いまどき 地場独立自営小売商業者のロマンとは

 商店街に立地する地場独立自営中小小売業者の皆さん。
長年にわたって客数、客単価が低迷するなか、将来の展望はどうでしょうか。
世間はネガティブな話ばかり、加えて通りのすうけい、自店のお客の入り具合・・・と元気の出る話が少ないのが商店街ですね。梅雨時ともなれば輪をかけて物寂しくなります。


 しかし、商業者はお客さんと『元気のやり取り』をするのが天職、めげていたのではやり取りができません。GIVE & TAKE、お客さんに元気になってもらわないとはじまりません。そのためにはあなたが元気でなければならない。

この状況で元気を保つというか、元気にお客さんに接するには何が必要か?


 私はプライドでは無いかと思います。

地場項入り業者としてのプライドを持っていること。これがお客さんに『来たときよりも元気になって帰っていただく』あなたに必要なことではないか。

プライドはどこに生じるのか?


 小売業者としての役割、役割を果たすことを通じて自分の生活における「職業」に期待していることが叶うこと。これですね。

そのためには、店舗・売場がきちんと機能しなければならない。

小売業者としてのプライドは、売場を通じて、売場づくりを通じて得られるもの、かも知れませんね。


 「商店街活性化三法」という言葉を聞いたことがありますか?

当社が最近作った言葉です。中小小売商業振興法、中心市街地活性化法、地域商店街活性化法の三つです。今日は三法の話ではなくそのうちもっとも基本である「商振法」が制定された当時の話を少し。


 法律が作られたのは、昭和48年、全国の商店街が賑わっていた当時、「スーパーマーケット」という新しい業態が登場しました。アメリカ直輸入です。

瞬く間に全国に拡がり、商店街にとって大変な脅威となりました。

これに対応して中小小売商業者の事業機会を確保するために作られたのが商振法と今は廃止されて大店法でした。

大店法=お題規模小売店の出店を調整する法律。今では考えられない「規制」ができる法律でした。調整4項目:開店日、売場面積、年間休業日数、閉店時間について、大型店側が出してきた届け出を、地元の商業者代表、消費者代表、学識経験者の三者で構成する「商業活動調整協議会」略称「商調協」。

攻防は開店日と売場面積。商調協の力たるや “昔陸軍、今商調協” という関係者がいたくらい。


 ところできょうの本題は、出店を規制された大型店側のお話し。

ダイエー、ジャスコ、イトーヨーカ堂、地場では壽屋、ニコニコ堂、ニチユ-など多士済々。で、ご承知のとおり、これら大型店のほとんどは地方都市・商店街出身の企業でした。 これからはスーパーマーケットの時代だ、流通革命だ、という「時流」に意気投合、各地の勉強会、研究会、視察に積極的に参加、見聞を広めて参加していきいます。視察の定番はアメリカ西海岸。もちろんオール自弁です。


 戦争から帰ってきた青年商業者が主流ですが、青年達を駆り立てたロマンは何だったのか? 前述の「流通革命」、「価格破壊」、「良いものをどんどん安く」 といったそれまでの慣習的流通構造をうちやぶり、新しい事業機会を構築していくこと、そのことを通じて、ちょうど戦後復興が軌道乗り始める、新しい経済発展が大いに見込まれる時代にその担い手となって羽ばたく、というロマン。生き甲斐。 同志兼ライバルは全国にいます。その動向は刻一刻入って来る。なにくそ、負けるものか、と死にものぐるいで頑張る。 小売業界、文字どおり疾風怒濤の時代でした。  対する商店街側についてちょっと書いておくと、調整四項目で目一杯先方の要求を切り下げるのが精一杯、出店までの時間を遅らせ、その他営業条件を調整することで事業機会を確保しようと言うことでしたが、ほとんどできませんでした。 大型店に対抗して事業機会を維持するには、「大型店を渡り合って持続可能な店づくり」が必要でしたが、そいういう着想の施策はなかったし、学識経験者=大学の商学や経営学、経済学の先生達、コンサルタントもそういう問題意識はありませんでした。 以来、こんにちまで、中心市街地活性化法、地域商汚点街活性化法と支援の枠組みは拡充されましたが、支援の内容は当時同様、問題の核心に迫りえていない、。ということです。  さて、この状況において、商店街立地で小売業を営む皆さん、とりわけこれからもすうっと商売を続けて行きたい若い商業者の皆さんは、何に「ロマン」を置いて日々の苦労を乗り越えていくのか? 夢も希望もないが、とりあえず機能までやってきたことを明日に繋いでいく、というだけではお客さんと「元気のやり取り」ができません。お客さんを元気にしないと自分も元気になれませんからね。  今、商店街立地の若手商業者が自分や仲間を奮い立たせるために必要なものはなにか? 皆さんの先輩は、商売に不安が生じる度にアメリカまでも視察に行き、向こうの激しい競争状況を視察して、「自分の道に間違いは無い」と自信を持って帰ってくるのがあたり前だったとか。 これからの小売業のあるべき姿、まったく見えず、商店街活性化の成功事例も見当たらないというなかで、何を導きに商売を組み立てていくべきか?  っしっかりした考えを持つことが、日々のルーティーンワークの積み重ねから当たらし飛躍への道を築いていく最初の一歩です。 このテーマ、明日も書き継ぎます。

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