FC2ブログ

都市は「商業理論」を確保すべき

勉強無くして活性化無し

1.勉強はなぜ必要か?

『中心市街地活性化法』第五条

(地方公共団体の責務)
第五条 地方公共団体は、第三条の基本理念にのっとり、地域における地理的及び自然的特性、文化的所産並びに経済的環境の変化を踏まえつつ、国の施策と相まって、効果的に中心市街地の活性化を推進するよう所要の施策を策定し、及び実施する責務を有する。

 『中心市街地活性化基本計画』を策定し、所要の施策を実施した来たわけですが、その結果として総務省『行政評価監視報告』に公開されているような【目標未達】状況が現出しています。報告公開以降、各自治体においてどのような是正改善措置がとられたか分かりませんが、これまでの経緯を抜本的に改善する方法は採用されていないのでは無いかと推察されます。

 抜本的に改善するには何が必要か?
それは商業理論をはじめ中心市街地活性化を推進するために不可欠の理論及び技術を確保することです。

2.中心市街地活性化の現状

(1)法定中心市街地の主要な範囲は都市中心部の商業街区である。

 このことは、中活法第二条一、二号に明らか。

(中心市街地)
第二条 この法律による措置は、都市の中心の市街地であって、次に掲げる要件に該当するもの(以下「中心市街地」という。)について講じられるものとする。

一 当該市街地に、相当数の小売商業者が集積し、及び都市機能が相当程度集積しており、その存在している市町村の中心としての役割を果たしている市街地であること。
(集積要件)

二 当該市街地の土地利用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活動の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生ずるおそれがあると認められる市街地であること。(趨勢要件)

三 省略(効果波及要件)

(2)中心市街地の活性化とは、当該市街地(商業街区)における「都市機能の増進及び経済活力の向上」をいう

(中活法第一条)
①商業街区所在の都市機能
 ア.商業機能
 イ.居住機能
 ウ.その他
②「経済活力の向上」の対象となる都市機能
 ア.商業機能(商店街群、商業施設)
 イ.その他

すなわち、活法における中中心市街地活性化の主要な目的は、都市中心部の商業街区の活性化であり、中心となる取組は「商業の活性化」である。
このことは『中活法・基本方針』を見ても明白。

(3)中心市街地活性化はなぜ進展しないのか。

①進展しないのは主に『基本計画』の「経済活力の向上」
に関する取組(『基本計画』第七章所掲)

②「経済活力の向上」とは商業機能の活性化、維持西に支障が生じている(衰退趨勢に陥っている)商店街等の持続可能性を再構築すること。(『TMOマニュアル』参照)

基本計画が目標を達成出来ないのは、「経済活力の向上に関する事業及び措置」すなわち、商店街等の活性化のための事業及び措置が所期の成果を挙げられなかったことが原因です。

(4)商店街活性化のための事業はなぜ成功しないのか。

①「商店街活性化」が問題解決・実践指向で定義されていない。

②特に商業集積としての持続可能性を再構築する、という目標を直視したプロジェクトとして計画されていない。

③各種事業及び措置を一体的に推進して実現を目指す最上位目標が定められていないため、策定されている各種事業及び措置は、個別に対応する問題への弥縫的取組に終始している。

④個別に現出している問題は、「衰退趨勢」という根音原因の結果であり、個別に対応しても解決されない。

ということで、現在の中心市街地―商業街区―商店街群の現状があるわけです。
中心市街地活性化の取組が結果を挙げ得ず低迷しているのは、商業―主点街活性化の論理と戦略を持たないまま、基本計画が作られているから。

3.現状脱却のために

(1)あらためて「中心市街地活性化」特に、商店街活性化の論理と戦略を確立しなければならない。
①活性化の論理
 ア.活性化はなぜ必要か
 イ.どうすれば活性化出来るか
 ウ.関係者の役割分担 など

②活性化戦略
 ア.商業集積として持続可能なコンセプトの確定
 イ.現状から目標達成までのシナリオの作成
 ウ.活用可能な手段の創造的な組み合わせ
 エ.能力開発
 オ.タイムテーブル など

※現在の基本計画ではほとんど問題にされていない項目ばかりだと思います。これらは全て活性化の必須条件ですからこれまでの計画が目標未達に終わっているのは、ある意味当然のいことと言えるでしょう。

(2)必須課題
①商業理論・技術の確保
 これまでの取組はほとんどが商店街の経験由来の施策でした。しかし、これでは郊外に展開するチェーン型商業を向こうに回して商業集積としての存立基盤を確保することは出来ません。理論に基づく『仮説―試行』 
を採用することが必要です。

②個店売場の転換
 商店街活性化の成否を左右するのは、通行量でも空き店舗でも無い、既存個店群の売場の業容。商店街唯一の顧客生成―維持装置は個店売場ですからね。
商店街の命運を担っている売場施策を放置して活性化を求めるのは不可能。
まず売れる売場があってはじめて他の施策が生きてくる。

③商業理論の不可欠性
 個店売場の転換、売れる売場づくりの理論無くして売れる売場を作ることは出来ない。(出来るなら皆さん、とっくに実現しているはず)
〈売場づくり―商店街の商業集積としての全体像〉を明確に指し示す論理と戦略無しででは個店の繁昌も商店街の活性化も無理、不可能と理解したら、早速行動に移るべき。行動すれば道は開ける。

ちなみに当社が提案している商店街活性化の〈論理と戦略〉が
〈コミュニティモールプロジェクト〉
当社が独自に開発した商業理論、活性化の論理と戦略、実践術式をトータルに展開しています。
あらためてご紹介します。

学校の教科書では無いので段々難しくなることはありません。
段々分かりやすくなるので是非お試しを。

コメントの投稿

非公開コメント

-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ