商店街に明日はあるか

衰退趨勢に陥っている商店街を活性化するとは、広域商圏の全商業施設・集積を向こうに回して商店街のデスティネーション(わざわざ出かけるに値する来訪目的)を確立するということですから、当然、競合する全施設・集積のポジションを把握しなければならない。
把握した上で、自分たちの力を発揮すれば集積として持続可能なポジション(ありかた)を構想し、段階的・計画的に実現して行かなければならない。
そのためには、それを可能にする「商業理論」を装備しなければならない

 商業理論を装備することが不可欠ですが、 このことを理解している関係者、特に指導にあたる人たちがこのことをまったく理解していない、という問題があります。
あなたが知っている専門家で「商業理論の装備が不可欠だ」ということを指摘する人がいますか?いませんよね。
さらにもう一つ問題があって。競争状況を理解するための道具に使える「商業理論」が学者・研究者・指導専門家が持っていない、と言うこと。
彼らが理論の不可欠性を言わないのはなぜか?
本当に気づいていないのか、気づいてはいるが持ち合わせておらず、これから作る意欲もない、のいずれか。
いずれにせよ、立場上それで良いのか、ということですが、それで通っていけるというのが現下の日本列島の知的環境ですね。

繰り返しますが、計画作成から個店の取組のありかたまで、商店街活性化には上位目的を分担する下位目標の連鎖を実現して行くという取組が必要であり、計画的・段階的・論理的な取組が不可欠です。
その基礎となるのが「商業理論」ですが、責任を果たせる内容を持った商業理論が作られていない。指導にあたっている学者、専門家も指導に必要な理論・知見を持っていない、というのが2015年的商店街活性化の現状ですね。

さらに、このことを意識している、あるいは指摘しているのが我々以外に皆無だということもありますね。この状況で果たして商店街の商業集積としての再生が出来るものかどうか、いずれみんな分かるだろうと楽観することは出来ません。

 いつまで本当に解決すべき問題を理解しないまま、偽りの問題に取り組むというこれまでのパターンが続くのか、否、続けられるのか?
地方創生とか一億総括役とか新しいかけ声が次々に出て来るので、商店街―中心市街地活性化はフェイドアウトするのではないかと懸念されます。
いずれにせよ、活性化への取組を巡る環境が好転する可能性はほとんど無いので、体力の尽きたところから逐次退出していく、やがて商店街という街区形態は消滅する、という流れが誰の目にも明らかになってくる、という趨勢が強まっているのは事実でしょう。

 果たしてあなたの街はどうでしょうか。

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