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都市経営と「政治経済学」

 経済学の歴史を勉強された人には常識?でしょうが、経済学は当初、政治経済学としてスタートしています。さらにさかのぼれば、統治の技術、統治者を統制する技術についての「学」であり、このあたりになりますと洋の東西を問いません。

社会経営の術としての政治経済学、ここから「経済学」を分離独立させたのが「経済学の始祖」、アダム・スミスでありまして、以来、今日に至るまで経済学は無明・不毛の荒野を徘徊しているわけです。

都市経営を取り巻く環境条件は、従来の関係者がこれまで慣れ親しみ・ノウハウを蓄積してきた時代と様相が一変しています。
ま、見たくない人には見えないことかも知れませんが(笑

こういう時期には、あらためて初心に戻り、「都市を経営するとは、いったい、何をどうすることなのか」ということを自分自身の胸に問いかけ、たぶん分からないでしょうから、これまでのジョ-シキに安住することなく、しっかりと探求すること・まずは探求する決意をすることが必要です。

別のフォーラムで解明しているとおり、中心市街地~商店街活性化の取り組みが、多くの都市で相当の年月・経費を費やしながら成果を挙げることが出来ないのは、スタート時点の常識が通用する条件が雲散霧消してしまっているにもかかわらず、当時の常識に安住したまま、商店街の現実に目を閉じているからです。
環境の変化に鑑み、「活性化」の意義・目的を定義し直すことが必要でしたが、この作業を怠ったことが中心市街地活性化の取り組みを「賽の河原の石積み」的な不毛な取り組みにおとしめています。

どうして怠ったのか?
答えは簡単でありまして、その必要に気づかなかったから(笑
これを敷衍いたしますと、中心市街地に当てはまることは、都市経営全般にあてはまる(かも知れない)(笑

改めて「都市経営の政治経済学」必要になっていると思いますが、現場さらには今どきの学校において、このあたりはどう取り組まれているのでしょうか。

どなたかご存じの方があれば教えてください。


●自転車操業

自転車はとりあえずペダルを踏んで車輪を回しておかないと転倒してしまいます。企業もとりあえず存続してなんぼ、運転資金=今日の売り上げを確保することが優先します。
そうしますと、「転換」の緊要性をいやというほど理解していても、とりあえず、今日のところは昨日の手法で売り上げを確保しなくちゃ、ということになる。まあ、一日二日で致命傷ということにもならないわけですし。

ということで一日が二日、一週間が二週間、やがて一月、二月・・・となりますと大変です、いつまで経っても転換できません。

実は、我が量販百貨店が陥っているのはこの「自転車操業地獄」ではないかというのが、「悪意ある量販店ウオッチャー」たる私が偏見するところでありまして、「ラグジュアリィに進路を取れ」、なるほど、当社もと考えたとしても、とりあえずは運転資金確保という至上命令から昨日の客相をターゲットにした商売を続けざるを得ない。幸いなことにようやっと「転換」の準備が出来た、ということになりましても何しろ図体が大きいわけですから、店頭まで方針が行き渡り・行動が変わるまでには時間がかかる。そうするとどうしても中途半端な期間が出る・・・。

というところが量販百貨店(都市百貨店も?)のジレンマではないでしょうか。

都市経営が逢着している問題状況、この構図にあてはまりませんか?

転換の必要を痛感し、転換を構想・計画し、内外の「これまで踏襲派」を説得する、という手間暇を考えると、事業のタイミングが狂いそう、う~む、仕方がない、従来の手法で行くしかないなぁ、とかなりそうです。各方面で起こっている、あるいは今後起こりそうな事態ですね。

これは意識的に取り組み方を変えないと、無し崩し的な転換は不可能だと思います。しかし、いつ、どのように方針転換を実施するのか?
思っただけでエライ難しい課題だと言うことが誰の目にも明かです。

その点、中心市街地活性化は、従来のやり方では通用しない、ということが誰の目にも(?)明らかになっていますから、相対的に転換がやりやすい。

この取り組みを都市経営転換のエポックメイキング、旧態脱出の突破口にする。というのが「中心市街地活性化」の都市経営上の隠れた戦略的目標、ということになります。
何しろ、民間~行政が「一体的推進の目標達成」を共通目的に、あるときは協働、ある分野では並進と役割を分担しながら長期に渡って事業を推進する、というのは都市始まって以来のプロジェクトですからね。

中心市街地活性化は、事業本来の目的以外に都市経営能力の転換ないし養成という課題に取り組む格好の事業、そういう位置づけをするかしないかで今後の展開およびその果実は大きく左右されそうです。

都市経営の自転車操業というのはぞっとしませんね。
このままで通用するとは消して思えないが、さればといって転換する方法はなかなか考えつかない・・。
「革新」に向けた戦略的な取り組みを構想出来ないところは、ペダルを踏み込む力がだんだん細まり、やがては力つきる・・・というのが都市版自転車操業の恐ろしさですね。

難しい問題ですが、「中心市街地活性化」をモデルにすればなんとかクリアできるかも。


●問 題

自転車操業、脱出は難しい。

事業対象は既存の団体・組織であることが多いわけで、これら事業主体とされる団体・組織の行動原理は、一般に省思考列島のビヘイビアまんまのはずであり、その行動変容をまつのは百年河清を待つに似たり、かも知れません。

市町村所在の各種組織の革新が課題。
もちろん、都道府県連合組織の革新も課題。

時代の変わり目というのは問題山積、都道府県の場合、誰に・どこに・依拠してあるいは協働して現状を突破するのか、という課題があるように部外者には見えています。
やっぱ、業界・分野を問わず「革新者」と連携あるいは支援する、という路線でしょうか。
その場合、本隊はどこでどのように合流させるのか?

その昔、学生さん達は「一点突破・全面展開」などと無責任に叫んでおりましたが、はたして革新者の育成支援から全面展開に至るシナリオ、書けるものでしょうか。
もちろん、これが書けませんと都道府県レベルとしては沈没という運命を避けることができません。直轄地区が増える・待ってましたと「再生」させる、次の方ど~ぞ、とは行かないでしょうからね。

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  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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