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空き店舗活用と商店街活性化

商店街活性化のキモが「業種揃え・店揃えの最適化(以下「売り場揃え」という)」であることはなかなか共通認識にならない。
それも単に商店街で欠けている業種店を補助金を使って空き店舗に誘致する、ということでは無い。
集積間競争のまっただ中で商店街を商業集積として持続させる=商業集積としての機能を再構築することが目的であり、そのためには、あらためて商店街が広域商圏で担う商業集積としての機能分担を定義し、その機能を十分に発揮するために必要な「売り場揃え」を実現しなければならない。商業集積とは、中小の売り場が集まって特定のショッピング(+ビヨンド)についてワンビジットで目的を果たすことが出来る「手なのtミックス」を構築している商業集団のこと。

自然生長的商店街が商業集積に転換するには:
1.商業集積としてのコンセプトを定める
2.コンセプトを実現するテナントミックスの最適化に取り組む
3.テナントミックスの担い手を確保する
4.担い手は既存個店売り場と空地空店舗に誘致する新規参入売り場
ということだ。

重要なことは、中小個店は個別では集客が難しいこと。
商業集積に所属することは中小個店にとって戦略的課題である。
商店街立地の場合、自分たちの自助努力を組織化して問い組む集積としての再構築という上位目的の実現に参加することで集積へ参加という課題に取り組むことになる。

一方、商店街活性化を都市経営上の重要課題と位置づける自治体にとって、「売り場揃え」は活性化の成否を左右する戦略的課題である。「売り場揃え」の担い手は上述のとおり、業容転換に取り組む既存個店群と空き店舗を利用する新規参入店舗である。
都市が本気で商店街活性化を目指すなら、その取り組みの中核となる事業は「売り場そろえの最適化」で無ければならない。
他の商業集積との間に棲み分けを可能にするコンセプトを掲げ、それを売り場そろえによって実現して行く、という取り組みにあっては、既存個店群の協力は最優先だ確保しなければならない課題である。

しかし、現在、残念なことに既存個店群の売り場そろえの参画を促進する施策はほとんど講じられていない。
空き店舗への出店が支援対象になるのは単に空き店舗を利用することが目的では無い。そんなことなら空き店舗のオーナーの仕事だ。
補助対象になるのはその活用が商店街の商業集積としての再構築に貢献する内容で取り組まれる場合に限られる。
すなわち、商店街全体の「売り場そろえの最適化」に貢献する内容で空き店舗への出店が行われ、その結果、商店街温床牛集積としての充実が向上する場合に限り補助対象とすべきである。

一方、「店揃えの最適化」という課題に空き店舗以上に重要な役割を担っているのが既存、営業中の個店群である。
既存個店の売り場は、シャッターの外側の施策の成果を吸収受容することができないレベルにあることは、施策の成果が個店顧客の蓄積として実現できないことに明白である。既存個店群はその売り場を運用するために必要な知識・技術を持っていない。
このままでは、商業集積としての再構築の担い手としての役割を果たすことができない、という状況に陥っているのが既存個店群の実状である。集積としての再構築の担い手、主役としてその推進音源動力に位置づけるなら、その売り場の「売れる売り場」への転換を推進することで担い手としての力量を修得させなければならない。

この取り組みを既存個店の自助努力に任せることは出来ない。
活性化策としての通行量の増加に取り組むに当たって、組合が取り組むのは来街者の増加、増えた店前通行量を時点のお客にするのは個店の仕事、と役割分担をしてきた結果、個店のお客増えず脚気として通行量の増加も実現できなかったことを想起すれば思い半ばを過ぎるというものだ。

一部の都市では空き店舗の活用が上目的抜きで推進され、こともあろうにそれがテナントミックスサポートと位置づけられ、上位コンセプト抜きで空地空店舗の「活用」が進められ、成功事例と賞賛されているケースもある(日南市油津商店街など)
これらはいくつもの錯誤が積み重なった結果であり、上位目的としての「郊外型商業集積群と棲み分けを可能にするコンセプト」抜き、既存個店群の業容転換の取り組み抜きで空き店舗活用が中心市街地活性化の実現を牽引することはあり得ない。

商店街活性化には、
1.商業集積としての再構築を導く商業理論
2.再構築の取り組みの論理
3.個別商店街・中心市街地レベルの戦略
という、理論―論理―戦略の三点セットが揃っていないと商店街を活性化することは出来ない。
さらに、もちろん、既存個店・空き店舗への新規参入を問わず、「売れる売り場づくり」の知識と技術を持っていることが大前提になる。

空き店舗利用の支援よりも既存個店群の「売れる売り場づくり」への支援こそが喫緊御課題であることを理解しなければならない。


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