「目標は歩行者通行量の増大」という問題 

今日取り上げるのは、「通行量の増大」という目標をどう達成するかということでは無く、「通行量の増大」を目標にしたために起きている問題、について。

  行政が要している商店街活性化のための事業では、その成果を測るために数値目標が設定されます。選択されるのは、①歩行者通行量 ②売上げ ③空き店舗数 などです。 
昨年7月に公表された総務省『地域活性化に関する行政評価監視結果報告素』では、計画期間を終了した全国44都市の『中心市街地活性化基本計画』について、目標をすべて達成した計画は無かった、取組の効果が発現しているとは認めがたい、と評価しました。 5年間、ソフト・ハード両面で多種多様な事業に取り組んだが、目標を達成することが出来なかった、ということで、これは大変なことです。総務大臣は、「原因を明らかにして対策を講じること」を求めましたが、その後今日までネット上で検索する限り、原因究明の取組は目立ちません。八幡の藪状態に陥っているのではないかと推測されます。

 個別の補助事業についてはどうでしょうか。
一過性の事業についても、『通行量増大』の目標数値達成が求められることが多くなっています。
ここで言う通行量とは、事業当日の通行量では無く、恒常的な通行量の増加です。
事業の成果は、来街者の増加及びその街区内回遊の増加として現れるはず、として設定されますが、果たして、一過性の事業で恒常的な来街者数の増加、回遊者数の増加を実現出来るものかどうか。
どのような根拠で一過性事業の成果を恒常的な通行量増加で測定する、ということが成立しているのか?

あらためて計画書などを見ると、事業の成果を『通行量の増加』で測る根拠は,全く示されていません。
目標数値を達成すれば何故商店街は活性化していると見なせるのか、その根拠は全くしめされていない。
一過性の事業で恒常的な通行量を増加する、これが実現出来るなら今ごろは『増えた通行量をどうしたら個店のお客に転化できるか』という問題への取組が始まっているはずです。 はじまっていないのは、『通行量の増加』が実現していないからですね。

「通行量の増大」はなぜ実現が難しいか。

目標は、恒常的な通行量の増加。
つまり、毎日商店街に来てくれる人を増やす、というのが「通行量増加事業」の目的です。
そのために、通行量を増やす事業に取り組むわけですが、よく取り組まれるのが〈住む人・来る人を増やす〉と言うこと。
そのうち商店街に出来ることは、来る日を増やす、集客イベントですね。
しかし、イベント当日集客するだけでは〈恒常的通行量の増大〉はまだ実現していません。
イベントに来た人たちが、その後、商店街に来ることが〈習慣〉にならないと〈恒常的通行量の増加〉にはつながりません。

人が商店街に来ることが習慣になる爲に必要なことはなんでしょうか。
商店街ですから、もちろんその目的は買物です。
買物ニーズが発生する度に特定のお店に出かけてくることが習慣になっている人をそのお店のお得意さんと言います。
商店街の恒常的な通行量は、商店街に立地する個店のお得意さんプラスその他の目的で来街する人、です。
最も〈あてに出来る通行量は〈お得意さん〉であり、その人が商店街のの中にいくつ買物で使う店を持っていて、それらの店を回遊するか、ということです。

そこで問題:
お得意さんとその回遊を集客イベントで増やすことが出来るだろうか?

集客イベントが集めるイベント客は、イベントそのものが目的、どこかの店のお得意さんになろうと思ってイベントに来る人はほとんどゼロですね。まして、その人が一店舗では無くfう゛くすうの店舗を買物行き先として評価、選択する、ということが集客イベントで起きるわけが無い。

 したがって、恒常的な通行量を増やすために集客胃炎とを開催するのであれば、それとは別に〈得意客が出来る方法〉を考え、実行していなければならない。これが無いと、一過性の来街者を商店街のお得意さんに変えることは出来ない。
今現在、その取組はどうなっているか? 商店街の得意客はその目にどこか個店のお得意さんのはずですから、個店に得意客を作る仕組みが出来ていないと、集客イベントの来街者を商店街得意客=恒常的通行量の中身、にすることは出来ません。
分かりきったことですね。

ところが、この分かりきったことがほとんど実行されていないのが通行量を増加する事業の現状です。

恒常的通行量=買物目的のお得意さんを増やすために一過性イベントで集客する。
多くの通行量増大のための取組は、この段階でストップしています。
イベント来街者を得意客にするために必要な
入って見たい店
買いたい店
また来てみたい店
が準備されていない。

もっとも、こういう店が揃っていれば「通行量の増加」が課題になることは無いのですが・・・。

イベント目的に来街した人はイベントが終わると、どこかの店に〈お試し入店〉をすることもなく、帰って行きます。
当日の売上げは、平日よりも低いことが常態化している店もあるはずです。

ということで、商店街を活性化するために「歩行者通行量の増大」に取り組んでいる商店街、行政には、別の種類の問題が起きています。

商店街の業績を向上させる ← 商店街の通行量を増やせばよい ← 一過性の集客事業に取り組む
という取組になっていますが、これで本当に個店―商店街の得意客を増やすことが出来るどうか。
何故増えると思ったイルのだろうか?
何十年も集客イベントを続けて来てBこうかが無いことが割り切っているはずなのになぜ相変わらす続けられるのだろうか?

何故だと思いますか?
これが「目標は通行量」という問題の「本当の問題」です。
間違った問題への取組が新しい問題を生み出している。

通行量を欲しがって集客イベントを続けている間は、商店街が買物行き先として、「売れる売り場」が軒を連ねるショッピングゾーンとして、再生することはありません。
目標=通行量の増大という呪縛に彼アメ取られている間は、どんなにお金を掛け、どんな維持間を賭けても商店街が活性化することはありません。

どうすれば「通行量の呪縛」Kぁら逃れることが出来るか?
正真正銘、商店街賦活への道、売れない売場を売れる売り場に変身させることを通じて。
他に方法はありません。

あとはどうしたら好みとを進むことが出来るか、それぞれの条件に合わせて知恵を出してください。

参 考:『試論数値目標と商店街活性化への道』

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