全体像出来・商店街活性化への道

 商店街活性化の取組がスタートしてから40年以上が経ちました。
この間、算えきれない活性化策が企画され取り組まれましたが、その殆どが教訓さえ残さず、水の上のあぶくのように消え去っています。
どうしてこういうことになっているのか?
その理由については、このブログでも幾度となく仮説を立ててきました。
今日はその話はしません。

 今日の話題は、最近の定番である「スタンプ再生プロジェクト」について。

 商店街活性化と言えば、本来は、商店街の商店街による商店街のための取組、広域・集積間競争が激化するなかで、お客の評価・支持が低下し、業績低迷が続く商店街をあらためてお客に支持される商業集積として再建しようということです。当然、商業者が自分たちの仕事、自助努力と相互扶助として取り組むべき事業です。
しかし、問題は大変複雑、現在進行形の変化が続いているなかでの取組ですから商店街組織、個店経営のこれまでの経験。勉強だけでは対応出来ません。
商業集積として再生する、といったとたん、ショッピングモールをはじめ、郊外に多数進出している商業集積との競争関係を意識しなければならない。
環境の変化を十分理解したうえで、将来にわたって存続できる商店街を再建するには何をなすべきか? 方向と方法を考えなければならない。

 商店街を活性化したい、と思ったら、まず、最初に考えなければならないのは、
ショッピングモールを横目に見ながらアクセス条件の悪い商店街までわざわざショッピングに来てもらうには何が必要か?
ということですね。
このことを考えず活性化に取り組んでもその結果としてお客が増えるときうことはありません。最も重要な問題ですが、ほとんどの商店街―中心市街地活性化の取組では、この問題が最初からカッコに入れてしまっており、問題として直視されることはありません。

 ショッピングモールと真っ向から闘うのか、それとも何らかの方法で「棲み分け」を実現するのか?

 いずれにしても、①商業集積としてのコンサプトを決まる ②既存個店経営の自助努力・相互扶助を中核にした取組でコンセプト主導の商業集積として再生する、ということが基本になります。

 殆どの関係者が不問にしているこの課題について、我々は
①コンセプト:〈高度必需〉という新しいニーズに対応する商業集積として再生することで、域内の多くの商業施設と〈棲み分け〉を実現する。
②実現の方法:個店の売場づくりの先進的転換、有志個店が先行して可能性を実証し、全体に拡大していく。

 新しいニーズを標的とする店づくり・売場づくりについては、ご承知のとおり、〈キラリ輝く繁盛店づくり〉という方法を案出、既に全国各地の商店街で実践され、可能性が実証されています。
後は、この取組をどのような形で商店街に導入するか、ということです。

  最後の課題の答えが〈スタンプ事業再生プロジェクト〉です。
ご承知のとおり、スタンプ(ポイント)事業は極めて厳しい状況に陥っています。
世間にはカードが溢れており、そのなかで商店街のスタンプが独自性を発揮するのは容易なことではありません。
そして、肝心のスタンプ加盟店の多くの売り場が陳腐化し、〈客ばなれ〉が起きています。
売り場の劣化をスタンプのサービスでカバーすることは出来ませんから、スタンプ事業はサービスの陳腐化、売り場の陳腐化という二つの難問に直面し、まさに将来の展望が全く見えない状況に陥っています。
既に各地で事業を解散する動きが始まっています。

  あらためて確認するまでも無く、スタンプ事業は、商店街組織が恒常的に取り組む唯一の共同経済事業であり、個店の売り場を舞台とする他に例の無い取組です。この取組を何とか商店街活性化の要である個店の売り場の活性化、売れる売場づくりに活用出来ないか、ということから「再生プロジェクト」が生まれました。
スタンプ事業起死回生の方法は、加盟店の売場を改善し、売れる売場に転換すること、売れる売場を作ることでスタンプの売上げをのばし、それを基礎に改めて〈商店街のスタンプ事業〉らしい取組を構築しようというものです。
売れる売場が出来ると新しいサーブスのネタはいくらでも発見出来ます。楽しみです。

 この事業は、スタンプ加盟店から有志を募って、少数グループ(5~10店舗)で実践、成果を上げて次のグループが参入というように段階的に普及します。点から線、線から面へと実践する店舗を増やしていき、POPネットワークを拡充していきます。
キラリ輝く繁盛店づくりは、お客に見える店づくり―お客が見える―品揃えが見える、という具合に進化していきます。
取組の軸になるのは、商店街全体が標的とする〈高度必需〉をターゲットとする店づくり。
ミアる化からスタートして、段階的、漸進的に「高度必需」に対応する店づくりを実現します。
そのネットワークで商店街全体が「高度必需〉に対応する、広域商圏に比肩するものの無い商業集積として再構築されるのです。

 我々が案が年掛かって仮説―試行してきた商店街活性化へのみち、これを持ってひとまず全体像を描くことが出来ました。
これからz全国から有志を募って実践段階に入ります。

 これは全国で一番最初に登場した〈商店街活性化への道〉です。

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