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活性化 実践的な取組とは理論的な取組だ

 新・中心市街地活性化基本計画には「これまでの取り組みの総括」つまり“これまでの取組はなぜ活性化を実現できなかったのか”ということの解明とそれへの対処が求められています。
ご承知のとおり。

 「反省」しているとはとても思えない「総括」の多いこと。
“いろいろ事業を計画しすぎたから”などという言い訳もあるようですが、反省すべきは「どうして計画しすぎてしまったのか?」ということであり、「適切に計画するためには何を改善しなければならないか」ということですね、もちろん。
さらに、なかで選択実施した事業の結果はどうか、その延長上に活性化の展望はあるか、ということもシビアに吟味すれば、「計画能力」に問題が有ったことが剔抉されるかも知れません。問題は無かったかも知れません。
(剔抉(てっけつ)=欠陥などを明らかにすること)

 ところが実際には「総括」の記述とは全く無関係に「事業」が計画されている・・?
新計画については、「総括」の視点から「評価」し、「今度の計画なら大丈夫」という判断が行われていなければならないわけですが、そういう作業に取り組まれた形跡はほとんどありません。takeoが読んだ限りでは。

 新スキームのスタートから早くも一年が経過しましたが、あらためて「中心市街地活性化」という課題の全体像、都市経営におけるポジション、取組の方向と方法などについて、再考することが必要だと思います。
 二口めには「時間がない」というセリフが聞かれ、一座を支配するということがあったりするわけですが、計画作成は“期限内に作る”ことが目的ではないはず、多少スケジュールが遅れても実効ある取組を練り上げることが最優先ではないでしょうか。というか実際そうですよね。

 特に新スキームではこれまで無かった「アクセル&ブレーキ」という強力な制度が登場しています。これをどう活用して都市住民の生活のいっそうの充実と所得機会の実現に結びつけていくのか?
方向と方法を構想するには、作業に必要な理論を準備することが先決です。
まかり間違うと新施設と郊外SCが激突、各機能の発揮どころか、空洞化を加速することになりかねません。

 この時期、取組を着実に前進させるのは、早急に計画を作る、事業に着手する、といった目に見える動きではなく、実効ある実践を作っていくための基礎となる理論の構築・修得だということを理解すること。
 難しい課題ですが、この「当たり前のこと」が出来ない、というところにこれまでの取組が成功しなかった原因があるわけですから、「理論」レベルの取り組み、何が何でも定着させる、という決意と行動が求められています。

 「アクセル&ブレーキ」の活用には「理論武装」が不可欠である証拠: 『ゆめタウン、別府市中心市街地へ進出』

 ケーススタディで取り上げている別府市は、自覚的に「A&B」を活用して活性化を目指す第一号事例だと思いますが、成功するためには検討している程度の理論武装は当たり前です。
それとも中心市街地に大規模商業施設を誘致すれば、自動的に街区全体に回遊が発生し,売り上げにつながり、活性化が実現する、と主張できますか?
出来るというならその根拠を示さなければならない。

 ということで、好むと好まざるとに関わらず、この時期、「理論」レベルの取組を抜きに先へ進もうとする都市は、必ず隘路に突っ込んでいくことになります。

 理論武装、どういう筋道で実現するか、知恵の出しどころです。


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