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不思議の国の商店街

 商店街活性化とは、『中活法』の定義によれば、

①維持に支障が生じている若しくは
②生じる虞がある商店街に
③都市機能の増進及び経済活力の向上を実現するため
④必要な施策を講じることで、
⑤維持可能にすること
ですね。

活性化とは、「維持に支障が生じている商店街の商業集積としての持続可能性を再構築すること」です。

 そのためには何が必要か?
 これが「商店街活性化策(方向と方法)」です。

ところで、現在取り組まれている活性化事業はどうでしょうか?
「活性化三種の神器」と言われる、まちゼミ、100円商店街、一店逸品などの取組で上に書いたような意味での「活性化」が実現出来るでしょうか? 出来ませんね。
出来ると思っている人は、「三種の神器」を続けているうちに商店街が「維持に支障が生じている」状態から抜け出せる筋道を説明してください。

「三種の神器」は、販売促進の一種です。
販売促進とは、ルーティーンの経営活動のなかで取り組まれる売上増進のための取組、「持続可能性の再構築」という課題にはなんの効果もありません。
こういう事業が「活性化事業」として堂々とまかり通り、基本計画に「活性化事業」として掲げられいる実態をどう見るべきか?
商店街―中心市街地活性化を取りまく迷妄の闇は深い。

□「三種の神器」が目指すもの

 商店街活性化の流行り物、誰が名づけたか「三種の神器」
まちゼミ、100円商店街、一店逸品
これらはいつも申し上げているとおり「販売促進」です。

販売促進とは、お客が飛びつきそうなネタを用意してお客を呼び、あれこれ買ってもらおう、という企画です。
これが成功するためには:
ネタに釣られて来店したお客が「思わず買いたくなる条件」を作っておくことが大事。
仕掛けが無いと単にネタだけ楽しまれてお終い。
商店街のイベントなどもそうですね。

商店街でイベントをしても個店への入店客にはならない、としてはじまった「三種の神器」、内容はイベント、お客を来店させるネタです。
したがって、準備無しで取り組むとネタだけ楽しまれて終わり、という ことになります。販売促進って難しいですよね。

活性化の神器=ツールとしての「三種の神器」はどうでしょうか?
こちらは販促にもなりません。

なにしろ、商店街立地の中小個店のほとんどが買い物行き先としての魅力が乏しくなってお客の足が遠のいている現状で、販促ネタでお客を集めれば何とかなる、という発想、始めから失敗することが眼に見えている企画です。
陳腐化しているとお客に評価されているため、客数が減っている店舗は、まず、陳腐化から脱却することが先決、これまでのお店・売り場のあり方を改革することが第一の課題、お客を呼ぶのはその後の話です。

肝心の売り場の改革に取り組むこと無く、三種の神器で繁盛を目指すというのは、店は変わらずお客に変われ、といっているようなもの。
あいにく、お客は他にも買い物行き先に事欠きませんから、自分向きに売り場づくりが出来ていないところに(例え「神器」には参加しても)買い物に出かける、お得意さんになる、と言うことはまずありませんね。

自分の頭でちょっと考えればすぐわかることですが、ほかがやっていると後先考えずに真似したくなるのは商店街リーダーさんたちの悪い癖ですが、それを可能にしている補助制度の在り方にも問題があるのかもしれませんね。

活性化論議
誰が商店街活性化を真剣に考えているのか?
関係者全員が真剣だと仮定しましょう。
真剣になれば活性化出来るのか?
出来ませんね。

活性化実現の「論理と戦略」、それを「実現する技術」が不可欠です。
これまでの取組では、論理も戦略も技術もその必要が強調されていません。
3点セットが不可欠なのに、一個も無いのですから出来ないのが当然です。

  当然でないのは、必要な条件が揃っていないことに気がつかない(気付かないふりをしている?)関係者の存在。 役所から指導機関、学識経験者からリーダーまで、殆ど全域にわたって「活性化に必要な条件」を論議しません。
それも昨日今日のことではありません。
数十年に渡って同じことが続いています。

昔、不思議な国ジャパンというタイトルの本がありましたが
商店街は“不思議な国の商店街”かもですね。

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