個店経営者は勉強が一番

 「勉強がイヤだから家業を継いだ」とか「机の上の勉強と生の商売は別物」など、商店街ではよく聞きます。「勉強が嫌い」と「勉強は必要ない」とは違いますし、「机の上と生の商売」が別物だということも「勉強しなくてよい」理由にはなりませんね。


 さて、今どきの商店街立地の個店経営者に〈勉強の機会〉はどうなっているでしょうか?

誰でもその気になれば参加出来る機会としては、商工会議所、商工会、商店街連合会が開催する講習会、組合が単独で開催する講習会などですね。

出席状態が悪くて担当者はしらけ気味。当社が提案する「商人塾 6ヶ月・10講義」などは「とんでもない!」、年に一回2時間の講習会でも参加者が10人足らずなんですから、と。商人塾、それでも開催するとちゃんと成立、参加者もだんだん増えて,担当者さんびっくり、ということはよくありました。

商人塾、今はやっていませんが。


 自前で勉強したい、という個店経営者が勉強する機会が限られます。

東京まで出かけるか、本を読むか。

どちらも役には立ちませんね。

「役に立つ」とは、勉強の目的:「自店の増収増益を実現する」に役立つこと。

これはなかなか難しい。ぷらっと東京まで出かけて半日セミナーに参加して繁盛実現の方法、帰ったらこれとこれに取り組めば商売繁盛間違い無し、というセミナーはたぶん無い、眼からウロコが落ちて店に帰ってくるとどこから手を着けたら良いか分からない。


 本はどうか。

こちらはハッキリ、出来る人が読めば分かる、分かってない人が読むことで出来るようになる、というのは難しい。本を1、2冊、10冊、20冊読めば繁盛店が作れるようにあんる、というなら世話は無い。みんな本を読んでも、すばらしい本だ、いいことが書いてある、と感心してもうちの店の繁盛実現には役に立たない。本を読んで繁盛店が作れるなら何百冊もでており何万冊も売れていますから今頃は「繁盛店づくりならこの一冊」という【定番本】が何種類か決まっていてもいいのではないでしょうか。そういう話は聞きませんね。

なぜでしょうか?


 一方、チェーン店はどうかと言いますと。

こちらの勉強は、社内、社外に分けられ、それぞれがジャンル別、ポジション別に区分されています。つまり、「勉強が必要な人」の勉強目的=問題解決に貢献する内容で組み立てられている。「机上」と問題が直結しています。

社内外、勉強する機会は多種多様にあり、売場単位でもフロア単位でも所属するショッピング施設単位でも行われています。

商店街立地の個店経営との差は目も当てられません。


 どうしてこういうことになっているのか?

商店街は「自然発生的集積】といわれるように、「もの不足時代」人が集まる場所に立地したのが始まりです。特に戦後は「戸板に物を並べたら売れた」といわれるように、勉強などは無関係、店を持ち商品を並べたら繁盛した、という歴史があります。平成に入って商売を始めた人には考えれら無いことですが、個店経営とその周辺はこの経緯を色濃く残しています。それが「勉強が出来ない」「機会無い」「「いい内容が提供されない」という「勉強三無」の原因です。


 「勉強」といえば、お客さんに “もうちょっと勉強しなさいよ”    といわれて、はいはい,いつも使っていただいてありがとね、とおまけするのが勉強、というところへ侵入してきたのが「大型店」,スーパーです。

スーパーとは何ものか、分かりません。商工会議所主催の対策講習会に参加しても分かりません。対策はほとんど役に立たないまま、スーパーが我が世の春を謳歌する。スーパーは勉強していましたらね。スーパーマーケット向けのセミナー、コンサルタント、たくさんいました。勉強しないと競合に負ける、ということで需要がありました。

 その後スーパーは大型化、商店街立地のスーパーは郊外型に敗北,撤退します。そのごは郊外でショッピングモールを筆頭に多種多様な業種業態が入り乱れ激しい競争を繰り広げています。ご承知のとおり。

 業種業態を問わず共通しているのは、“勉強” すること。トップからマネージャー、正社員からパートさんまで、計画に基づいて年間、月間、週間に区分された勉強をしています。幹部、正社員は他に自費で社外研修に参加します。

勉強無くして明日は無い、これがチェーン小売業の世界です。


 商店街、そこに立地する個店経営はどうでしょうか。

空き店舗が増えた、通行量が減った、アーケードが老朽化した等々アンケートに書き込むたびに補助金制度が作られ、申請すれば補助金が下りてきます。

何十年の繰り返し。


 それで

商店街は維持されているか、その将来に希望はあるか、といえば忌憚なく、端的に言って「お先真っ暗」ですね。はたから見れば元気そうな店舗も「改装・改築」は出来ない、思い切って改装しても業績が上向くことは無い。

分かりきったことです。


 アンケートの結果にもとづいて、痒いところに手が届くほど至れり尽くせりの補助メニューが提供されていますが、たったひとつ、用意されていないものがあって、それは、

「あなたの店を繁盛させる方法」

です。通行量増加の補助金はあっても,増えた通行量を自店のお客にする手だてについては補助事業は無言。

もちろん、講習会に出かけても,本を何十冊読破しても、手に入れることが出来ません。

チェーン店は経営を維持するために「やるべきこと」をどうやって手に入れているか?もっぱら勉強することで手に入れています。

郊外の各商業施設、好立地に大きな店舗を作って,それで終わりじゃ無いですからね。

商品をきちんと回転させていくためには,スタッフ一人一人に頑張ってもらわなければならない。そのためには「勉強」が不可欠。

日々勉強。知り合いがあればどんだけ勉強しているか、聞いてみてください。


 個店経営、繁盛したければ、売場に直結した勉強をしなければならない。

売場と机上を行ったり来たりしながら売り場を作って行く。

郊外ではあたりまえにとりくんでいします。ただし、残念ながら勉強の中身が日に日に陳腐化している、という問題があるのですが・・・。


 長くなりました。まとめです。


 当社先ごろまでは,キラリ輝く繁盛店づくりと商店街活性化をテーマにした講習会を各地で主催してきましたが、今年度から廃止しました。

“眼からウロコが落ちる” という人は多いが、“これは自分たちだけじゃ出来そうも無い、指導を委託しなくちゃ”  ということにならない。

眼からウロコが落ち帰ってもどこからどう手を着けるべきか分からず、そのままになっている、という自治体、商店街は少なくない。


 残念ながら、現場を離れて勉強してそれを現場(自店・商店街)に活用して成果を挙げる、という段階には至っていない、というのが全国多くの商店街界隈の状況です。


 ということで。

現在募集中の【グループで挑戦するキラリ輝く繁盛店づくり】は、孤立を余儀なくされている個店経営者の皆さんが志を共にする同志を募って、5店舗同時並列で繁盛実現に挑戦する、という前代未聞の取組。

しっかり検討していただいた上で是非5店の将来を切り開く機会として採用して下さい。


 余談ですが、“資金があれば是非参加するのに” という声が届きました。

資金が無いのはお互い様。無いから作るのが戦略的資金では無いでしょうか。


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