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個店の経営診断

 商工会議所が窓口になって推進される中小企業対策の一環ですが、当社は商店街活性化・個店の業容転換への応用を提案しています。

 経営者の問題意識に応じて、専門家を派遣して所要のアドバイスを行う。手軽に活用できるということでは結構なメニューですが、果たして「もの余り・店あまり」という時代環境における支援策として適切かどうか?
効果を得るためにはどういう留意が必要か?

 ちなみに知り合いのケーキ屋さんは、この制度を利用して毎年東京から専門家を招聘してもらい、商品レシピを増やしています。
熾烈な競争環境で、頑張っています。

 経営のネックとなっている課題にピンポイントで対応しようという制度ですが、経営者本人が、自店が直面している問題をどうとらえているか、ということとは無関係に、中小商店が直面している課題は、「現在の業容で将来にわたる存続・繁昌が可能か?」ということを見極め、必要な対策を講じるということです。

 したがって、ピンポイントの経営診断、改良指導には問題がありまして。

 短期・緊急の課題と見なされる問題であっても、「業容三点セット」の整合性を考えながら解決策を考えなければならない。
そうすると、当該個店が拠って立つ「理論」が問題になります。
商店街全盛時代の「商店街商法」を踏襲している店舗に、「業容理論」に基づくピンポイント指導をしても、効果は挙がりません。
だからといって、商店街商売のピンポイント改善を商店街商売のノウハウに基づいて提案したからといって何がどうなるものでもない・・・。

 参照:「商店街商売から脱却せよ」
(その1) 
(その2) 

 「もの余り・店あまり」という時代環境において、従来(もの不足・買い物行き先不十分)から営んでいる商売を「繁昌するようにしたい」ということですから、「当代向きの商売」に変わっていくことが必要です。

 経営診断は、個店経営者の問題意識に基づいて「希望指導事項」が提出され、その事項について指導する専門家を派遣する、という仕組みですが、根本的な問題は『経営者は自店が直面している問題の本質を理解しているだろうか?」ということです。

 長期低迷している場合、問題意識は「売り上げの向上」一直線でしょうから、診断助言は「売れる」ということがテーマです。
「売れるチラシのつくリ方」「売れる販促」「売れる陳列」等々。
それぞれの分野の専門家が出向いて指導されるわけですが、ポイント指導の前に
「業容」はどうなっているのか?
経営者の問題意識は適切か?
という問題があります。

 空洞化著しい商店街に立地している個店の場合、問題は「業容」という、お客に訴求している「店づくり」の全体がお客のニーズとミスマッチ状態に陥っている場合が多いわけです。
経営診断に取り組む場合は、個別の課題よりもまず「店づくりの全体像」の診断から入り、「目指すべき方向」を明らかにする、その上ではじめに「問題」と考えていたことの「店づくり」における優先度合いを評価してみる、ということが必要ではないでしょうか。

 そうすると、
今、本当に取り組む履き問題は何か?
どう取り組むべきか?
ということが見えてくると思います。

 経営診断は、いきなり「問題解決」に利用するのではなくて「本当の問題」を発見するために使うのが良いかも知れません。

紹介しているケーキ屋さんのように、業容が確立しておりピンポイントでの対応でそれが維持・改善できるという位置に早く到達することが課題だ、と自覚している人にとっては特に。
診断制度、関心のある方は商工会、商工会議所の指導員さんに相談してください。

紹介している「商店街商売から脱却せよ」、5年前の記事ですが一読をおすすめします。こういう記事がいまでも通用する、というところに商店街活性化がなかなか進まない原因があるわけです。


診断制度、こういう視点での利用もありなかな、と思われたら。
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