実現しているかと言えば、実際のところ、どうもそうはなっていない、という例がよく見かけられます。本当はそんなことを目指していたのでは無かっただろう、と思われるような結果が起きており、にもかかわらず、相変わらず同じ「活性化策」が繰り返されている・・・。

 『類義大辞典』(講談社)を引いてみますと、
【活性化】:活気を失っている組織、産業、地域などを、活気のある状態にする。
と説明されています。
なるほど、日頃用いられているニュアンスに近い説明だが、果たしてこれでよいのか?

 たとえば、【商店街活性化】。
この辞典の定義に従えば、「商店街を活気のある状態にする」ということで、やはり、日頃用いられている意味に近いですね。
ところが、「活気のある状態にする」ということで取り組まれる活性化策が、活気がある=人通りが多いというように解釈され、人通りを増やすには人が集まるイベントが一番、ということで集客イベントが催されることが多い。もちろん、背後にあるのはイベントで人を集めると集まった人が店で買い物をしてくれる、その結果として街が活性化する、という理屈です。
 ところが、イベントで人を集めても集まった人は、イベントを楽しむこと自体を目的に集まっているのだから、この人たちが日頃なじみの少ない商店街の店でどんどん買い物をするという状態が生まれることはまず考えられません。
商店街に活気が戻ることを期待して取り組まれるイベントですが、実際にはイベント当日、イベント目当ての人が集まり、確かに人通りは多くなるが、それは当日限りのこと、翌日からは昨日までと同じように「活性化が必要な状態」に戻ってしまいます。

 このような状況がなぜ起こるのか?
その原因の一つは、「活性化」という言葉に込められた意味が今ひとつ明確ではない、というところにあるのではないか?
活性化=活気のある状態にする、という定義では、この言葉に本来期待されている内容がはっきり表現されていないのではないか? ということです。
 
 QUOLAIDでは、「活性化」を次のように定義しています。
【活性化】:何らかの理由で本来の機能が衰弱・劣化している組織や地域、産業などに必要な措置を講じることでその機能を賦活させること。
(【賦活(ふかつ)】:正常な状態に戻す、よみがえらせること)
如何でしょうか。

 この定義で、「商店街活性化」を考えてみますと。
商店街の基本的な機能は、お客の側から見れば「買い物行き先・買い物の場」なので、
【商店街活性化】とは「何らかの理由で買い物行き先・買い物の場としての機能が衰弱・劣化している商店街に何らかの措置を講じることで、買い物の場としての機能を賦活させること」ということになります。
 つまり、「活性化」が必要なのは、商店街が買い物の場という本来果たすべき機能を果たせなくなっているからであり、「活性化」とは「買い物の場」としての機能を再び果たせるようになるための「何らかの措置」に取り組むことだ、ということですね。
 たとえ、イベントで人を集めてもその結果として「商店街の(買い物の場としての)機能が賦活する」ことはないから、活性化されたことにはならない。
イベントなどの「活性化策」が目的を達成出来ない空騒ぎに終わってしまっている、という現実の商店街とイベントとの関係はこのことからすっきり説明されます。

 QUOLAIDは、このような路線と明確に一線を画して、商店街に「買い物の場」としての機能を賦活させる取り組みを支援しています。


 商店街に限らず「活性化」という言葉が登場する状況、場面では商店街の場合と似たり寄ったりのことが起こっているのではないか?
「活性化」に携わることがある人は、一度、ご自分の守備範囲でこの言葉がどういう具合に使われているのか、チェックしてみた方がよいかも知れません。

 「活性化」だけではありません。
リストラ、構造改革、ふつうの国などなど、私たちの周りには何となく分かっているつもりだがちょっと踏み込んで考えてみると実は「何のことやら」と言わざるをえない言葉が結構流通しています。

 私どもはこのような言葉を「阿吽語」と読んでいます。
http://quolaid.com/cgi/kforum/wforum.cgi?no=1326&reno=1252&oya=1252&mode=msgview&page=0
ときと場所によっては使うと便利なのですが、中身が定まっていないため、言葉本来の目的を果たせないどころか、こと志とは異なる結果をもたらしてしまうことがある。
本当に何かを成し遂げようとする人にとって、使うにあたっては自分自身で定義をしないと怖くて使えない言葉がたくさん流通しています。
特にマスコミの使い方。
取材先しゃべった言葉をそのまま「地」の文章に使い、垂れ流しますから、紙面には「阿吽語」があふれています。ご注意あれ。

※「買い物の場」が本来持っていなければならない機能とはなにか、ということについては、あらためて詳しく考えます。
中心市街地・商店街活性化に関心がある人は、当社のサイトを一周していただくとその概要を把握することが出来ると思います。
http://www.quolaid.com/

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  • Author:進化する売場研究会
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    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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