中心市街地活性化 挫折の原因三点セット

昨年のこの時期、総務省は「中心市街地活性化基本計画に関する行政評価監視報告書」を公表しました。
27年度に計画期間を終了した44の基本計画の目標達成状況を吟味した結果、目標を達成した計画はゼロ、中心市街地活性化は効果を発現しているとは認め難い、という厳しい評価でした。

 総務大臣は「原因を究明し、対策を講じること」を要望しましたが、あれから1年、論議はまったく行われていません。
中企庁は「商店街施策の新たなあり方検討会」を設置、現在検討が続いていますが、基本計画の頓挫についての検討は行われてい内容です。

 中心市街地活性化関係の論議でよく出てくるのが青森市。
コンパクトシティ指向、集客核:アウガの挫折で厳しい目が注がれていますが、挫折の原因は究明されていません。

 端的に言って、青森市の中心市街地活性化が現状に陥っている原因は、
1.中心市街地活性化法のスキームの理解不足と
2.商業理論の不備
が原因です。中核となる知見を待たないまま作成された基本計画の不備:
1.商業集積としてのコンセプトを定めないまま、個別事業を展開したこと。
2.アウガに中心市街地の核店舗としての業容を計画出来なかったこと。
3.新町商店街が目指すべき商業集積としてのコンセプトを設定、各個店ががテナントミックスの担い手にふさわしい業容に転換する、という中核事業が計画されなかったこと。

 この結果、
1.アウガは集客核としての機能はおろか、自施設の持続可能性すら確立出来なかった。
2.新町商店街は、「売れる売り場の連袂」という「商業集積としての再構築」という問題へほとんど着手していない
という現状に至ったわけです。
中活法のスキームを理解せずに作られた基本計画、商業理論抜きで建設した核店舗、売れる売り場づくりをスルーした商店街活性化。活性化出来るはずが無い。

 スキームの無理解、商業についての専門的知見の欠如、「売れる売り場づくり」のスルーという「失敗への三点セット」はこれまでに作成されたすべての基本計画に共通すると言って過言ではありません。
ほとんどの都市の中心市街地活性化基本計画が、遅かれ早かれ、青森市中心市街地活性化基本計画の運命を辿ることになります。

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