商店街活性化、閉塞からの脱却機会

 閉塞から脱却するには閉塞の正体を知らなければならない。

 商店街―中心市街地が活性化出来ない主要な原因の一つは個店の売り場にあるのだが、改善改革の効果的な手が打てない。
ふたつ理由があって、一つは個店売場聖域論。一国一城の主が守護しているのだから手が出せないというもの。
もう一つはどう手を出したらよいか分からない、ということ。もちろ、後者の方が主因である。
「これからは魅力ある個店だ、売り場だ」とかけ声を掛けても、これまでの「経験と勘」では対応出来ないことは日々見ているとおり。実現に必要な知識・技術が絶望的に不足している。部外の専門家の指導を当てにしようとしても指導出来るスキルを持った人材がが存在せず、期待出来ない。
営論と技術の指導者が必要だ、ということで「専門家登録制度」なんか創っても所要の理論と技術を持った指導者はいないのだかたら機能しない。スキームだけ作ってもダメなことはタウンマネージャー制度で周知されている。

《余談》
ゆ~たらなんですが、我々が大口たたけるのは、平成10年『中活法』施行以来、この道一筋、理論と技術の蓄積があるからですね。理論と実践、両面にわたる仮説―試行の蓄積。
今から勉強始めたのでは専門家として役に立てるかどうか。たぶん間に合わない。
関係各方面、どうするんでしょうね。

 総務省レビューで明らかになった『中心市街地活性化基本計画』の「目標未達」は驚くに当たらない。
その原因は、基本計画の中核である「第七章・経済活力の向上のための事業」が的外れだから。キモである「商業集積としての再構築=売れる売り場を集積する」ために必要な事業=既存個店群の売り場を「売れる売り場」に転換するために不可欠の理論と技術の修得&仮説―試行がものの見事に欠落しているところにある。

 遡及して考えれば。
中小小売商業振興施策は、基本的に、「中小小売商業は経営理論・技術両面において不足不備は無い」ことが前提になっている。したがって、理論の修得・技術の改善向上を図る体系的な施策が講じられたことは一度も無い。あるいは、そもそも小売商業の経営に体系的な理論・技術は不要だという認識かも知れない。

 これは商店街・商業施策研究者にとって検証してみるべき課題ですね。

 従来の中小小売商業振興施策の基本認識は、「機動力豊かな中小企業」が大企業に比較して劣っているのは「組織と資金」ということだった。したがって、施策の中心は組合制度と金融制度。能力拡充努力についてはほとんど関心が払われてこなかった。
中小小売商業者の能力開発、人材育成を目的に設置された「販売士制度」も活用しているのはチェーン企業が主で、カリキュラムもチェーン向きである
中小小売商業は、チェーン企業に理論と技術で大差をつけられているが、対策は全く講じられていない、という事実は周知されているはずだが。何故か対策は講じたられない。由々しい事態。

 『中心市街地活性化基本計画』の「第七章・経済活力の向上」に「理論と技術の向上」に関する取組は計画されていない。
掛けてもいいですよ(^_^)
状況認識のおそるべき錯誤、活性化できないのも無理はない。

商店街活性化の合言葉は、「勉強無くして繁盛無し」(^_^)
 疾風怒濤時代、チェーン企業には民間のビジネスベースで所要の能力を拡充していくサービスが提供された。外部からの支援無くして小売業界に大企業が簇生することは不可能だったろう。
対する中小小売商業には環境の激変に対応するための能力を獲得する機会も内容も無かった。
この状況は今日も続いている。誰も指摘しないが。

 商店街出自の大手チェーンは、「スーパーマーケットをやる、」と決意してから勉強を始めた。組織と資金に先だって勉強あり。
対抗するに中小側は組合と金融。勉強がすっぽり抜け落ちていた。勉強抜きだから「大店法―商調協」当時も「調整4項目」以上の対策は出せず連戦連敗。総括も出来ないまま、異名類似の弥縫策を繰り返して現在に至る、と。

 耳が痛い人がいるかもだが、心地よい話で乗り切れる状況では無い、と言うのは「商店街活性化」のお約束(^_^)
繰り返すが、「基本計画・第七章、経済活力の向上」には、勉強の必要が明記され・体系的な取組が計画されているケースはゼロ。

 環境対応に不可欠の「能力の向上」が実現していないのに、能力を備えていてはじめて効果が期待出来施策に取り組んでも、そら、成果は得られませんよ。

ということで。
7月24日、武雄セミナー、お待ちしてますね(^_^)「もの余り・店あまり時代に不要不急の商品を売る」という事業機会をものにするには何をなすべきか?
前回のセミナー参加者は新しい方向と方法の実践を始めています。
スーパーマーケット黎明期以来のビッグチャンスを掴もう!

 チェーンを指向して急成長して現在に至っている流通大企業には、米国渡来の実務理論を翻訳、教育機会を提供するビジネスがときを同じくして発足した。ペガサスクラブ他。
中小小売商業(商店街)には、体系的な理論・技術が提供されず、現在に至っているわけで、この懸隔はでかい。

 「大店法―商調協」に関与した学識経験者、高度事業等に参画したコンサルタントさんたちは、環境変化に対応する中小小売商業者の能力の不備に気づかなかったのか? 気づいても素知らぬふりだったのか? 今に続くビヘイビアの秘密は?

 大店法―商調協という中小小売商業の事業機会を確保するための施策を機能させる基盤(理論と技術)はなかったし、構築する試みも無かった。スーパーマーケット、GMSなど新規参入業態の正体を理解し、対応策を講じるために必要な「商業理論」が無かったからだから。この不在は今も続く。←商店街の皆さん、他人事じゃ無いですよね。どうしますか?

 中活法・中心市街地活性化の目的は、「当該市街地における経済活力の向上(=商業等の活性化) 」だが、「経済活力の向上を実現するための能力の向上錬磨」という課題があり、これに組織的・計画的・体系的に立ち向かわなければならない、という問題意識は、関係各方面に無かった、ということ。我々は当初から提唱し提案して来たところだが。

 これ、今から構築しようと思っても間に合いませんからね。
今 まで問題の所在に気づきもしなかった問題意識で対応出来る話では無い。
ちなみに、チェーン小売業界は、商学など関係なく米国到来の実務レベルの理論で問題を克服した。
ちなみに、商店街活性化を導きうる理論は米国にもありません。たぶん。

商店街―中心市街地活性化はなぜ成功しないのか?
根底的な原因は上述のとおりだが、近年大きく状況が変化しており、上手く対応出来れば活性化への軌道修正が夢では無い、という可能性が顕著になっている。
今、全小売業界が目指す「個店経営」への対応。
この時流に上手く乗れれば商店街の時代の再到来。

挑戦の先駆けが我々が開催する「武雄セミナー」。
まるまる一日、交通費と参加料を費やして受講する価値があるかどうか。
検討してください。検討してよくわからなkぇれば、とりあえず、参加されることをお勧め。
参加されると「売れる売り場づくり」にとって有益なことが必ず手に入ります(^_^)

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