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タウンマネジメントには理論と技術が不可欠

今日のツイッターから

最初に確認しておきますが、これまでの商店街活性化の取組が大筋において “間違い無かった” とすれば、これからも類似の取り組みが続くことになりますが、それで10年間、二兆三千億掛けて近づけなかった成功を手にすることが出来るでしょうか?
真剣に考えて戴きたいところです。

タウンマネジメントは、国が中活法―TMOマニュアルで提唱した商業集積としての再生プロジェクトのスキームです。平時の商店街運営(イベント、施設管理など)とは目的が違います。上位目標としての「商業集積としての再生」を掲げていないイベントや空き店舗活用、その他ソフト/ハードの事業に取り組んでも、本来のタウンマネジメントの趣旨には合いません。

商店街活性化、まちづくり、エリアイノベーションと表現は様々ですが、当該街区を商業立地として存続させたいなら商業集積としての再構築、再構成以外に選択肢はありません。使うことがはそれぞれでも目的は同じで無いと取り組む意味がありません。
他の方法が無効なことはこれまでの取り組みで全国的に証明されています。

「商店街活性化論」の真偽を分かつメルクマールは、既存個店群を増収増益趨勢に導くことが出来るかどうか。商店街の顧客創出・維持機能を担っているのは既存の個店群です。個店の顧客創出/維持機能を向上させない限り、売場外の取り組みの成果が商店街の顧客増として蓄積されることありません。したがって、商店街活性化論には、〈繁盛店づくりの術式〉が組み込まれていること不可欠です。

〇総会シーズンまっただ中ですが、各個店は、繁盛店づくりに取り組まない商店街組織に加入している理由があるでしょうか。 繁盛店が増えないと困るのは執行部を担う個店も同様です。 自店の業績を顔以前したい、という問題は同じはずで、その気持ちで素直に繁盛店づくりに挑戦すべきです。
通行量とか空き店舗とかコミュニティといった効果が蓄積しにくい事業に取り組む「ゆとり」は無いはず、真っ正面から「売れる売り場づくり」に取り組むべき時が来ています。
(全国の商店街が取り組んで効果の出ないことが実証されている取り組みにどうしていつまでも固執するのかな)

〇活性化の原動力は既存個店群のポテンシャル

売れる売り場づくりに取り組まないと、個店、商店街双方のポテンシャルは活かされることが出来ません。
状況的に個店ごとに繁盛店を目指せと言われても無理、このような時こそ協同の力で繁盛の道を切り開くべき。空き店舗や100円商店街、まちゼミなどで繁盛が実現できるか?全力投球で〈売れる売り場の作り方〉を発見、導入すべきですね。

商店街を活性化したければ既存個店群のポテンシャルを引き出す方法を考えるべき。通行量を増やせば事業機会が増えると言うのはセンス無さ過ぎ。
増えないと分かっている、百歩譲って増えたからと言って収益にはつながらないと分かっている店前通行量増大策、あなたのためだから、と言われても身銭は切れませんわなあ。

〇ハード事業関連では、「地権者が反対するので活性化に取り組めない」という話がよく聞かれます。
地権者の反対で実現しなかった計画はあるでしょうが、その計画が推進されていれば上位目的が達成されたはず、と主張出来る内容の計画だったのか、といえば別の問題がありますね。取り組んでいたらとんでもない結果になっていた、と感じられる計画もあったかも知れません。
地権者の合意が得られず実現できなかった計画の中にそういう可能性を持ったものがどれくらいあったか、と言うのは興味がありますね。

〇二兆三千億という巨額を投じたにも関わらず目標未達となっている商店街活性化の現状については:

 客観的に見て、当事者がその気になって取り組めば増収増益の実現が期待される、という計画、活用策を作り、取り組んでいたのか、ということも吟味しなければならない。目標未達の原因は、そもそも目指す目標が商店街活性化を実現するための目標としての整合性を持っていたのかどうか、ということを吟味すべきでは?

販売促進策は、売れている売り場=環境に対応できている売場が取り組むから効果が期待できるのであって、売れていない売り場=競争やお客の変化に対応出来ていない売場が取り組んでも効果は無い。販促の効果が無いのは売り場のせいだから、もっと効果的な販促を、というのは間違いです。

商店街は「社会課題対応」が期待されている。対応を事業機会にすることが期待されているが、効果は「売れる売り場」限定ですね。「売れる売り場」を作れない小売店に社会課題対応を事業機会に、というのは無理な期待。喫緊の課題は何はさておき売れる売り場づくり、と知るべき。

〇深刻な理論と技術の問題:

コンサルタントの鼻祖・ドラッカーさんによれば、マネジメントとは言葉を形にすること。遂行には ①言葉の共有と ②技術の存在が前提となる。 タウンに言葉と技術は準備されているかだろうか?
畢竟、人はおのれが言葉に出来る範囲で問題を発見し、定義し、解決に取り組むということで、言葉って大事ですよね。

中心市街地活性化=経済活力の向上は既存地場小売商業者群のポテンシャルを引き出せるかどうかに掛かっているが、通行量や空き店舗対策、販促の工夫といった常套策は、ポテンシャルを引き出さずに済ませようというか、抑もポテンシャルなどあるわけないというか、ま、そんな水準で作られているわけ。

商店街活性化のキモである愛顧客の増加は、個店の顧客増の結果であり、つまり商店街活性化の成否は個店のポテンシャル発揚の成否に掛かっている、というところを無視しなければ既存の活性化策は成立していない。
見えない問題を見るのは眼ではなく言葉の機能。

大企業との差異は組織と資本力として対抗するに組織化と高度化をもってしたのが我が国中小小売り商業政策の基本。組織と資本は、理論と技術の競争として現れ、店舗売り場として可視化される。対抗すべきは理論と技術だったがまったく対応しなかった。
チェーン小売業は、理論と技術を先進米国から移植、徹底普及に努めた。大店法の出店調整、商店街は店面、開店時期等を交渉したが、理論と技術については全く、何の手立ても講じなかった。ストアマネジメントには理論と技術が必須、店面に負けたのでは無く、理論と技術に負けたのだが・・・。

当時商店街を支援した学経、指導専門家さん達から理論と技術についての指導助言はあっただろうか?全く無かったとは言えないが、商店街―売り場群をのマネジメントに必要なレベルの理論・技術は提供されなかった。
以来、今日まで状況はほとんど改善されていない。由々しいことではないか。

高度化事業について言えば、
共同店舗は商店街を直撃、共同施設事業は隣接商店街との競争には効果があった。互いに理論・技術を装備していなかったからですね。
チェーン小売業との競争にはほとんど役に立たなかった。理論と技術の差。

中活法の施行。商業街区を一個のショッピングモールに見立てて再構築する・タウンマネジメントというプロジェクトが組織されたが、理論と技術の確保という課題が顧みられることは無かった。マネジメントが成立するために不可欠の理論の共有、技術の修得という課題は完全に無視された。基本計画に理論と技術の体系的修得を計画している事例はほとんど無い。この欠陥は我々以外誰も指摘していない。理論と技術抜きでショッピングモール見立ての商業集積再構築が出来る、と本気で思っているのか、なぁ~んも考えていないのか。二核ワンモールとか集客核とか規模店面だけでカッコつけても機能しない。
核機能どころかおのれの存続すらままならない、理論・技術抜きのタウンマネジメントの結末だが総括が出来ていない。数値目標を設定しなかったから、と言うのはトンデモですね。

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  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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