商業理論の不都合

商店街活性化・中心市街地活性化界隈では,言うまでも無く。商業についての専門用語が飛び交いますが、実は、商業についての体系的な理論はまだ出来上がっていません。我が国には(おそらく世界的にも) 商業(小売業)を学問的に研究し、説明している理論はまだ作られていません。

大学の先生達も作らなくては、とは言っていますが出来た、とは言っていません。


ショッピングモールを始め多種多様な商業集積が競い合っているなかで、空洞化趨勢に陥っている商店街をもう一度ショッピングの場として復活しようというのですから、小売業全般についてしっかり理解した上で、商店街が比較有利に立てるポジションを発見し、そこに向かって〈売り場づくりの転換〉をメイン作業として進んで行かなければならない。

そのためには、多種多様な業種業態(その標的市場と売り場づくり)を理解する。店=売り場づくりの原理原則を修得して実践する、という二つの課題に取り組まなければならない。どちらのも「商業理論」を持っていることが前提になります。


 ところが。

我が国の商学界の現状は、このような取組の基本となる商業理論を提供していません。提供することが出来ないレベルにあるということですね。

危うし、商学界。

大店法、高度化事業、近代化事業等々、我が国の小売商業の振興施策の展開で商学的知見が役に立ったことは一度もありません。

委員会等に招聘される学者が述べる意見は,たいてい、商店街で聞かれる意見と同じレベルですから。そこには学者としての研究成果を踏まえた発言など全く無し。実際に活性化関係の会議などに参加されて開館をお持ちの方はよくご承知のとおり。


商店街活性化も中心市街地活性化も行き詰まっていますが、学界から改善策が提案されることはありません。提案出来るレベルの理論が無いのですから。


前述のとおり、ショッピングモールを横目に見ながらわざわざ出かけてきてもらう〈来街目的〉を構築することが課題ですが、そのためには商業理論が不可欠ですが、誰もそのことを言いませんね。特に参画している学者はイの一番に助言すべきですが、聞いたことがありません。どうしてか?

提案すべき理論を持っていないからですね。

理論を持っていないのに理論を学べ、とはいえ無いのでしょう。


商店街活性化はスタート以来今日まで、商業理論を持たないまま、取りまれて来ました。そろそろこの状態に終止符を打ち、理論に裏打ちされた商店街活性化への道を目指さないと、堂々巡りはもう沢山でしょう。


ちなみに我々は商業理論を持っています。持っているから学界には理論が無いことが発見出来たのかも知れません。

心ある研究者の皆さんには是非ねじり鉢巻きで,自前の商業理論に基づく〈商店街活性化の論理と戦略〉を提供していただきたい。

奮励努力をお願いしますよ。



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