今、商店街有志がなすべきこと

 このところ、ダイエー、ジャスコなどビッグストアの創業者が商店街立地で
立ち上がり、事業規模を拡大していく時代を考えて見る機会がありました。
全国各地で一斉に始まった「スーパーマーケット」への業態転換の大きな
うねりの中から一世を風靡する大企業に成長しましたが、彼らを動かした
のは、営利事業としての成功
はもちろんですが、それを通した社会への貢献、同時代への課題に対する
挑戦という側面が大変大きかったと思います。

 考えて見ますと、現在の商店街も時代のなかで商店街にしか取り組め
ない課題がありまして、もちろん、これは商店街立地の商業者にとっては
千載一遇の事業機会になりますが、残念ながら、かってダイエー、ジャスコ
を生んだ疾風怒濤時代とはいささか状況が異なります。

一番の違いは、昔は自力でチャレンジできたが、今回は商店街という
集積全体が変わって行かなければならない、ということ。
そのためには、街ぐるみの取組が不可欠ですが、これが大変難しい。

悶々としておられる人も多いと思いますので、今すぐ、何が出来るか
何を為すべきか、過去記事を紹介してみましょう。


■今、商店街有志がなすべきこと

このところの当フォーラムをウオッチングの皆さんにはお分かりのとおり、今すぐなすべきこととは、今すぐ立ち上がること、であります。

あなたのお店の現状がどうであれ、将来にわたって繁栄出来るという立場を築くためには、「お店の転換」が必要だということは十分ご承知のとおり、問題はこれにいつから・どのように取り組んでいくのか、ということです。

取り組まなければいけないことは重々理解しているが、はて、どこから着手すればよいのか?どこから着手し、どのように進めていけば無理なく転換できるのか?

人によって様々でありまして、なんだそんなことか、というノリで取り組める人があるかと思うと、なかなか着手できずにのたうち回る人もある。後者はどちらかといえばまじめな人に多いようです。

地縁組織(つまり、そこに住んでいる/そこに立地している、ということが組織に入る要件になっている)である商店街が、組織決定で「ショッピングモールへの転換」を目指し、個店が一斉に転換に取りかかるというのは絵に描いた餅でありまして、たとえ総論で転換を決定しても具体的な行動に移るのはなかなか困難です。
まして、あなたの商店街の場合、「ショッピングモール」というコトバさえ紹介されていないわけですから・・・。

「ショッピングモールへの転換」はいずれ(といってもそんなに時間的な余裕はありませんが)「商人塾」で」スターとするとして、問題は、あなたのお店の転換です。
これは今すぐ・取り組みをスタート、成果を出していかなければならない。

どう行動すべきか?

■ラグジュアリィに進路を取れ

タイトルのとおりであります。
人の動きを悲観していても「転換」にはつながりません。分かり切ったことです。

ここはもはや自分一人でも行動に移るべき時、実行し、結果を出して、商店街のことはそれからだ、という割り切りも大切かも、ですね。

ラグジュアリィマーケティング、言うまでもなく、商店街立地に限り業種業態には無関係、というか適用できる業種/適用できない業種という区分はありません。区分があるというのは誤解ですから即刻訂正すること。詳細はあらためて後述します。

しかし、いずれは中心市街地全体の「ショッピングモールへの転換」を実現することがあなたのお店をさらに成長させる唯一の方向(モールは、他店の集客努力の結果を自店が享受する、ということが双方向で成立するわけですからね)、実現の近道は現時点からあなたと一緒に「自店の転換」に取り組む仲間を作ることです。
ラグジュアリィマーケティングは試行錯誤の連続、試行錯誤は別試共用、個別に試行した成果をみんなで活用する、というのがベターです。何といっても単独では試行の範囲・量が限られる。

そこで。
このグループに対する支援を当社が徹底して行います。
その方法・着手までのシナリオを提案してみたいと思います。


■先行グループの必要性

一方、TMO、商店街(組合)も事態はきわめて深刻です。
ハード事業等の進み具合は都市によってそれぞれですが、肝心のデスティネーションづくりの方は全くと言っていいほど手つかずのまま。

連合組織や「意欲のある商店街」に話を持ちかけても埒があくことはありません。これまで「シャッターの外側の整備」に専念してきた組織が突然、「シャッターの内側に踏み込め」といわれたからと言って「待ってました」となるわけがありません。第一、ノウハウがありませんからね。
その気になれるのはよほど「まちづくり」に執念を持っている一部の人に限られます。

「笛吹けど踊らず」という状態になることは火を見るよ明らかですから、会議所、TMOもなかなか方針転換に踏み切ることが出来ません。

そこで!、
①意欲的な若手(あるミーティングでは「若手=やる気のある人」という定義が提案されました)がグループを結成する。
②組織がこのグループを「街ぐるみ転換」の先発隊として位置づける

という段取りで、差し迫っている「個店の転換」と組織の活動を調整する、という方法は如何でしょうか。

もちろん、実現には「関係者をその気にさせる」、情景マーケティングを駆使しましょう(W投稿時間:2004/03/28(Sun) 11:10


■問題状況

課題:商店街組織の事業活動の一環として先発グループを位置づけること。

商店街組織の泣きどころ:
これははっきりしておりまして、商店街活性化=繁盛店が軒を連ねる状態を再現する=商店街再生へのシナリオを描けない、ということです。

シナリオが描けないとどうなるか?
お店において、本来ならあってはならない(例えば、ショーウインドに季節はずれの商品がディスプレイされている、など)ことが平気で放置されています。
どうしてか? 
店主が「いまさらディスプレイを云々してもしょうがない」という心境に陥っている。

このような状況を抱えながら「街ぐるみで前進を」と主張するのは、さすがは「一人は万人のため、万人は一人のため」という協同組織だけあって理念としては申し分ない・美しいことであります。しかし、美しいコトバではありますがこれは実行できません。
そもそも、人の為、と書いて偽りと読むではありませんか(W

商店街執行部が先行きを考えて途方に暮れている、という状況は、執行部に事業意欲の有る無しに関わらず、共通していますから、この状況を突破する方策としてあなた&仲間の「店づくりの転換」試行を位置づけることを提案する。
その成果は組合を通じて全体に波及させるという条件を付けます。もちろん、活動への参加については常に門戸を開いて置く。

客観的にみて、執行部も面目が立ち、会議所、TMOも喜び、何といってもあなたと仲間にとって活路切開、という「関係者すべてにとってプラス」というプランです。
しかし、問題がないわけではない。

客観と主観は違いますからね。
主観が邪魔してGOといえない役員会も有る(w
「商店街を二分するような動きはまかりならぬ」というのがその大義名分。
んじゃ、やらなかったらどうなるのぉ?といっても「その場の空気」を支配しているのは、いつのまにか「仲良きことは美しきかな」、「商店街の活動・その目的は何か」といった肝心の判断基準はふっ飛び、ひたすら空気のレベルでの論議になりがちです。

こんな理屈を覆すことは簡単でしょうが、理屈で負けて「恐れ入った」ということはない、というのが省思考列島のビヘイビア。
遠大な目的を考えればここは「空気を変えずに方針転換」を目指しましょう。

■大義名分

取り組み:
1.趣 旨
 商店街活性化=「繁盛する(つまり、儲かる、ということですね)お店が軒を連ねる○○商店街」を再生する試みの一環として、有志を募り「店づくりの転換」に取り組んでもらう、上手くいったらノウハウを皆さんに公開する。

2.位置づけ
 平成〇〇年度○○商店街組織 活性化事業の一環に位置づけ

3.秘 訣
 参加者は組合員のなかから公募、というのがミソ。ただし、基礎票はあらかじめ確保しておくこと。

ということを事業計画に織り込む、あるいは特別決議で決定したもらう。それで万事OK、後は実践あるのみ。

ご注意:
発言内容より発言者の肩書きが重視されるビヘイビアのある商店街では事前の根回しが必要ですね。
「そんなことするくらいなら」とか言わずにちゃんとやるべき、繁盛は一時の気色に優先する(W


■誰が言い出すかで話は決まる

先行グループ、望ましいのは組合本隊から期待され・祝福されながらのスタートになること。

先行グループ参加者の目的は二つ。

その1:自店のV字的業績転換を実現すること
その2:街ぐるみモールへの転換を実現すること

この二つの目的は相互手段の関係にあります。
1の成就には2が必要、2の実現には1が達成されなければならない。

スタート時点で大切なことは、1の達成を通じて2の趨勢を作っていく、というシナリオを確認しておくこと。

このことから先行グループの「あるべき姿」が浮かび上がります。
スタート時点で「ボタンの掛け違い」があると、せっかくの行動が意図せぬ結果に終わりかねません。

スタート時点の留意事項、しっかり確認しておきましょう。

まず、先行グループ制の発案は誰の仕事か?
つまり、正式の意志決定における新組織の発足を提案するのは誰の役割か?、ということです。
これはもちろん、本隊=商店街組織のトップであるべき。ここにトップとは名実共にトップということでありまして、このあたりはケースバイケース、それぞれ地元の事情でもっともすんなり行く方法を考えてください。

手続きを慎重にするのは、発足以降のフリーハンドを確保すること、親会と「つかず離れず」、やがて全体をモールに向けて大きく舵を切る、という大きな目的があるからです。


■心すべきこと

※先行グループ、望ましいのは組合本隊から期待され・祝福されながらのスタートになること。

これは大変重要なことですね。
ここで失敗すると先発ではなく分派になってしまいます。

肝に銘じておかなければならないことは:

新しく生まれるグループは、地縁組織である商店街組織のなかから生まれたショッピングモールへの転換を目指す仲間です。
参加する皆さんは、新しいチャレンジに自分の事業の将来を賭ける、という志を共にする〈盟約組織〉です。
この〈盟約組織〉は、勤王脱藩分子ではありませんからね。
目的は、自店の再生と共に中心市街地の活性化、自店が立地する商店街の商業集積としての再生ですから、なるべく多くの店舗に(時期はずれるでしょうが)参加してもらわなければならない。

そのためにはスタート時点で十分な根回し、合意を作りあげることが必要です。
①先行組織の必要性
②組織のオープン(親会からの出入り自由)
③活動状況の親会への報告
④活動成果の共有化
⑤財政上の自立(ただし、親会から備忘金額を支出させること)
などを合意する。

新しい組織の目的・活動内容の基本については妥協できません。

ということで、平成27年にもなっても事態は一向に好転しませんね。
好転するところか、大昔はやった一店逸品その他が復活する有り様。
客観的状況は商店街に取って大いにプラスですが、残念ながら、
昔のように上級にロマンを感じて先行する有志が見えません。






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  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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