空店舗活用は商店街活性化の切り札たり得るか?

 このところ、「テナントミックスサポート」 「エリアリノベーション」といった名称の事業で、空店舗を活用して賑わいを創出、商店街を活性化しようという動きが話題になっています。日南市油津商店街など、いまが旬の取組ですね。、

 空店舗を利用して集客力のある店舗を誘致、繁盛させてここを起点に街なか回遊:買い回りを促進して、商店街全体の売上=客うう✕客単価向上を実現、商店街の商業集積としての持続可能性を再構築する、というシナリオです。
同じような趣旨の取組は、中活法制定以来、商店街の集客力強化策としてよく取り組まれています。
その多くは、商店街の中に飲食ゾーンを新設して、新しい客層を呼び込もうというものでした。
青森市、金沢市、久留米市などで取り組まれたことを記憶しています。
いずれも竣工当初は話題になり、集客に成功しましたが、いつの間にかフェイドアウトしています。
話題になっていた当時も、整備の趣旨だった商店街の集客―回遊起点として¥の機能は果たせていませんでした。
これは重要なこと、回遊拠点になれない集客施設は、早晩立ちゆかなくなる可能性が高い。
この点、新設・話題の手テナントミックスサポート事業の今後は要注意です。

 さて、空店舗活用はその目的である「賑わい・回遊拠点」としての機能を果たせるでしょうか?考えて見ましょう。
シナリオは次のとおり。

1.空店舗に集客力のある企業(以下「A」)を誘致する
  (状況からAは「飲食業」であることが多い(*)また、中活での取組の場合複数出典によるゾーン形成が多い))
2.Aは持ち前の集客力を発揮して繁盛する
3.Aの来店客が街を回遊する
4.回遊ルートでショッピングをする
5.やがて街全体が活性化する

 これまでのところ、1~5を実現し今なお繁盛している例は無いようです。事例では企画の良し悪しなどもあったかも知れませんが、我々が見る限り、シナリオ自体に失敗する要因が含まれています。
つまり、このシナリオは機能しないのです。何故そう言えるか?

1,2が成立しても、そこから自動的に3~4が実現することはありません。
何故そう言えるか? 人はなぜ回遊するのか、動機を考えて見れば分かります。
回遊するには回遊目的がある。気晴らしでも暇つぶしでもなんでも良い、回遊コーズは回遊目的に合致していなければならない。
商店街の回遊目的の中心はもちろん「ショッピング」です。
ショッピング=ショップすること:買物、下見、暇つぶし、デート等々、商店街―売場で出来ることすべて。

回遊するには,回遊コーズがショッピング可能なコースでなければならない。
ショッピングしたい、したくなるショップが存在することが回遊の動機。
先のシナリオを見てみましょう。
1,2が実現しても,それが回遊を促す動機にはなりませんね。
回遊動機は、回遊起点として設置された空店舗活用企画にっるのでは無く、快癒してもらいたい街・通りの方に回遊目的が提供されていなければならない。そうしないと回遊は起こりません。
すなわち、「回遊拠点」と銘打って繁盛店を誘致しても、その店舗が繁盛してもそれだけでは回遊は発生せず、したがって商店街の活性化にはつながらない、時うことです。

 やがて、恐ろしいことが起こります。
空店舗を利用してオープンするのは飲食業が多いと述べました。

(続く)


 

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