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論証しない商店街活性化

商店街活性化は、昭和40年代、大店法施行当時から途切れること無く取り組まれていますが、なかなか成果を挙げることが出来ません。特に平成年間に入ってからは、空洞化趨勢が勢いを増すなかで、中心市街地活性化という画期的なスキームが導入され、自治体主導の計画的な取組が行われていますが、衰退趨勢を押しとどめることが出来ません。

消増税を一年後に控えた今日、もはやこれまでと同じような取組を続けていて活性化出来ると考えている関係者は少ないはず、誰もが実効ある取組を期待されていると思います。

現在、商店街活性化の取組で大事なことは次の二つです。
第一に、消費増税が施行されたら確実に従来な影響が生じる既存個店群の業績悪化を防止すること。
そのためには今から各個店が「売れる売場」への転換に着手することが必要です。
いつも申し上げているように、「売れる売場づくり」は、商店街活性化の基礎条件、すべての事業は売れる売場が揃っていかないと効果を発揮することが出来ません。取り組めばすぐに対策として満点恩の効果が出る、ということはないので、一日も早く売れる売場づくりに取り組むことが肝要です。

第二に、活性化関係の取組でに「アカウンタビリティ」という概念を導入すること。
アカウンタビリティ:言説論拠説明責任=何事かを主張する際は、その主張がそこで問題になっていることについての主張として適切であることを証明すること、です。
商店街活性化事業であれば、その事業に取り組むことが現実に商店街を活性化に導く方向と方法、取組であることを論証する、ということになります。

  これまでの商店街活性化では、この「アカウンタビリティ=論証」が一切行われてきませんでした。
設定が推奨されている数値目標・通行量の増加も通行量が増加すればなぜ商店街が活性化すると言えるのか、説明されていませんし、具体的な数値目標:通行量を達成すれば何がどうなるのか、何を意味しているのか、といったこともまったく説明されないまま「目標」として掲げられています。

 通行量が定義されず、商店街活性化・個店の業績向上とどう関連するのか、説明されず、したがって、関係者には理解されていませんので、誰もその目標を「自分の目標、自分たちの目標」として実現を目指して努力することが出来ません。何をどうすればよいのかわからなので、創意工夫をする意欲も起こりません。

  目標は掲げられただけ、で終わり、ほとんどの中心市街地が目的未達で終わっています。目標を達成した数少ない都市では達成はしたが街が活性化した実感は無い、と言われています。
商店街活性化にとって、目標数値:通行量とは一体何だったのか?
なぜ通行量が目標にされたのか?
誰も説明していません。

 これまでに取り組まれた事業、作られた計画で「アカウンタビリティ:論証責任」を果たしているものは一個も無いといって過言でないと思います。
中活法という法律の枠組に基づいて自治体が作成した『中心市街地活性化基本計画』も、「この計画で中心市街地が活性化出来るとする根拠」については、一言も書かれていません。

 「商店街活性化」は定義されないまま、「商店街を活性化するための事業」が列挙され、補助金を利用しながら取り組まれてきましたが、取り組んで来た個々の事業が「商店街活性化の全体の取組」の中で果たすべき役割は説明されず、他の事業との連携などはほとんど決めないまま、という信じられない状況で取り組まれた各種事業が成果を挙げられるわけがありません。

商店街活性化は「論証」しない。
事業内容も取組方も取り組んだ結果についても一切説明無し。
というかそもそも説明出来ない、といった方が適切かも知れません。
基本中の基本である「商店街活性化」の定義すら行われていないことに疑問を持つこともなく漫然と取り組まれた事業ですから。
事業は自己目的化、終わってしまえば成功、ということかも知れません。

 このような取組に対して、学識経験者さん達からはどのような指導・助言が行われているでしょうか? 
なにも行われていませんね。
先生方は、商店街が取り組む活性化事業を追認するだけ、そのアカウンタビリティを吟味する、という作業は取り組んでいません。
何のための学識経験者の参加なのか?という感じです。

  商店街活性化を本気で目指すなら、これからの商店街活性化は「アカウンタビリティ」を備えていることが絶対に必要です。
アカウンタビリティの実行(説明と結果の検証)なくしては成果が得られず次の段階に進んでいくための成果の蓄積も期待出来ません。

消費増税対応から再出発する商店街活化への道では、「アカウンタビリティの吟味」は欠かすことの出来ない工程であることを肝に銘じておきましょう。
本格的に論証作業を行うには、商業理論を装備することが必要ですが、これは「売れる売場づくり」の 取り組みの中で実現していきます。

アカウンタビリティ:説明責任。主張の根拠を説明すること。取組の結果を明らかにすること。
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  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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