コンビニエンス・マート

 ドラッグストアの食品部門の強化、イオン小型スーパーの都市中心部への展開、セブンイレブンの業容革新、ユニーとドンキホーテの提携など、ミールソリューション部門の競争は激しくなる一方、パイは一定あるいは縮小傾向ですから、既存業界は戦略的な対応を迫られています。特に、商店街立地のスーパー、食料品店にとって厳しい競争環境に入っていることは言うまでもありません。

 どのような戦略が考えられるか?
我々はかねて独自の視点で「商業集積の三類型」を提唱していますが、この類型区分にもとづいて商店街立地のスーパー、食料品店の活路を検討して見たいと思います。

 商業集積の三類型とは:
当社ホームページから 「ショッピングセンター関連用語の整理」 から:

引用スタート*************************************
1.ショッピングセンター
 (1)「お客の特定の目的の買い物が一度の来店(ワンビジット)で達成されることを目指して計画的に作られた商業施設」のことです。大事なことは、①購 買行動の目的に対応すること、②ワンビジットで全ての用事が済まされること、③施設、テナントミックス、サービスなどが計画的に作られている、ということ です。
 例えば、必要なものを、必要な時に、必要なだけ買いたい、という購買目的(コンビニエンス=利便性ニーズ)と、あまり時間やお金を使わずに済ませたい買 い物(コストコンシャスニーズ)と、自分らしく表現するために買う買い物(ラグジュアリィニーズ)など買い物の目的が異なれば、買い物行き先を選択する基 準も大きく異なります。買い物目的はどこに買い物にいくか、という行き先を決定するときのもっとも大切な要因です。

 (2)このように購買目的が違えば自動的に購買先を選択する基準が変わり、それに応じて買い物行き先を使い分けるというのが現代のショッピングの基本です。このことを前提に考えてみると、これからのショッピングセンターのあり方としては次の3つの類型(「商業集積の3類型」)に次第に純化して行くと思われます。

①コンビニエンスニーズ対応型SC:
必要なつど、必要なものを、必要なな量だけ買いたい、という生活・買い物ニーズの対象になる商品をワンビジット(1回の来店)で全てすますことが出来る、という来店目的を実現しているショッピングセンター。
 典型的なコンビニエンスニーズである毎日の献立材料をメインに品揃えしているスーパーマーケットを核にドラッグストアや日用雑貨、クリーニングなどの サービスまで、「家庭の主婦」という姿(客相といいます)の顧客を対象に立地、商品構成、サービス、提供方法などをニーズに合わせて作り上げています。
 ちなみに私は、これまで無神経に使われてきた「ワンストップ」という概念を次のように区別しています。
ワンストップ:コンビニエンスストアやスーパーマーけケットのように必要な買い物が一度レジを通過することで終わってしまう。レジ前で一度ストップすればよい=ワンストップというわけです。
ワンビジット:一度の来店で必要な買い物が全て可能なこと。テナントを回遊してのごとのショッピングあんどワンストップとは限りません。商業集積が実現しなければならない機能です。

②コストコンシャスニーズ対応型SC:
 私たちは自分や家族の生活を限られた所得と時間で出来るだけ納得出来るように作り上げようとします。そのためには大切な所得や時間を効果・効率的に使う ことが必要です。現代人は、人並みの程度で構わない、特にこだわらない、という性格の買い物にはお金や時間を徹底して節約し、自分らしく演出したい部分に 重点的に回すというようにメリハリの効いた生活を心がけておりショッピングもそういう生活を基準に行っています。
 そういうなかで、生活必需品だけど、手に入れるのに時間もお金もあまりかけたくない、という買い物に対応することを事業機会にして営業を組み立ててい る=ディスカウント型の店舗 ばかりを集合させたアウトレットモール、パワーセンターなどの商業施設がこれにあてはまります。

③ラグジュアリィ(アップスケール)ニーズ対応型SC:
 ラグジュアリィモールは、自分の価値感などを基準に「自分らしく」作り上げたい、という生活ニーズに必要なショッピングに対応するショッピングセンター です。ラグジュアリィは、日本語では普通、贅沢と訳されることが多いようですが、詳しくいえば「生活に必要な材料にその人の好みが加わったもの」という意 味です。日本の「贅沢品」も「必需品」との違いを考えていくと同じような意味なのですが、ふつうは「不必要なもの」というニュアンスが多いのでこのあたり はちょっと注意が必要です。

 (3)ショッピングセンターは、商店街=一人一人の商業者の個人的な計画で出店したお店が連なってできあがっている(全体として統一された来街目的がな い)自然成長的商業集積とは大きく異なっています。この違いは単に立地や規模、施設などハード面やテナントの店舗数のちがいではなく、顧客の生活ニーズ、 購買行動の多様化への対応の仕方が根本的に違うのだ、ということをはっきり理解してください。
 上で3つに分類したSCの類型のそれぞれの性格もよく理解しておいてください。いくら大きな商業施設でも3つに区分されるニーズの全てに対応しようとす ると必ず失敗します。近年、我が国の郊外型ショッピングセンターの業績が軒並み不振に陥っている理由はまさにここにあるのだと私は考えています。

引用おわり***********************

 ここで説明している「コンビニエンスニーズ対応型ショッピンセンター」がコンビニエンスマートです。

「必要なつど、必要なものを、必要なな量だけ買いたい、という生活・買い物ニーズの対象になる商品をワンビジット(1回の来店)で全てすますことが出来る、という来店目的を実現しているショッピングセンター。
 典型的なコンビニエンスニーズである毎日の献立材料をメインに品揃えしているスーパーマーケットを核にドラッグストアや日用雑貨、クリーニングなどの サービスまで、「家庭の主婦」という姿(客相といいます)の顧客を対象に立地、商品構成、サービス、提供方法などをニーズに合わせて作り上げています。」

 これを商店街既存の業種業態を上手く編成しなおして【集積性】を構築する。
あたかも一個の小さなショッピングセンターであるかのように見たてて「業種揃え・店揃え」、提供方法、提供環境、その他を統一調和させることで集積効果を実現し、デスティネーションを向上させる。
手法は言うまでも無く【個店経営主義】。立地環境・客相を導きに理論―技術、仮説―試行で構築する。
既存個店の業容転換をメインに、空店舗を利用した「売り場揃え(テナントミックス)の最適化」を追求する。

 既に取り組みは【仮説―試行】としてスタートしています。

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