本当の問題に本気で取り組もう

 商店街が取り組む活性化施策は、①通行量を増やす ②増えた通行量を各個店が自分のお得意さんにする、ということが基本です。これは、『地域商店街活性化法』の“通行量を増やして中小小売商お業者の事業機会を増やす”という趣旨と軌を一にしています。
この方策が成功するには条件があります。

 条件その1.施策の結果、通行量が増えること、
その2.た通行量が恒常的に維持されること 
その3.立地する商業者が増えた通行量を自店のお得意さんに転化出来ること。
 このうちどれが不足しても活性化は実現できません。実態はどうでしょうか。

 「その1」はイベントなどで実現します。しかし、 その結果として、「その2」“恒常的な通行量の維持”は出来ません。
イベントの通行量増加は一過性です。従って、「その3」は出る幕がありません。
では、恒常的な集客が出来る施設(図書館やコミュニティ施設など)を整備した場合はどうでしょうか? 
「その2」“通行量が恒常的に維持される” は魅力的な機能を持った施設を作れば実現します。しかし、だからといって「その3」“増えた通行量を個店のお得意さんにする” が実現するとは限りません。ここに大きな錯覚があります。検討してみましょう。

 増えた通行量すなわち、個店の店前を通行する人が個店のお得意さんに転化するプロセスは、
①お店に気付き、興味を持つ 
②試しに入店してみる 
③気に入った商品が見つかる 
④試しに買ってみる 
⑤買った商品に満足したのでまた出かける 
⑥満足が続き、常連になる 
ということになります。

 このすべての段階をクリアして始めて店前通行量1が、得意客1に変わるわけです。
カギとなるのは、お店があらかじめ、入って見たくなる店舗内外の雰囲気、見ると欲しくなる商品群、和やか・親切な接客などが揃っていることですが、通行量増大を目指す商店街、立地する各個店にはこのような条件が整っているでしょうか? 
もし整っていなければ、通行量―得意客への転化プロセスはクリアできませんが・・・。

 あらためて個店群の様子を振り返って見ることが必要ではないでしょうか。一方、繁盛しているお店の場合、通行量が増えるとお店に入って見たい人が増えることが予想され、そうすると買いたい商品、満足出来るショッピングが実現し、お得意さんになってもらえる可能性があります。繁盛しているお店にとって通行量が増えることはありがちことですが、活性化が必要なお店すなわち今現在、あまり魅力があるとは評価されていないお店の場合は、通行量が増えても入店客―買上客―常連客が増える、という結果は得られにくい、ということになリます。

 結論として。活性化が必要=各個店の業績向上が課題になっている商店街の通行量増加施策は、期待しているような結果を生むことが難しい、ということです。商店街活性化にとって最優先で取り組むべきことは、各個店の売り場の「買い物行き先としての魅力」を強化向上させる取組では無いでしょうか。
シャッターの内側のことは店主の責任と言うことで長年やってきたわけですが、それだけでは活性化施策の結果を蓄積出来ないことが誰の目にも明らかになっています。
他方、各個店の状況はこのまま放置していて好転するということは望めない状況です。商店街活性化、いよいよ、本当の問題に本気で取り組まなければならない時です。


※来春はキラリ実践中の商店街で見学をかねて交流会を開催したいとおもっています。如何でしょうか。どなたか手を挙げていただくと嬉しいです。

コメントの投稿

非公開コメント

有限会社クオールエイド
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ