商店街活性化と空店舗活用

 まず、声を大にして言わなければならないことは、.空き店舗を活用する前に、営業中の各店舗のてこ入れが急務だということ。これ以上空き店舗が出る条件をなくすこと。
当たり前のことだと思いますが、誰も言いませんね。

 商店街が空洞化するなかで引き続き営業している店舗にはそれぞれ事業を継続できる理由があるわけですが、その理由がいつまでも継続するとは限らず、将来にわたって安泰とは限りません。特に、商店街のほとんどの店舗が直面している再投資、高齢化、後継者という「三重苦」に対応出来る店は限られます。

 そうした状況が見えているのかいないのか、商店街活性化と言えば通行量増加と空き店舗対策というワンパターンの取組が続けられています。事業のほとんどが「シャッターの外側」の取組ですが、外側の取組だけで肝心の「内側」の繁盛を実現出来るものかどうか、というところまでは気が回らない?
それとも、やはり 個店の繁盛実現は専門家である個店の経営者の仕事、ですか?

 個店の経営者がシャッターの内側=「買物の場」の充実に必要な取組=売場の改革を実現する力を持っているか? 持っているとしたらそれはいつどこでどのような方法で取得したのか?

 という問題は別途取り上げるとして、今日は「空店舗活用」について考えて見たいと思います。
まず、空店舗活用の目的について。

 空店舗活用 の目的は、空洞化の【目に見える現れ】である空き店舗を利用した新規出店を実現して街の活性化に寄与すること、ですね。
そのためには、①出店者の経営の持続と ②出店効果の周辺の店舗への波及 が実現されることが不可欠です。しかし、現状はどうでしょうか?

 出店者のほとんどが、商店街立地の小売業を経験していない他業種からの参入で、しかも出店計画が机上での立案に終始しているため、計画の内容が「空洞化している商店街で持続可能な業容」では無いものが多い。」これはある意味当然ですね。
そうすると、支援期間の終了と同時に閉店撤退する事例が少なくない。まれに成功する事例は、特殊な条件を持っており、その出店が周辺へプラスの波及効果を及ぼすという事例は極めて少ない。
後者の場合、空き店舗がオープンして賑わっても業容的に他店に波及する条件が無かったり、賑わいを利用する条件が既存店側に備わっていないことから一店限りの成功に止まっている、というケースです。

 これでは、空店舗活用という事業の目的を達成することが出来めせん。

 現在、空店舗活用事業に間接的に関わっていますが、空店舗活用はむずかしいですよ。
特に応募者が新規起業者で補助金を当てにしているケース(大変多いのでは)の場合、出店―持続可能性の構築には相当の支援が必要だと思いますが、補助金を給付して一件落着、というスキームが多いのでは無いか。
保菌による支援期間が終われば閉店する以外にないというレベルの企画をそのまま補助対象に採用しているケースが多いのではないか。

 「商店街活性化」という上位目的の実現に垂らせば、既存個店の「業容改革」を支援した方が圧倒的に効果的であることは、「キラリ輝く繁盛店づくり」が日々実証しているところです。

既存店群の苦境は見て見ぬ振り、空き店舗の「活用」がかり追求していると、空き店舗のオープンイベントと隣の店の閉店セールが同日に開催される、という悲喜劇が起こりかねません。

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