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10年後、街を担っているのは誰か?

商店街を除く関係各方面には人事異動というものがありまして、考えてみるまでもなく、10年後も同じように中心市街地・商店街の活性化に携わっている人はほとんどありません。
もっともまちづくり会社に移籍して骨を埋める覚悟の人は別ですが。

 他方、商店街の皆さんは、10年後も若い人は20年、30年後も同じく商店街で個店の繁盛・街の活性化に取り組んでいるはずです。とするなら、話は簡単でありまして。

①中心市街地活性化の先行きについて誰が一番リスクを背負っているか?
 といえば、商店街の皆さんです。成功しても失敗してもモロにその結果をかぶります。
さて、それでは、
②商業者は活性化の方向と方法について合意しているか?
自分たちが「為すべきこと」が分かっているか?

 どうでしょうか?
中心市街地活性化の「方向と方法」がきちんと定められ、差それに基づいてシナリオが画かれ、商店街を構成している商業・サービス業者一人一人にまで「方向と方法・シナリオ」が説明され、特に「自分たちが取り組むべき仕事」について合意が作られているでしょうか?

さらに、
③個店の繁盛と街の活性化はどう結合されているか?

 厳しい景況に直面している個店個店の自助努力と街全体の活性化は、どのように結び合わされているのか?
その前に、劣化スパイラルに陥っている個店経営者の技術・能力の再構築をどう確保するか?

というあたりについては、関係各方面としっかり話し合い、きっちり「商業者の立場」と「課題」について共通の認識を持つことが必要です。しっかりした意見を持たないならいざ知らず、活性化の方向と方法について明確なビジョンを持ち、さらにそれを実践して成果を挙げている皆さんの意見を尊重しないという姿勢は許されるものではありません。
 関係各方面の担当者さんは、それぞれ組織を代表しているように見えますが、その言動の多くは個人的な見解であることも多いと思います。
組織横断的な取り組みにおいては、所属する組織の意見かそれとも個人の意見なのか、場合によってはきちんとしてもらうことも必要かもしれません。
 ともかく、10年後にはおそらく街に姿を見せなくなるかも知れない人たちに引っ張り回されるのは止めなければならない。
意見を持っていないならともかく、意見も実績もきっちり持っているわけですから。

 ということで、中心市街地活性化、とりわけ商店街の活性化については、商業者が責任を持って取り組んでいくことを覚悟し、宣明しなければならない。
「商店街活性化はわれわれ商業者が、自助努力&相互扶助を中核に責任を持って取り組んでいく、関係各方面はそれぞれ組織の目的を踏まえて支援をしていただきたい。」
ということですね。

 活性化協議会などで「合意」を作るというのは如何でしょうか。TMOなどのポジションもあらためて定義しなおすことになります。

商業者の自信・自負が情況を変える

  このところ、サイトでは報告していない活動も色々ありまして、というか、これまで面識の無かった人たちと会う機会が多くなっています。多くは若い商業者であり、多くは商人塾受講者を介しての関係が始まっています。
 これから先ずうっと、20年、30年と「独立自営小売業者」であり続けることを選択している人たちです。

 余談ですが、「独立自営企業者」は、原初資本主義の担い手であり、もともと資本主義はこの人たちのために、この人たちの中から発明されたシステムです。当時事業に用いられた「資本」は、すべて身内、友人、知人の拠出であり、原始資本主義は「顔の見える資本主義」だったわけです。

 その伝統をいまなお脈々と受け継いでいるのは、すべてのリスクを一心に負って事業機会にチャレンジしている独立自営商業者であります。
 もちろん、ご承知のとおりこの人たちが経営する店舗は、前代未聞の激動に見舞われているわけで、千載一遇の情況においてその特性を発揮することがなかなか難しい。いきおい、言動からも「力」が感じられなくなっており、なにやら「補助対象者グループ」ともいうべき存在になっている、というのが大勢のようです。
 商業者を繁盛させられるのはお客だけ、その他は何をどうしようとも繁盛を実現することは出来ません。そのお客の実像を見失っているところに商業者の混迷、自信喪失の原因があるわけです。

 逆に言えば、「繁盛への道」が見えてくれば、即刻自信が回復するわけでありまして、takeo&当社はこのところそういう事例をたくさん見ています。
にっちもさっちも行かない情況で、関係各方面から従来的施策の焼き直しがあれこれと提案され、その都度右往左往している観のある商店街活性化ですが、自店の将来の方向について確信を持つ人たちが増え、自店の存続成長という目標を基準においた言動が貫かれるようになれば、情況は一変するのではないでしょうか。

 このところ、各地の商人塾の活躍を拝見してつくづく感じます。
まずは商業者がその気になること、そのためには繁盛再現への取り組みをいますぐ始めなければならない。
実践無くして自信は生まれてきませんからね。
自信がなければ自負も無し、独立自営商業者としてのプライドなどは生まれようがありません。

 と言うことが納得できたひとは石にかじりついても「実践機会」を創り出さなければならない。
機会づくり、当社が支援できるところはきっちり支援します。「まだその時期ではない」と思っているといつまで経っても「時期」には至りません。
とりあえず、「何が何でもやる」と決意することです。

※※
 商業者以外の関係各方面は、商業者の「繁盛店づくり」への実践の機会を準備し、提案することが必要です。
商業者がその気にならずに商店街活性化が実現することはありません。
イベントやハード事業をいくら繰り返しても商業者の「やる気」を喚起することはできません。

 「商業者をその気にさせる事業(変な名称ですが)」は、ソフト・ハード、すべての事業に優先して取り組むべき仕事ですが、何でそうなのか?
分からない人は(いないと思いますが)、自分で考えること。

余談・真性資本主義

 百貨店という業容及びその運営システムの発明を通じて「資本主義を発明した」といわれるプシコーさん創業において資本を提供したのは彼が勤務していた「新品屋」の主人でした。

 主人が期待したのは、「配当」であり「株の譲渡益」ではありません。
原初資本主義には「株式市場」などは無かったわけで、ンなものはあなた、デリバティブです。
資本主義がピッタリなのは、独立自営中小企業止まりです。

残余は他のルールで運営しないと、恐慌沙汰が繰り返されます。

リスクを背負って街の活性化を担う

といえば、商業者を措いて他にはありません。

 皆さん、このことを忘れています。
残念ながら、関係各方面の取り組みは「商業者の自主的な動きは期待できない」という経験則をもとに「活性化」に取り組もうとしています。基本計画に挙げられている事業群を見れば一目瞭然。

中にはハード事業さえ、“これをやれば目が覚めるだろう”という、なんだか巨大「おめざ」のような趣旨の事業もあったりします。
もちろん、ハード、ソフト、どのような事業に取り組まれても、それで商業者がその気になることはありません。
手練手管で「その気」にさせてもメッキはすぐに剥げます。

 商業者をその気にさせるのはたった一つ、「こうすれば儲かるようになる」という方法を提案し、取り組んでもらい、成果を挙げてもらうこと。他にはありません。
問題は、
①そういう方法を持っていること 
②説明し、実証する機会を得ること です。
いうまでもなく、わが商人塾はそのための、(目下のところ) 唯一の提案です。

リスクを背負って街の活性化に取り組んでいるのは誰か?
取り組まなければならないのは誰か?
ということについて、関係各方面にしっかり考えてもらうことが現下の課題ですね。

商業者の自助努力の組織化こそが最優先の課題だということがどうしても理解できず、他のあれこれを提案する人は抵抗勢力。
邪魔をされないように十分な配慮が必要です。
「謀略」だって仕掛けてきますからね。

と、当サイト、真剣勝負が増えるにつれて物騒な話になってきました(笑
関係のないひとは「冗談」ですからスルーしてくださいね。


商店主たちが責任を持つ活性化

 先週、一緒に勉強会を開いた市の皆さんは、これが最重要課題だ、ということで全員一致、これから具体的な着手の方法を相談していきます。
他方、都市によっては“商店主が責任を持つ? そんなことより計画に載せたハード事業はどうしてくれる”という人がいたりすることもありそうです。
商店主が「その気になる」ことよりもハード事業が優先する?
で、ハード事業で何をやるのかといえば、商業者のめをさまさせ、その気にさせる、・・・?

 あのさ、ハード事業先行という手法は、これまでことごとく挫折しているんですけど。
エスプラッツとかアウガとか、その他いっぱいありますが。
知らないんですかぁ。

 分かり切ったことですが、いざ、自分がハード事業を担当するととたんに分からなくなってしまいます。なんとしてもハコを作りたい。
何ですか、担当者の「好み」だけで他の事業に優先してハコが出来上がる、ということもあるかも知れません。

 こういうプロジェクトは竣工=手じまいのスタートですから、後々莫大な税金を投入することになります。確実です。
先行事例はイヤというほどそのことを教えてくれているのですが、目にも耳にも入りません。

 「自分たちの責任で取り組む」仕事がこういう人の思いつき的推進で無視されたり、邪険に扱われたり。
そういうケースが出てきそうです。
皆さんは不思議に思われるかも知れませんが、普通に起こり得ることです。

Re: 10年後、街を担っているのは誰か?

 「10年後もわれわれがまちを担っているのだ」と胸を張れるのは誰か?
 「疑うものはわが店を見よ」と言える人ですね、もちろん。

 一般論としてそうだからといって、納得してもらえるとは限りません。
ここはやはり、「実績」を踏まえた主張でないと迫力がありません。
第一、一店逸品や空店舗活用などに取り組みながら「10年後の商店街」について責任を持つとは言えないでしょう。
いわれた方も困ります。

 他方、商業者以外の関係者は、商業者に「10年後もまちをになっているのはわれわれだ”と言い切る自信をもってもらわなければならない。当たり前ですね。
再開発でテナント充填、一時的には潤っても永続の保証はありません。永続するためには不動産所有者ならぬ・商業者がその気になって線~面の活性化に取り組むことが前提になります。

 ここはどうしても地元商業者が「その気になる」ことが緊急課題、関係各方面、これに一致協力して取り組めるものかどうか。

 “10年後、まちをになっているのはわれわれだ”
 今どきこういう台詞が言えるのは、takeoが知る限り、「売れる売り場づくり」に取り組み自店&仲間の店を繁盛への軌道に乗せている人たちだけです。
お客以外に怖いものはありません。お客の変わらぬ支持をいただく方法は日々実務のなかで研鑽を続けています。
怖いもの無し、胸が張れます。


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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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