まちづくりと商店街活性化

 「まちづくり」とはどういうことでしょうか?
商店街活性化界隈では専門用語風の言葉を定義しないで使う、というのが当然になっていますが、なかでも「まちづくり」は要注意です。もともと「街づくり」という言葉があって、都市計画系の言葉。市街地の整備改善方面の言葉でした。
新しく「まちづくり」が登場したのは、商業商店街活性化を支援する専門家の間から。
「商店街活性化」が陳腐化したから、というのがその理由でした。ところが。
ご承知のとおり、もともと「商店街活性化」自体が定義されていない曖昧な用語でしかたらか、陳腐化するというか、言葉に真剣みが足りないのは当たり前、陳腐化したからではなく、もともと言葉の意味が定義されていなかったために、何でもかんでも『活性化』の中に含ませてしまった結果、効果の無い、陳腐な言葉になってしまったわけです。

この状態をほったらかしにしたままで活性化を『まちづくり』と言い換えれば何がどうなるか?
言い換えたからといって,良い結果が生まれる理由がありません。
それより、「商店街活性化」を『まちづくり』と言い換えることで、これまでよりもいっそう言葉の意味が曖昧になり、商店街に関係なくても「まち」に関係のあることなら『まちづくり』だ、と理解されるような風潮も現れています。

今では「商業・まちづくり」とか「居住・まちづくり」とか『交通まちづくり』といった表現も見られるようになりました。
すべて「まちづくり」ではさすがに混乱するということでしょうか。
では「商業・まちづくり」とはいったい何なのか? 「活性化」が陳腐化したから、という理由で導入されたわけですが、別に以前と変わった取組が行われているわけではありません。それはそうでしょう。『商店街活性化』をさんざん使ってきた人たちが自分たちの使い方を棚に上げて、陳腐化した、というのですから、まちづくりも陳腐化することが眼に見えています。

商店街だけでは無く、中心市街地活性化もまちづくりに変わり、タウンマネジメントもまちづくり、タウンマネージャーの業務もまちづくり、と商店街活性化は次第に影が薄くなってきました。
特に中心市街地の商店街等を一つの商業集積として再構築する、という旧中活法のコンセプトは誰からも顧みられなくなっています。商店街活性化も従来路線、個々の商店街毎に事業に取り組む、というパターンに先祖帰りのようです。

先祖帰りにしないためには商店街活性化=これまでの商店街のあり方から脱皮すること、という大きな目標を掲げることが必要では無いか?
大きなビジョンを掲げ、個々の事業の付帯的な内容はビジョンを実現する方向で内容を具体化する、という方法が採用されると良いと思います。

商店街活性化への道、ご承知のとおり、内外共に条件が厳しくなる一方です。
商店街活性化とは、これまでの街のあり方から脱皮することである、ということをあらためて確認、脱皮する方向と方法を決定することが喫緊の課題です。

コメントの投稿

非公開コメント

有限会社クオールエイド
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ