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三位一体の環境の変化

商店街が空洞化したのは、通行量が減ったからではなく、人口減、少子高齢化のせいでもありません。

空洞化したのは大店法当時から間断なく進む環境変化を的確に理解し、適切な対策を講じなかったからです。
小売業は、環境の変化を察知してその変化を自店にとって〈プラス〉になるように売り場を変えていくことが仕事です。繁盛したい小売業に不可欠の仕事は環境の変化を的確に理解すること。〈目に見える変化〉だけ見ていたのではダメですよ。

商店街がいくら活性化に取り組んでも一向に展望が出てこないのは環境の変化を適切に理解しようとせずに、もっぱら〈目に見える問題〉に取り組むことで活性化を実現できる、という根本的なものの見方・考えかたに原因があります。
商店街で「目に見える問題」と言えば、
1,通行量の大幅な減少 と
2.空き店舗が埋まらず増え続けていること
ですね。
3.魅力的な店舗が少ない
というのも最近はよく聞かれます。

活性化するためには
1.通行量を増やす(住む人・来る人を増やす。イベント)
2.空き店舗を減らす(補助制度で出店者を誘致)
に取り組めばよい、というのが多くの関係者に共通の考えですが、果たしてそれで商店街は活性化出来るのか?
その答えはとっくに出ています。

この取り組みで商店街の買い物客を増やすことは出来ません。
皆さんが事業に取り組む都度経験されているとおり。
本当に対応しなければいけない環境変化とはどのような変化か?
〈キラリ〉に取り組んだ人はしっかり勉強したはずですが、もう忘れたでしょうね(^_^)
列挙しますのであらためて対応の方向と方法まで思い出してください。

〇商店街が直面する環境変化・三点セット
1.競争の変化:業種内競争、街区内競争、商店街間競争という商店街おなじみの競争はおしまい。現代は、異業態間競争、集積間競争の時代。後出の商業施設は、集積としてのコンセプトを確立し、それを分担する中小テナントを集めて〈来訪目的〉を構築しています。競争は〈どの集積が最もお客の消費購買ニーズを満足させるテナントミックスを提供しているか、を巡って争われています。
個店は広域商圏でどの商業集積に所属しているかで招来が予測できる時代です。商店街が熟知している競争手段が通用する競争状況は消滅しています。

2.要否購買行動の変化:行動範囲内に多種多様な商業施設が展開している現在、地域の消費者は買い物の用途、目的に最適の集積・店舗に向かいます。買い物の性格によって買い物行き先を使い分ける。その基準はコモディティ(必需)とスペシャリティ(嗜好)に二極分化しています。

3.商店街の変化:商店街は競争の変化、消費購買行動の変化を的確に理解できないまま、もっぱら昔商店街・個店が同質売り場間競争に明け暮れていた当時の店づくり、販売促進で競合に対応しようとしていますが、もちろん、通用するはずがありませんから、広域で繰り広げられている競争から脱落する趨勢に陥っています。このような商店街を事業環境として選択する企業者はいませんから、空き店舗は増えるばかり。補助制度を利用した出店も補助が終われば提出すケースが多い。

三点セットの環境変化は、それぞれ独立して起こっているものではありません。スーパーマーケットの登場以来途切れることなく続いている新業態の商圏参入が原動力となって起きている、言わば〈三位一体〉の環境変化です。
この変化には上述したような〈目に見える問題〉への弥縫的手事業では対応できません。
その結果、いくらお金と時間を投入して取り組んでも成果が得られない、〈目に見えている問題〉への対応ですから知識や技術を習得する必要も感じられない。取り組んで成果が得られなくても〈済んだことをとやかく言っても仕方がない〉とうやむやのうちに終了、ほとぼりが冷めるとまた同質類似僅差事業に取り組む、というパターンの繰り返し。

このパターンからの脱却するには、対応すべき環境の変化を〈三位一体の変化〉として捉え、変化が〈プラス〉になるような売り場のありかたを実現すること。商店街の場合は変化を〈プラス〉にできる売り場をそろえること。

そういう売り場を作れる小売業があなたの商店街に来てくれるというのは期待しがたいことですし、第一、三位一体の環境変化を〈プラス〉にしている小売業がたくさんあるとは思われません。

自店を繁盛させ、商店街を活性化したければ、自店が変わり、仲間の店が変わっていく以外に方法はありません。〈キラリ〉に取り組んだ人は勉強したとおり。思い出しましたか?

商店街活性化は、既存個店の潜在能力を引き出し開花させることが出来るかどうかがカギ。
我々はそれを引き出すことに長年取り組んで来ています。 

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  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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